就活の面接に落ちる人にはどんな特徴があるのでしょうか。一般的には見た目の印象が悪かったり、受け答えのしかたに問題があったりする場合が多いようですが、きちんと落ちる人の特徴や理由を知ることで、事前の対策もしやすくなるでしょう。今回は、就活の面接で落ちる人の特徴と落ちないための対策についてまとめました。
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就活の面接に落ちる理由
就活での面接は、書類選考で伝わりきらない自分の人柄や入職したいという想いを直接採用担当者にアピールできる貴重な場です。
第一印象はもちろん、話し方や姿勢、ビジネスマナーなども見られるため、合否を左右する場ともいえるでしょう。
「受かる人」と「落ちる人」がいるなかで、落ちてしまう人にはどんな原因があるのでしょうか。
面接に落ちる人の特徴として以下のようなことが考えられます。
- 身だしなみが整っていない
- 受け答えがきちんとできていない
- 社会人としてのマナーが守れていない
- 園や企業の情報収集が不十分
- 志望動機が曖昧
面接に落ちてしまう理由はさまざまですが、落ちる人の特徴を知ることで自身の就活に活かすことができるでしょう。
一つずつ具体的に説明します。
就活の面接で落ちる人の特徴
就活の面接で落ちる人の特徴について見ていきましょう。
①身だしなみが整っていない人
清潔感がない服装や髪型
就活の面接に落ちる人の特徴として、清潔感がない服装や髪型であることが挙げられるでしょう。
スーツや私服の一部が汚れている、服の皺が目立つ、露出が多い服を着ているなど、面接に相応しくない格好をしているだけで評価が下がるかもしれません。
保育士さんは子どもたちだけでなく、保護者対応や外部の方とコミュニケーションを取る重要な仕事であるため、清潔感を重視する採用担当者は多いようです。
また髪が長いのに束ねていない、もしくは髪を整えていない、前髪が長すぎて表情がよく見えない場合も、清潔感に欠ける印象を与えてしまうでしょう。
姿勢が悪い
姿勢が悪いと見た目の印象に影響を及ぼすようです。
猫背の場合は、背中を丸めているため自信がなく見えてしまう、もしくは雰囲気が暗いと思われてしまうことがあるので気をつけるようにしましょう。
また、椅子に浅く腰掛けていたり、ふんぞり返るような姿勢だったりすると、態度が悪く見えてしまうかもしれません。
表情が硬い、笑顔がない
面接時の表情が硬かったり、笑顔がなかったりする人も落ちる人の特徴といえるかもしれません。
新卒保育士の面接では、コミュニケーション能力も見られているようです。
面接でずっと表情が強張っている、まったく笑顔がないという場合は、子どもに笑顔で接することができる人かどうか採用担当者も判断ができず、採用に至らないかもしれません。
②受け答えがきちんとできていない人
会話が噛み合わない
新卒保育士の面接では、会話がきちんと噛み合うかどうも見られているようです。
面接をしているなかで、一人でずっと話してしまう、採用担当者の提案を否定して受け入れない、質問に対して答えが大きくずれている場合などは、「意思の疎通が難しい人だ」と判断されてしまうかもしれません。
声が小さくて聞きづらい
受け答えの声が小さいと聞き取りづらいだけでなく、自信がないように聞こえてしまうようです。
採用担当者の質問に対して正しい答えを言っても、相手に聞こえていなければ意味がありません。また、声が聞こえないあまり何度も話を聞き返されてしまうと、やり取りがスムーズにいかず、自分のことをアピールできないまま落ちてしまうことも考えられるでしょう。
話の要点が分からない
なかなか結論にたどり着かない、話の内容がすぐ変わるなど、要点が分からない話し方をすると「伝える力がない人」だと思われてしまうかもしれません。
保育士の仕事は、子どもたちや保護者などに物事を伝える場面が多くあるため、簡潔にわかりやすく話せないと評価も低くなるでしょう。
また働きたいという熱意や意欲が採用担当者に上手く伝わらないと、落ちることがあるようです。
③社会人としてのマナーが守れていない人
時間にルーズ、マナーを守れない
就活の面接に落ちる人の特徴として、時間にルーズな人やマナーを守れない人が挙げられるでしょう。
