新年度になると新入園児を迎える園も多いでしょう。その際、在園児から贈るプレゼントについて知りたい方もいるのではないでしょうか。手作りのメダルやおもちゃアイデアや作り方を知って、入職後に役立ててみましょう。
今回は、新入園児に贈るプレゼントをについて、作り方や贈るときのポイントをまとめました。
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■目次
保育園で新入園児に贈るプレゼントとは?
保育園では、入園式や歓迎会などで新入園児にプレゼントを贈るところが多いようです。プレゼントと言ってもさまざまで、在園児から手遊びや歌を発表したり、年長児や保育士さんが製作したおもちゃやメダルを贈ったりするでしょう。
ほかにも毎年、園独自のプレゼントを贈る場合もあり、前の年度の子どもたちが歌や手遊びの練習をしたり、おもちゃを作ったりしておくようです。
新卒保育士として働いたときのために新入園児に贈るプレゼントのアイデアを知っておくと役立ちそうですね。
新入園児にプレゼントを贈る理由
そもそもなぜ、保育園では新入園児にプレゼントを贈るのでしょうか。
考えられる理由をまとめました。
保育園が楽しいところだと思ってもらえるようにする
まず、新入園児に保育園が楽しいところだと思ってもらえるようにするという理由が挙げられます。
新入園児の子どもたちにとっては、慣れない場所で不安な気持ちになるかもしれません。
しかし、プレゼントを受け取ることで、「明日も保育園に行きたいな」などと感じられ、翌日への期待が持てるようになるでしょう。
子どもの不安要素を取り除き、新入園児が笑顔で登園するためにも、プレゼントを贈ることは重要なのかもしれませんね。
保育園にお兄さん、お姉さんがいることを知ってもらう
新入園児の子どもたちに、お兄さんやお姉さんを知ってもらえる機会になり、プレゼントを渡すことで、より身近に感じられるようになるかもしれません。
優しいお兄さんやお姉さんの存在を知ることで、新入園児の子どもたちは頼ってもよいと感じられそうですね。
入園式や歓迎会が終わったときに、部屋まで手をつないで連れて行ってもらってもよいでしょう。
新入園児に贈るプレゼントのアイデア
ここからは、新入園児に贈るプレゼントのアイデアを、在園児と保育士さんに分けて紹介します。
在園児からの手作りプレゼント
まず、在園児の子どもたちが手作りできるプレゼントから紹介します。
コマ
年齢の低い子どもたちといっしょに遊べるコマを手作りして、プレゼントしてみましょう。
<用意するもの>
【牛乳パックのコマ】
- 牛乳パック 1個
- ペットボトルのキャップ 1個
- ハサミ
- テープ
- ボタン 1個
- マスキングテープ
- クレヨン
【紙皿のコマ】
- 紙皿 1枚
- クレヨン
- ペン
- テープ
- ストロー 1本
- ハサミ
<製作のポイント>
子どもたちがわかりやすいように、牛乳パックや紙皿、ストローに切る線をあらかじめ書いておきましょう。
遊んでいる最中にボタンやキャップが取れないよう、接着剤できちんと固定しておくことが大切です。
紙皿を合わせるところが難しいかもしれないので、保育士さんが紙皿を持ち、子どもがテープを貼るなど役割分担してもよいかもしれません。
プレゼントをあげるときは「こうやって遊べるよ」と新入園児に遊び方を説明して渡すとよいですね。
また、キラキラシールやキャラクターシールを貼るなどの工夫をしましょう。(詳しい説明はこちら)
風車
紙コップの風車を作ってみましょう。
<用意するもの>
- 紙コップ 1個
- つまようじ 1本
- ストロー 1本
- 割り箸 1本
- 接着剤
- ペン
- ハサミ
<製作のポイント>
保育士さんはあらかじめ紙コップに穴を開けておき、さまざまな色のペンも用意しておきましょう。
切ったあとに絵や模様をかくと風車がカラフルになります。遊んでいる最中に割り箸が下から出てしまうと危険なため、マスキングテープで留めるなどしてしっかり固定することが大切です。
このプレゼントは、3歳児以降の子どもたちに贈ることを想定して、ごっこ遊びなどに活用できるようにしてもよいですね。(詳しい説明はこちら)
魔法のステッキ
かわいい魔法のステッキを作りましょう。
<用意するもの>
- ペットボトル 1本
- リボンやテープなど(キラキラするもの)
- ラップの芯 1本
- カッター
- ハサミ
- テープ
<製作のポイント>
ペットボトルやラップの芯を切る工程は、形が丸かったり素材が硬かったりして子どもが切りにくいため、保育士さんが行なっておきましょう。
もし、切ってみたいという子どもがいたら、切る線をかいたりフォローしたりしながら製作を進めていくとよさそうです。
子どもたちからアイデアを募って、さまざまな色の材料を取り入れたカラフルなステッキを作ってみてもよいかもしれません。
