縦割り保育で楽しめるゲームのアイデア。ねらいと遊ぶときのポイント

縦割り保育を実施している園で、どのようなゲームを取り入れるとよいか気になる保育学生さんもいるかもしれません。異なる年齢の子どもたちがいっしょになって楽しめるアイデアを知ることができれば、実習に役立てられるでしょう。今回は、縦割り保育で楽しめるゲームについて、ねらいやポイントとあわせて紹介します。

女の子と男の子が遊ぶ様子

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縦割り保育で楽しめるゲームとは

保育園のクラスは、年齢別に編成されることが一般的です。

しかし、最近では年齢の違う子どもたちをいっしょにした「縦割り保育」を取り入れている園も増えてきているようです。

異年齢同士の子どもたちで散歩に行ったり、いっしょに遊んだりと、少しずつ子どもたち同士の信頼をはくぐんでいけるように保育士さんたちは工夫していることでしょう。

保育園で縦割り保育を取り入れるのには、以下のようなねらいがあるそうです。

  • 年齢が異なる子との関わり方を学ぶ
  • 社会性や協調性を身につける

縦割り保育では、年上の子どもは年下の子どものお手本になろうと意識したり、年下の子は年上の子を見習うなど、お互いの関わり方を学び、刺激を受けながら成長していくことができるでしょう。

また、活動や遊びを通して自分の意思を相手に伝えたり、相手の思いを汲み取ったりする姿や、年下の子どもの手助けを通し、思いやりの気持ちを持てるようになるかもしれません。

縦割り保育のねらいを理解しておくと、指導案を作成するときに活かすことができそうですね。

今回は、縦割り保育にぴったりのいっしょに盛り上がれるようなゲームを紹介します。

【戸外】縦割り保育で遊べるゲームのアイデア

戸外で縦割り保育で楽しめるゲームのアイデアを紹介します。

しっぽとり

しっぽ取りゲームのやり方を見ていきましょう。

遊び方

1.2人組のペアになります。

2.年下の子のズボンにハチマキやカラー帽子などをしっぽとして垂らします。

3.走り回れる枠を決め、しっぽのついている子はしっぽを取られないように逃げながら、他の子のしっぽを取りに行きます。

4.しっぽを取られたら枠の外に出て、ゲームが終わったときにしっぽを一番多く持っていたペアが勝ちとなります。

遊ぶときのポイント

ペアで参加することで、年上の子が年下の子のしっぽを取られないように守るほか、しっぽを取りに行こうとするため、力を合わせて取り組む姿が見られるでしょう。

ゲームを通して、年上の子は年下の子を思いやる気持ちが芽生えるかもしれません。

てつなぎオニ

オニごっこというより、楽しんで行なう手つなぎおにを見ていきましょう。

遊び方

1.オニを決めます。

2.10秒数えたら、オニが他の子どもたちを追いかけ、タッチをします。

3.タッチされた子どもはオニと手をつなぎ、他の子を追いかけます。

4.オニは逃げている子をタッチしていき、手をつないでオニを増やしていきます。

5.最後まで残った子どもが勝ちになります。

遊ぶときのポイント

年上の子どもは、年下の子どもの走るスピードに合わせるようにしましょう。
大人数で遊ぶときはオニの数を増やすとより楽しめるかもしれません。

なかなか捕まらない場合には、逃げる範囲や場所を決めるとよさそうです。

スキップオニごっこ

ルールは普通のオニごっこと同じですが、ルールを付け加えて遊んでみましょう。

遊び方

1.オニを決めます。

2.年上の子どもは走らずスキップをするように伝えます。

3.オニ以外の子どもは逃げます。(年長児以外は走って逃げます)