たとえば、面接の時間に遅刻してきたり、面接の途中で電話が鳴ってしまったりすると、「社会人としてのマナーを守れていない人」と思われるかもしれません。
その場合、いくら質問に対する答えが的確であっても好印象につながりにくいでしょう。
挨拶がきちんとできていない
挨拶はコミュニケーションの基本といわれています。
そのため、面接では挨拶ができていないと、それだけで「礼儀がなっていない人」だと思われるかもしれません。
また挨拶していたとしても、相手に届く声の大きさで言わなければ、していないと判断されてしまうでしょう。
ビジネスマナーを正しく理解していない
入室と退室のしかたなどビジネスマナーを正しく理解していないと、面接で落とされるかもしれません。
たとえば、入室は面接の第一印象を決めるものですし、退室のマナーが悪いと今まで好印象でも一転してしまう可能性があります。
また面接が終わると気が緩んでしまいがちですが、会社から出るまで面接だということを意識する必要があるでしょう。
正しい言葉遣いができない
面接では丁寧語で話しても問題ありませんが、謙譲語や尊敬語を使用して話せるのが望ましいようです。
言葉遣いが曖昧だと、気づかないうちに「なるほど」「了解しました」など実は敬語ではない言葉を使ってしまうことも考えられます。
また正しい言葉遣いで話すことは先方への配慮でもあるため、面接に臨むうえで大切なことといえそうです。
④園や企業の情報収集が不十分な人
園の保育理念と異なることを言ってしまう
保育理念や保育士方針はホームページなどで確認できる場合もあるでしょう。
そのため、応募者が園の保育理念と異なることを言ってしまうと、「仕事内容や職場環境を理解していない」と判断されて、採用に至らないこともあるようです。
調べて分かることを質問する
調べて分かることを質問してしまうことも、面接で落ちる人の特徴かもしれません。
園や企業のホームページや資料には、保育理念や方針などが記載されていることでしょう。なかには、保育活動や年間スケジュールなどを掲載している園もあるようです。
そのなかで、「保育理念はなんですか」などと調べて分かることを質問してしまうと、「きちんと調べていないのでは?」と採用担当者に判断されてしまうかもしれません。
⑤志望動機が曖昧な人
どこの園でも当てはまることを言ってしまう
面接に落ちる人の特徴として、志望動機でどこの園でも当てはまる内容を伝えてしまうことが挙げられるでしょう。
その園に特化した志望動機でなければ、「別の園でもいいのではないか」と思われてしまい、入職への意欲が伝わりにくいようです。
また、ほかの応募者と比較された際に熱意が足りないと判断されて、面接で落ちてしまうかもしれません。
入職したい熱意が伝わってこない
新卒保育士の就活で志望動機を書く際、ホームページなどに記載されている例文を参考にする方もいるでしょう。
参考にすること自体は問題ありませんが、自分のエピソードとは全く違うことを書いてしまうと、質問されたときに答えに詰まってしまうことも考えられます。
志望動機では入職への意欲や熱意を見られています。
そのため自分の言葉で伝えられないと、テンプレートを覚えただけと捉えられてしまうこともあるようです。
就活の面接に受かる人の特徴と落ちないための対策
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就活の面接に落ちる人の特徴について説明しましたが、逆にどのような人が合格するのでしょうか。
面接に受かる人の特徴として以下のような特徴が挙げられます。
- 身だしなみが整っている人
- 自信を持っていて、笑顔でハキハキと話す人
- 質問に対して分かりやすく答えられる人
- ビジネスマナーを理解している人
- 情報収集をきちんと行っている人
- 入職したいという意欲や熱意がある人
面接に受かる人として、清潔感がある身だしなみをしている人や的確に質問に答えられる人などが挙げられるでしょう。
そのような人になるためには、事前の準備をしっかり行うことが大切になります。
面接で落とされないための対策について具体的に説明します。
清潔感を意識した見た目を心がける
服装
スーツやシャツは皺がないようにアイロンをかけたり、事前にクリーニングに出したりするといいかもしれません。
