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【室内でも遊べる】氷遊びのアイデア。夏や冬に楽しめる色つき氷のお絵かきなど

凍ったり溶けたりといった氷の特徴を楽しめる氷遊び。夏には涼しさを味わい、冬には自然にできた氷を使って遊ぶことができるので、保育に取り入れたい保育学生さんや新卒保育士さんもいるでしょう。 今回は、色つき氷でお絵かきをする方法や宝探しなど、子どもが楽しめる氷遊びのアイデアやねらいをまとめました。

氷で遊んでいる子ども

Mcimage/shutterstock.com



氷遊びの概要とねらい

暑い夏は涼を取れ、寒い冬は自然の力を感じられる氷遊び。色を付ければきれいな見た目を楽しめますし、さわれば冷たさを感じられます。


まずは、そんな氷の特徴を活かした氷遊びの概要について説明します。



氷遊びとは


氷遊びとは、さまざまな形に凍らせた氷をさわってみたり、色水で作った氷を使って遊んだりなど、氷にふれながら冷たい感覚や溶けていくさまを楽しむ感触遊びの一つです。


また、冬は低くなった気温を活用すれば、バケツなどの容器に入れた水を凍らせて遊べるため、自然遊びの一つにもなるでしょう。



氷遊びのねらい


次に、氷遊びのねらいの例文を紹介します。


氷の冷たさや感触を味わい、身体の諸感覚を養う

氷にふれて冷たさを感じたり、氷がぶつかり合うときのカランコロンという音を味わったりすれば、子どもの触覚や聴覚などを豊かにできるかもしれません。


また着色料などで色を付けたカラフルな氷を眺めたり、光に透かしてキラキラと輝く様子を楽しんだりすることで情緒を養い、心の安定につながりそうです。


氷を握ったり並べたりすることで、指先を使いながら遊ぶ

氷を握って溶かしながら遊んだり、さまざまな大きさの氷を掴んだりすることで手指をしっかり動かせるでしょう。


また氷はツルツルと滑りやすく、工夫しなければ持てない場合もあるので、手先の器用さや思考力を身につけるきっかけになるかもしれません。


氷の性質を活かして遊び、自然の不思議さを味わう

冬の時期には、バケツへ入れた水が凍ったり、霜柱ができた様子を観察したりする活動を通して、水を氷に変えてしまう自然の力を感じられそうです。


また氷の形が変化することに興味を持って遊べば、思考する力や探求心を育めるかもしれません。



氷遊びの導入のアイデア

続いて、氷遊びの導入例について紹介します。



感触遊び


氷をさわって溶かす、氷の冷たさを感じるなどして感触を楽しみながら、氷の特徴を味わう遊びです。

大きな氷や小さな氷などさまざまな大きさの氷を準備し、掴んだり重ねたりすることでも楽しめるでしょう。


また、保育士さんが氷を子どもの手に乗せるなどの援助を行えば、0歳児や1歳児でも遊ぶことができそうです。感触遊びを行って氷の特徴を充分に味わったら、「次はこれをやってみよう!」と次の展開に移ってみましょう。 



氷の音遊び


コップの中に氷と水を入れてマドラーなどでゆっくりかき混ぜ、カラコロというきれいな音を味わう遊びです。

コップの大きさや素材などで音の高さが変わるため、背の低いコップや高いコップ、陶器やグラスなどさまざまなコップを用意します。


氷の数によっても音に変化が出るので、コップをいくつも準備して多様な音を奏でてみましょう。

氷のきれいな音で楽しんだら、「次はこの氷を使ってお絵かきしてみよう!」など声かけし、氷遊びへ引き込むとよさそうです。



絵本の読み聞かせ


氷を題材にした絵本を読めば、子どもを氷遊びへ引き込みやすくなるかもしれません。

後に氷遊びを行ったときに「さっき絵本に出てきた!」と思い、興味を持ちやすくなりそうです。


また、遊びの前に絵本の読み聞かせを行っていれば、絵本に出てきた遊び方を試したりセリフを使いながら遊んだりするなど、遊びの幅を広げられるかもしれませんね。



保育に活かせる氷遊び5選

氷を持つ子ども

Purino/shutterstock.com

ここからは保育で行える氷遊びのアイデアを、夏と冬の遊びに分けてまとめました。



夏の氷遊び


氷で涼みながら室内で遊べる氷遊びは、暑い夏にぴったりな活動と言えるでしょう。


氷の冷たさを味わったり溶かしたりして楽しむ遊び方を紹介します。


氷釣り

<遊び方>

1.さまざまな大きさの氷を用意します。

2.(1)を大きな皿に置き、釣りたい氷に糸を垂らします。

3.(2)の状態のまま、上から塩を振りかけます。

4.10秒待ち、氷を糸で釣れたら成功です!


