保育士の仕事では、さまざまなシーンで報告や共有をすることがあるでしょう。その際、メモに残して伝え漏れなどを防ぎたいと考える方もいるかもしれません。どのように記録すれば、スムーズに活動を進めることができるのでしょうか。今回は、保育士のメモの取り方を紹介します。あわせて、ポイントやメモ帳の選び方をまとめました。
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保育士の仕事にメモは必要?
保育園では、職員同士の連携や保護者の方などへの共有が不可欠でしょう。伝え漏れや連係ミスなどを防ぐうえで、メモを取ることは非常に大切になります。
また、実習中など現場の保育士さんがどのように子どもと接しているのかや、自分の目で見た気づきなどを記録できれば、日誌などを記入する際にあとから振り返えることもできますね。メモを取る必要性をきちんと理解して、実際の現場に活かしていきましょう。
今回は、保育士さんのメモの取り方や使いやすいメモ帳の種類などを詳しく紹介します。
保育士がメモを取るときのポイント
保育園でメモを取るときのポイントを紹介します。
単語で記録する
保育中にメモを取る際は、単語で記録をするようにしましょう。
文章で書いてしまうと、子どもから目を話してしまう時間が長くなってしまい、万が一トラブルが起きたときの対応がしにくくなってしまうかもしれません。
例えば、「◯ちゃんが◯くんのところを引っ掻いてしまって、顔に傷がついてしまった」という出来事の場合、「◯ちゃん→◯くん ひっかき顔傷」と単語で記入しておくだけで、「誰が、誰に、どうしたのか」が見てわかりやすくなりますよ。
保護者の方にお願いすることは忘れずに書く
保護者の方にお願いしなくてはいけないことは、忘れずにメモしましょう。
ただし、保護者の方の前でメモ帳を確認することを念頭に、なぐり書きではなく、短くても丁寧に記入しておくことが大切です。
状況に応じて付箋を活用する
他の先生とやり取りをする場合など、状況に応じて付箋を活用しましょう。
伝言事項を付箋にかき、机や書類など目につくところに貼っておくと、相手も気がつきやすくなりそうです。ただし、大切な連絡は付箋ではなく、直接伝えるようにするとよいでしょう。
保育士のメモの取り方
ここからは、効率的なメモの取り方を紹介します。
1.その日(1日にやること)のスケジュールを書く
まず、1日にやることを書き出します。そうすれば、頭を整理することにもつながるでしょう。
そのなかで、活動の順番を入れ替えたほうがスムーズに進むかもしれないと思うこともでてくるかもしれません。メモを取ることで、自分のなかでのスケジュールをもう一度見直すきっかけにもなりそうです。
勤務が終了したときも、「今日できなかったこと、明日やりたいこと」を書き出して振り返ることで、忘れにくくなり、次への活動の課題を見えてくるでしょう。
2.他の職員に伝言することを書く
他の職員に伝言を任された場合には、メモ帳に記入するようにしましょう。きちんと記録しておけば、万が一伝え忘れてしまった場合でも、見返すことができます。
3.教えてもらったことや注意することを書く
先輩や上司に教えてもらったことや、注意を受けたことも忘れないように記入しておくことが大切です。同じミスを繰り返すことを防いだり、自分のなかにも落とし込みやすくなったりしそうです。
自分の保育を振り返るきっかけとしてもきちんとメモを取ることが大切ですね。
保育士のメモ帳を選ぶときのポイント
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最後に、効率的なメモ帳を選ぶときのポイントを紹介します。
使いやすいメモ帳の選び方
前提としてポケットに入るサイズで、保育の邪魔にならないものを選ぶことが大切です。 具体的には、以下のようなメモ帳が使いやすいでしょう。
- 腕に巻くメモ帳
- ハードカバーのメモ帳
腕に巻くタイプのメモ帳は手元にメモ帳がないときなどにすぐに使用ができます。濡れても消えない特殊加工がされているものもあるようです。
一方ハードカバーのメモ帳は、よれずにポケットに入れておくことができます。またノートタイプのものは見開きでも使え、広くメモを使いたいときに便利かもしれません。
メモ帳以外のもの
ICレコーダー
保育園では職員会議が行われるとき、聞き取りにくいことや理解しづらいときはICレコーダーを活用するとよいかもしれません。使うときには、上司に許可が必要ですが、録音することで聞き逃すことがなくなりそうです。
アプリ
メモを記録できるアプリがあるようです。必要に応じてダウンロードをして利用するとよいでしょう。ただし、保育中の携帯の使用を禁止している場合もあるかもしれないので、基本は手書きのメモ帳を活用し、園の状況や規定をきちんと確認したうえで使用することが大切です。
保育士として働くときはメモをきちんと取ろう
今回は、保育士として働く際もメモの取り方やポイントを紹介しました。
保育中のさまざまなシーンで記録しておきたいことが出てくるかもしれません。長い時間メモを取るのは難しいので、単語で記録したり、必ず伝えなければならない事柄などを書いたりしましょう。
大事なことを記録するほか、自分の保育の振り返りをきちんと行うためにも、保育実習や入職後にきちんとメモを取れるとよいですね。