また、服装の汚れや糸のほつれなどは正面だけでなく、左右や後ろを向いたときにも問題がないかきちんと確認しておきましょう。
靴も汚れているとだらしない印象を与える可能性があるため、当日までに綺麗に磨いておきましょう。面接では全体的な見た目に気を配ることが大切になります。
髪型・メイク
清潔感のある身だしなみとして、髪型やメイクにも気をつけましょう。
女性の場合は、前髪が長い場合は左右に分けたり、眉毛にかからない程度の位置で整えたりすると、顔の表情がはっきり見えそうです。
髪が長いときは一つに結んでおくと、すっきりとした清潔感のある見た目になるかもしれません。
また、メイクが濃いと派手な印象になってしまうため、ナチュラルメイクにしましょう。
男性の場合は、適量の整髪料で髪を整えるなどするといいでしょう。髭はきちんと剃り、剃りの残しがないように確認しておくことも大切です。
受け答えの練習をする
笑顔でハキハキと話せるように意識する
話し方一つで印象が変わるため、面接では笑顔でハキハキと話すようにしましょう。
表情が明るく、生き生きと話す人のほうが採用担当者もいっしょ働きたいと思うかもしれません。またハキハキと話すことで自分の声が聞こえやすくなり、自信があるように見えるようです。
話し方を客観的に判断する
面接に落ちないための対策として、自分の話し方を客観的に分析するといいかもしれません。
無意識のうちに語尾を伸ばしていたり、「あのー」や「そのー」など会話のなかにつなぎ言葉を入れたりしてしまう方もいるでしょう。
そのような口癖が出ないよう、日頃から意識することが大切になります。
自分が話す姿を動画で録画したり、家族や友人に話している姿を見てもらったりしながら改善していけるといいですね。
面接で話す内容をあらかじめ考えておく
就活の面接では、「あなたの長所と短所はどこだと思いますか?」「志望動機を教えてください」など定番の質問があるようです。
あらかじめ質問を想定して答えを考えておくと、どんなことを話せばいいのか決められるでしょう。
特に志望動機は入職したい理由を伝えるため、具体的なエピソードを入れ込み、ほかの応募者と差別化できる内容にすると意欲が伝わりやすくなるかもしれません。
社会人としてのマナーを理解する
社会人として大切なビジネスマナーを理解し、失礼のない対応ができれば面接で落ちにくいようです。
面接におけるビジネスマナーとして、以下のようなことが挙げられます。
- 面接の開始10分前には会場に到着しておく
- 建物の中に入る前にコートなどの上着を脱ぐ
- 面接前にスマートフォンの電源をOFFにする
- 入室するときは3回ノックする。その後、「どうぞ」など返事があってから中に入る
- 「どうぞお座りください」と言われてから着席する
- 退室時は立ち上がって一礼し、部屋のドアは静かに閉める
ビジネスマナーといっても、面接の開始10分前には会場に到着している、スマートフォンの電源はあらかじめ切っておくなど難しいことはほとんどありません。
意識していればできることですので、社会人としてのマナーについて理解しておきましょう。
園について情報収集する
事前に園について情報収集しておくことも、面接に受かるためには必要なことといえるでしょう。
ホームページや資料請求をするなどして情報収集を行うことで、入職したい園についてより理解を深められるかもしれません。
また、情報収集したうえで気になることがあれば、採用担当者に踏み込んだ質問をできるでしょう。それにより「園についてきちんと調べている人」「入職への熱意がある人」などと評価をされて、合格につながるかもしれません。
就活の面接で落ちる人の特徴を把握して合格に向けた対策をしよう
今回は、就活の面接で落ちる人の特徴と落ちないための対策を紹介しました。
面接では、身だしなみや入室時の挨拶で第一印象が決まります。
そのため、清潔感のある身だしなみはもちろんのこと、笑顔でハキハキと挨拶するように心がけるといいでしょう。
また面接では採用担当者から質問されることがあります。
質問を想定して事前に話すことを考えておいたり、園の情報収集を行ったりすることで自信を持って話すことにつながるかもしれません。
「この人といっしょに働きたい」と思ってもらうためにも、合格に向けた対策をきちんとしてから面接に臨みましょう。