緊急アンケート!保育業界だけの就活文化「単願応募」って? | 新卒保育士(幼稚園教論)の就活・就職・求人情報なら保育士就活バンク!

緊急アンケート!保育業界だけの就活文化「単願応募」って?

アンケートで新卒3年目までの離職率の高さが浮き彫りに 「保育士就活バンク!」調査

保育士就活バンク!では、保育学生の就職活動に関するアンケートを実施しました。今回のアンケートにより、保育学生の就職活動における応募は基本的に同時に一つの園にしか応募しない単願応募であることや、就職活動時の情報が不足していること、新卒1年目で転職・離職をしている保育士が約3割、新卒3年目での離職・転職が5割以上いることが改めて浮き彫りになりました。

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保育学生の就職活動の現状(1):単願の応募

保育学生の新卒の就職活動では、「単願応募」が一般的です。これは、一つの園のみに応募をして、結果を待つというものです。一つの園に応募をし、その園から内定をもらった場合、そのまま他の園に就職することを考慮に入れることなく就職活動を終えるのが特徴です。
実際に保育士の方々がどのような就職活動をしているのか調べるために、アンケートで「就職活動の時、複数の園に同時に応募をしましたか?」と聞いてみました。

就職活動の時、複数の園に同時に応募をしましたか?

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就職活動の際、複数の園に同時に応募していた方は全体のわずか25.2%しかいませんでした。一方で、一つの園の選考を受ける「単願応募」だった人が、全体のおよそ4分の3を占めています。
また、新卒の就職活動の際に応募・面接した園の数に関しては、以下の通りの結果が出ました。

就職活動で応募・面接した園の数は?

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53.4%方が「1園のみの応募」です。半数以上の保育士さんは、一つの園だけに応募し、その園にそのまま就職したことがわかります。数十社、時には100社以上の企業にエントリーするのが当たり前な一般企業の就職活動とは、大きく異なった世界であることが伺えます。

保育士就活の現状(2):就職先の情報入手

では、保育学生の就職活動では、どのように情報を集めているのでしょうか。

保育学生の就職活動での情報収集方法は?

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上のグラフは、学生時代にどんな方法で就職先の園を探したのかを質問した結果です。 「学校の求人票を見て応募した」という方が5割以上、「学校の先生の紹介」も3割でした。その他の回答の中にも、「実習先だった」という声が一定数いることから、多くの保育士が、学校を介した方法で情報を入手することが多いことが分かります。
また、「実際に面接を受けた園について、どのような方法で情報を集めましたか?」と聞いた結果が以下です。

実際に面接を受けた園について、どのような方法で情報を集めましたか?

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先生に話を聞いたという方が26%ほど、そして、実習や見学に行ったという方が全体の約半数という結果になりました。
一方、一般企業で広く利用されている就活・転職サイトの利用は約1割。保育学生の就職活動では、自分の希望の園を求めて広く情報を集めるというよりは、実際に園で実習をしたり、学校を介して受け取る情報をもとに就職先の園を決めたりという比較的狭い範囲の情報で就職先を決める傾向があることが分かります。

入職をした後:新卒離職率の高さ

保育学生の就職活動では、以前から「単願応募」が特徴であり、就職活動に関する情報をあまり集められていない傾向があると言われていましたが、今回のアンケートにより、そうした現状が裏付けられる結果となりました。では、入職した後、どの程度の期間一つの園で働き続けているのでしょうか。
アンケートでは、現在、新卒で入職した園で働き続けているのかといったことや、新卒で入職した園で何年間勤続したのかも尋ねました。「新卒で入った保育園に現在でも勤めていますか?」と聞いたところ、77.3%の方が「いいえ」と回答。8割近くの保育士は、すでに新卒で入職した園を辞めていることが分かります。

新卒で入った保育園に現在でも勤めていますか?

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また、「新卒で入職した園で、何年働きましたか?」という質問に対しては、1年と答えた方が27.8%でした。約3割の方が新卒1年目で転職・離職をしています。

新卒で入職した園で、何年働きましたか?

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厚生労働省の調査では、平成26年3月の大学卒業者全体の32.2%が就職後3年以内に離職していることが分かっています。(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553.html)一般企業でも新卒採用の3人に1人が3年以内に転職・離職しているということになります。しかし、今回のアンケート結果を見てみると、3年以内に新卒で入職した園をやめた方の合計は58%。2人に1人以上が新卒で就職した保育園を3年以内に辞めています。保育業界は、一般企業と比べても新卒離職率が高くなっていることが分かります。
離職理由の内訳を見てみましょう。グラフは「最初の園をやめた理由は何ですか?」という質問に対する回答です。

最初の園をやめた理由は何ですか?

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離職理由で「結婚・出産」と並んで高いのが、「人間関係」です。他の理由も見てみると、23%の方が「残業が多い」、約18%の方が「待遇がよくない」、「休みが少ない」という理由で辞めています。

保育士の方々自身が就職活動を振り返って

それでは、就職活動を終えた保育士の方々が自身の就職活動を振り返って、どう感じているのかを見てみましょう。「もう一度就職活動をするとしたら、どんな点を重視したいですか?」と聞いた結果が以下の通りです。

もう一度就職活動をするとしたら、どんな点を重視したいですか?

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「もっとたくさんの園を見学し、複数応募したい」という回答が全体の3割。単願応募ではなく、複数園に応募したい方が一定数いることが分かります。また、「その園の保育などについて、もっと情報収集したい」「実際に働いている人の声を聞きたい」という回答はそれぞれ6割以上、7割以上の回答がありました。「情報をより多く集めたい」「園の保育について職場の生の声を知りたい」と保育士の方々が考えていることが分かります。
保育学生の就職活動においても、園での実習で得られる情報や学校の求人における情報だけでなく、現場の声や園の保育観などの情報を幅広く収集して、視野を広く持つことを望む保育士の方々が多いと言えるでしょう。