5月らしさを感じられる製作にはどのようなものがあるのでしょうか。保育実習や新卒保育士として子どもたちと活動をする際、季節感のあるモチーフを取り入れて春を楽しめるとよいですね。今回は、5月にぴったりなてんとう虫やたけのこなどの製作アイデアを紹介します。あわせて、指導案に活かせるねらいもまとめました。
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保育実習で5月の製作をしよう
ぐんと暖かくなり、外遊びがより一層楽しみになる気候を迎える5月。
保育実習のなかで、子どもたちと季節を感じる春の製作を楽しみたいと考える保育学生さんもいるかもしれません。
5月の製作には、以下のようなねらいがあるようです。
- こどもの日など季節の行事に親しみをもつ
- いちごやてんとう虫などの題材を通して、春の季節を感じながら製作する
こどもの日や母の日、アイスクリームの日など、製作のテーマに活用できるイベントがさまざまあります。また、いちごやたけのこといった旬の食べ物のほか、暖かくなると顔を出し始める昆虫などをアイデアに取り入れるのもよいでしょう。
5月ならではのモチーフを使って製作をして、子どもたちと季節の移り変わりを実感できるとよいですね。今回は、5月の製作アイデアを、0歳児~2歳児の乳児クラスと3歳児~5歳児の幼児クラス向けに分けて紹介します。
【乳児向け】5月に楽しめる製作アイデア
ここでは、0歳児、1歳児、2歳児の子どもたちといっしょに楽しめる5月の製作を紹介します。
こどもの日
指スタンプこいのぼり
<用意するもの>
- 画用紙
- 絵の具セット
- はさみ
- テープ
<ポイント>
指スタンプで簡単に模様づけができるので、0歳児や1歳児でも取り組めるでしょう。保育学生さんが画用紙に指をつける動きを見せれば、真似して手を動かしてくれるかもしれません。
画用紙に自由に色をつけてもらったら、保育学生さんがこいのぼりの形にカットして仕上げましょう。(詳しい作り方はこちら)
ペットボトルこいのぼり
<用意するもの>
- ペットボトル
- ラメ
- 水
- 手形
- 両面テープ
- 目玉シール(もしくは画用紙で作った目玉)
<ポイント>
2歳児クラスであれば、最後まで自力で作れるかもしれません。0歳児や1歳児クラスで行う場合は、手形を取る工程と貼りつける工程に取り組んでみましょう。
水に少量の絵の具を混ぜて、カラフルなこいのぼりを作ってみても楽しそうですね。(詳しい作り方はこちら)
立体いちご
用意するもの
- ビニール袋
- フラワーペーパー(赤色)
- 画用紙(緑色)
- セロハンテープ
- ペン
- はさみ
- 両面テープ
作り方
1.1枚のフラワーペーパーを3分の1程度の大きさにちぎって分け、くしゃくしゃに丸めます。
2.ビニール袋に(1)を入れます。
3.ビニール袋の角をいちごの先端に見立てて形を作ります。
4.(3)で成形したビニール袋の上部をセロハンテープでとめます。
5.へたの形に切った画用紙を(4)の上部に貼りつけます。
6.ペンでいちごのつぶつぶをかけばできあがりです。
ポイント
保育学生さんは、あらかじめへたの形に切った画用紙を用意しておきましょう。はさみやのりを使う工程がないので、1歳児クラスから取り組めるかもしれません。
ペンでビニール袋につぶつぶをかくのが難しい場合は、黒い丸シールなどを貼りつけてもよいでしょう。いちごに顔をかいてかわいらしいキャラクターを作るもの面白いかもしれませんね。
ちぎり絵で作るたけのこ
用意するもの
- 折り紙
- 画用紙
- ペンやクレヨン
- のり
作り方
1.折り紙を小さくちぎります。
2.たけのこの形にカットした画用紙に(1)を貼りつけます。
3.ペンやクレヨンでたけのこの顔をかいたらできあがりです。
ポイント
保育学生さんは、事前に画用紙をたけのこの形にカットしておきましょう。
折り紙は大きめにちぎって重ねるように貼りつけると隙間なく仕上げることができるので、子どもたちに手を重ねる仕草をしながら伝えてみるとよいかもしれません。
子どもが自由に色を選んで貼りつけることができるように、折り紙は豊富に用意しておきましょう。
関連動画:【折り紙あそび】折り紙でちぎり絵の落ち葉を作ろう/保育士バンク!