新入園児に渡すときは、「明日も遊ぼうね」と明日も保育園で遊ぼうと気持ちも伝えましょう。(詳しい説明はこちら)
フリスビー
<用意するもの>
- 紙コップ 2個
- ハサミ
- マスキングテープ
- ホチキス
- テープ
<工夫のポイント>
マスキングテープだけでなく、マジックなどで模様をつけたり、キラキラのシールなどを貼ったりして装飾してもよいでしょう。
紙コップを切る線をあらかじめ書いておくと製作がスムーズに進みます。ホチキスは針でけがをするおそれもあるため、保育士さんがそばで見守り、一人ずつ留めるようにしましょう。
この製作は、4歳児から5歳児向けに贈ることを想定して、プレゼントを渡す際には「広いところで遊ぶと楽しいよ」と声をかけながら渡すとよいでしょう。(詳しい説明はこちら)
保育士からの手作りプレゼント
次に、保育士さんから新入園児に贈る手作りプレゼントの作り方をまとめました。
紙コップのメダル
紙コップのメダルを作りましょう。
<用意するもの>
- 紙コップ
- リボン
- 写真
- 鉛筆
- ハサミ
- ペン
<製作のポイント>
写真を入れるところに、「入園おめでとう」の文字や動物、子どもたちが好きなキャラクターを入れるとかわいく仕上がるでしょう。年齢によって紐の長さを変えるとメダルがつけやすくなりますよ。
1人ずつ首に掛け「明日も待っているよ」など声をかけて渡してみましょう。(詳しい説明はこちら)
折り紙のメダル
折り紙でメダルを作りましょう。
<用意するもの>
- 折り紙
- のり
- ホチキス
- テープ
- リボン
- シール
<製作のポイント>
いろいろな色の折り紙で作るとバリエーション豊富なメダルができるでしょう。
真ん中は、リボンやキラキラシールを貼るとよいかもしれません。リボンの長さは年齢に合わせて調節しておくとよいですね。
首にかけて渡し、「いっぱい遊ぼうね」など伝えてみましょう。(詳しい説明はこちら)
桜のメダル
4月にぴったりな桜のメダルを作りましょう。
<用意するもの>
- 折り紙
- のり
- リボン
- ホチキス
<製作のポイント>
折り紙を貼り合わせて作るといろいろな色の桜ができるでしょう。両面折り紙であれば、そのまま作ることもできそうです。
メダルは首にかけるものなので、「ひっぱったら首が痛くなっちゃうから引っ張らないでね」と声を掛けるとよいでしょう。(詳しい説明はこちら)
でんでん太鼓
小さい子どもたちも楽しめるでんでん太鼓を作りましょう。
<用意するもの>
- チーズの容器 1個
- ボタン 2個
- タコ糸 15cm 2本
- 割りばし
- 折り紙
- ノリ
- ハサミ
- キリ
<製作のポイント>
遊んでいる最中にボタンが落ちてしまうことがないように、接着剤できちんと固定しておくことが大切です。
キリを使うときは、子どもがそばにいないことを確認したうえで、使うようにしましょう。
渡すときは音がならないように、透明な袋にラッピングをして「お家で遊んでね」と伝えて渡しましょう。(詳しい説明はこちら)
タンバリン
<用意するもの>
- 牛乳パック 2本
- 画用紙
- すず
- 毛糸やひも
- パンチ
- ハサミ
- テープ
<製作のポイント>
鈴が取れないようにきちんと固定しておきましょう。
ひもが長いと遊んでいるうちに鈴が友だちにあたってしまうこともあるため、長さを調節し、けがをしないように気をつけましょう。
周りの色はカラフルな色を塗っておくと子どもの興味を引き出せるかもしれません。
でんでん太鼓と同様、透明な袋に入れて「いっぱい叩いて遊んでね」と声を掛けるとよいでしょう。(詳しい説明はこちら)
新入園児に手作りプレゼントを贈るときのポイント
新入園児に子どもや保育士が手作りしたプレゼントを贈るときのポイントをまとめました。
新入園児の年齢に合わせた題材を作る
贈る年齢に合わせて題材を選び、作るようにしましょう。そうすれば、受け取った子どもも遊びやすく、もらって嬉しいものになるかもしれません。
楽しい雰囲気作りをする
プレゼントを贈る際は、楽しい雰囲気作りをすることが大切です。ホールの中に花や虹、動物などの壁面装飾やアーチを作るとよいでしょう。在園児からの歌や手遊びのプレゼントをして会を盛り上げられるとよいですね。
新入園児が喜ぶ手作りプレゼントを製作しよう
今回は、新入園児が喜ぶ手作りプレゼントのアイデアを紹介しました。
入園式や歓迎会でプレゼントを贈る理由として、保育園が楽しいところだと思えるようにすることや在園児を身近な存在であると知ってもらうことなどが挙げられます。
在園児からは、コマや魔法のステッキ、フリスビーなど簡単に遊び始められるおもちゃを贈ってみましょう。保育士さんからは、手作りメダルやでんでん太鼓、タンバリンなど、新入をお祝いするものや遊びに活用できるものにするのがポイントです。
新入園児にプレゼントを贈る目的を理解して、子どもたちがよろこぶものを手作りしてみてくださいね。