4.オニは10秒経ったら逃げている子どもを捕まえます。

遊ぶときのポイント

年上の子どもがスキップをするだけで、普段のオニごっこが縦割り保育のゲームでも楽しめるようになるでしょう。

全員でゲームを始めると人数が多くなってしまうことも考えられるので、いくつかのグループに分かれたり、グループごと範囲を決めたりしてもよいかもしれません。

大縄跳び

一本の大縄で年齢に合わせて動かして、みんなで遊んでみましょう。

遊び方

1.年長児が大縄跳びの両端を持ち、年少児が飛ぶときはヘビのように縄を左右に動かします。

2.慣れてきたら少しだけ上下に動かして飛んでもらいます。

3.年中児のときは、縄を左右に動かし大波や小波を一人ずつ飛んでもらいます。

4.年長児は、縄を回して飛んでもらいます。一人ずつ飛ぶのが慣れたら人数を増やして遊んでみましょう。

遊ぶときのポイント

飛ぶ年齢に合わせて行えば、大縄跳びも取り入れることができそうです。
年長児が飛ぶ姿を見て年少児、年中児も挑戦したいという気持ちが湧き上がるかもしれません。

やりたがらない子どももいるかもしれませんが、気持ちに寄り添って無理強いはしないようにするとよさそうです。

最後には、全体を2チームに分けて綱引きに展開しても面白いかもしれません。

【室内】縦割り保育で遊べるゲームのアイデア

異年齢で遊ぶ子どもの写真

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室内で縦割り保育で楽しめるゲームを紹介します。

ロンドン橋落ちた

歌に合わせてロンドン橋落ちたで遊んでみましょう。

遊び方

1.オニを2人決め、手をつないで橋を作ります。

2.他の子どもたちは、丸くなって歌を歌いながらその下をぐるぐる回ります。

3.歌が終わったときにオニは手を下げ、くぐっている子を捕まえます。

4.オニに捕まった子が新しいオニになって橋を作ります。

5.(2)~(4)を繰り返します。

遊ぶときのポイント

橋を下ろすときは、ぎゅっと捕まえるのではなく、スキンシップをするようなイメージで遊ぶと楽しめるかもしれません。

くぐるときは、走ると危険もあるので歩いて遊ぶようにするとよさそうです。

椅子取りゲーム

集団遊びとして盛り上がる椅子取りゲームの遊び方をみていきましょう。

本来の椅子取りゲームの遊び方は、音楽に合わせて動き、椅子の数が減るなかで最後まで残った子どもが勝ちです。

しかし、異年齢で遊ぶときは力の差も出てしまうかもしれないので、年長児が椅子になって遊びましょう。

遊び方

1.年長児は、椅子になって円を作ります。

2.年少児や年中児は円のなかを音楽に合わせて歩き、音楽が止まったら年長児ところへ走ります。

3.年長児は、座りに来た子を受け止め手をつないだりスキンシップを取ったりします。

4.(2)と(3)を繰り返します。

遊ぶときのポイント

この椅子取りゲームは、勝ち残ることが目的ではなく子ども同士の触れ合いを楽しむのがポイントです。
ルールが簡単でわかりやすいため、年少児の子どもたちも楽しんでできるでしょう。

恥ずかしくなってしまう子もいるかもしれませんが、保育学生さんが「手だけつないでみよう」など少しでも触れ合えるようにフォローしてみてもよいかもしれません。

じゃんけん列車

室内遊びの定番のじゃんけん列車を紹介します。

遊び方

1.ゲームスタートと同時に音楽を流し、子どもたちは曲が止まるまで自由に動きます。

2.子どもたちは、音楽が止まったときに近くにいる友だちとじゃんけんをします。

3.じゃんけんに負けた人は、勝った人の後ろにつながります。

4.(1)から(3)を繰り返して、最後まで残った列車の先頭にいる子どもがチャンピオンとなります。

遊ぶときのポイント

音楽が止まったときにじゃんけんをする相手が見つからない子どもがいないかを確認しましょう。
場合によっては、3人以上でじゃんけんをしてもらうなど、状況に合わせて対応することが大切です。

先頭になった子どもが走ってしまうと危ないので、ゲームを始める前に「走らないで歩こうね」と伝えておくとよいでしょう。

ボール送りゲーム

チームに分かれてボール送りゲームをしてみましょう。

遊び方

1.チームごと列を作り、まずはボールを頭の上を通して後ろに送ります。

2.列の最後までいったら、今度は股の下を通って前にボールを送っていきます。

3.ボールを早く前まで到着したチームが勝ちとなります。

遊ぶときのポイント

年少児から年長児までの背の高さが違う子どもたちがいるため、スムーズにはボールを送れないこともありそうです。

特に年長児が年少児に合わせるときに難しいようなのでチームごと応援し合ったり、声を掛け合ったりすると楽しめるかもしれません。

チーム対抗なので盛り上がりそうですね。

縦割り保育でゲームを取り入れるときのポイント

縦割り保育で保育活動にゲームを取り入れるときのポイントを紹介します。

簡単なルールのあるものにする

さまざまな年齢の子どもたちがいるので、年少クラスが理解できる簡単なルールのゲームにしましょう。

年少クラスの子でわからない子がいた場合は、年長クラスの子どもが教えるようにフォローしていけるとよいですね。

異年齢同士協力してできるようなものにする

ペアになったり、異年齢で協力しあえるゲームを取り入れるとよいかもしれません。

協力してゲームをすることで、年齢が異なっていても子どもたち同士の絆を深めることができそうですね。

縦割り保育でゲームを取り入れて実習に役立てよう

今回は、縦割り保育で楽しめるゲームのアイデアとねらいやポイントを紹介しました。
縦割り保育では、年齢が異なっていても楽しめるゲームのアイデアなどさまざまあるようです。

ゲームのアイデアを参考にして、入職後や実習に活かしてみてくださいね。

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