紙コップで母の日のプレゼント
用意するもの
- 紙コップ 2個
- 似顔絵
- ペン
- 鉛筆
- 色鉛筆
- カッター
- のり
ポイント
紙コップの側面をカッターで切る工程は、保育学生さんがあらかじめ済ませておきましょう。
紙コップの側面に直接絵をかくのは難しいかもしれないので、画用紙にかいたものを貼りつけたりシールなどを活用したりして飾りつけしてみてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
【幼児向け】5月に楽しめる製作アイデア
ここでは、3歳児、4歳児、5歳児の子どもたちといっしょに楽しめる5月の製作を紹介します。
こどもの日
折り紙で作るこいのぼり
<用意するもの>
【こいのぼり】
- 折り紙 1枚
- のり
- ペン
- 割り箸
【風車】
- 折り紙
- つまようじ
- ストロー
- はさみ
- 接着剤
<ポイント>
筒状にした折り紙の端を持ちながらのりづけする作業は少し難しいため、クリップなどで端を留めておくとやりやすいかもしれません。
しっぽをねじるときは筒の中に手を入れながら行うと、形を崩さずにきれいに仕上げることができるでしょう。子どもたちにコツを伝えながら製作してみてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
5月のリース
<用意するもの>
- 折り紙 6枚
- カブトやこいのぼりなどの飾り
<ポイント>
3歳児や4歳児クラスで行う場合は、子どもたちに折り方の見本を見せながらいっしょに折り進めるようにしましょう。5歳児であれば、一人で作れるかもしれません。
子どもたちを3人程度のグループに分けて、協力しながら一つのリースを作り上げるのもよいですね。(詳しい作り方はこちら)
折り紙いちご
用意するもの
- 折り紙 1枚
- ペン
ポイント
この製作はそこまで折り方が複雑ではないため、3歳児でも挑戦できるかもしれません。
できあがったものを大きな画用紙に貼りつければ、5月の壁画制作に活用することができます。
また、保育室の壁面に両面テープで貼りつけて、いちご狩りごっこに発展させて遊んでも楽しいかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
カーネーション
用意するもの
- おかずカップ(小) 3つ
- おかずカップ(大) 1つ
- ワイヤー
ポイント
ワイヤーの先端を丸める工程は、保育学生さんがあらかじめ行っておきましょう。
おかずカップを差し込んでいくだけのシンプルな工程なので、3歳児から挑戦できそうです。
何本か作って折り紙やビニールで包み、カーネーションの花束を作ってみてもよいですね。(詳しい作り方はこちら)
てんとう虫
用意するもの
- 折り紙 1枚
- ペン
ポイント
てんとう虫の製作は、折り目が分かりづらかったり細かく折る工程があったりするので難易度が高いでしょう。そのため、5歳児クラスで挑戦してみるとよいかもしれません。
保育学生さんは、子どもたちと同じペースで一工程ずつ折り進めるようにしましょう。少し大きめの折り紙を使って行えば、細かく折る作業もやりやすくなるかもしれません。(詳しい作り方はこちら)
子どもたちと5月にぴったりな製作を楽しもう
今回は、保育実習で楽しめる5月の製作アイデアを、乳児クラスと幼児クラスに分けて紹介しました。
5月の製作には、行事に親しむことや春のモチーフを通して季節を感じるというねらいがあるようです。
0歳児から2歳児の乳児クラスでは、ちぎり絵や手形などの表現技法を用いてたけのこやこいのぼりなどを作ってみましょう。また、3歳児~5歳児の幼児クラスでは、少し難しいてんとう虫などの折り紙製作を取り入れるとよいかもしれません。
今回紹介したアイデアを参考に、保育実習で子どもたちと5月らしい季節感のある製作にチャレンジしてみてくださいね。