<ポイント>

塩をかけると急激に温度が下がる仕組みを使い、氷と糸を凍らせてくっつけます。糸が氷から離れない姿に子どもが驚き、盛り上がるかもしれませんね。


また釣った氷に塩を振りかけ、氷を再度釣ってみても面白そうです。

いくつ氷をつなげられるか、友だち同士で競争してもよいでしょう。


宝探し

<遊び方>

1.型を使い、さまざまな形の氷を作ります。

2.たらいなどに浅く水を張ったたらいに(1)の氷を入れ、子どもたちと探して楽しみます。


<ポイント>

保育士さんが「ここに氷あったよ」など声かけをしたり、近くで見守ったりすれば0歳児や1歳児からもできそうです。

また特定の形の氷を探して競争するゲームや、コップで氷をすくう遊びなど、さまざまなアレンジができるでしょう。


色つき氷でお絵かき

<遊び方>

1.食紅を溶かした水を製氷皿に入れて凍らせます。(アイス棒などを差し込んで持ち手をつけると、お絵かきしやすくなります。)

2.(1)がしっかり凍ったら、氷を紙の上で少しずつ溶かしながらお絵かきします。


<ポイント>

お絵かきをメインで行いたいときは、濃い目に食紅を入れると描きやすいかもしれません。

また導入として色のついた氷をグラスに入れ、きれいな見た目を味わってからお絵かきに移行するのもよさそうです。


紙に色が付いたら「氷さんから色がこぼれたね」など声かけし、子どもを遊びに引き込んでみましょう。



冬の氷遊び


冬は下がった気温を活かして凍らせるなど、自然を活かした氷遊びを行えそうです。


自然の不思議を実体験を通して感じることができるため、子どもの探求心や、「こんな遊びもやってみたい!」といった好奇心を養うことにつながるかもしれません。


氷の宝箱

<遊び方>

1.バケツやバット、牛乳パックなどの入れ物を用意します。(金属製のほうが凍りやすくなります。)

2.(1)に落ち葉やどんぐり、ビーズなど、子どもといっしょに好きな物を入れます。

3.(2)に水を入れ、寒い日の夜に外へ出しておきます。

4.次の日の朝、(3)が氷になって固まっていたら宝箱のできあがりです!


<ポイント>

水を入れる容器を深めの紙皿に変えればケーキのような見た目になり、子どもによろこばれるかもしれません。

ビニール袋や卵パック、風船などに水を入れて凍らせても、氷の形に変化が出て遊びが盛り上がりそうです。


また宝箱から落ち葉やどんぐりなどの宝物を発掘する遊びも行ってみましょう。 氷の宝箱をぬるま湯で溶かしたり、おもちゃのトンカチで砕いたりして宝物を取り出します。

寒いときは室内に宝箱を持ち帰り、ビニールシートの上などでゆっくり眺めてみてもよいですね。


お散歩で戸外の氷探し

<遊び方>

寒い日の朝に地面や落ち葉などに霜柱ができていたら、その上を歩いてザクザクとした踏み心地を楽しめます。

凍った落ち葉などを拾ったり、つららを観察したりして遊ぶのもよいですね。


<ポイント>

観察するだけでなく、池や水たまりなどに薄く張った氷を割ったり、自然にできた氷を砕いたりして実際にさわってみても楽しめるでしょう。

自然の力や不思議さを、視覚や触覚などの五感で感じられる遊びと言えそうです。



氷遊びを行うときの注意点

最後は、氷遊びを取り入れるときに気をつける点を3つ紹介します。



氷の誤飲に気を付ける


0歳児や1歳児などなんでも口に入れてしまう時期の子どもは、口の大きさより大きい氷を用意するなどの対策を行いましょう。


他の年代のクラスでも子どもから目を離さないようにしたり、「お口に入れちゃバツだよ」などあらかじめ声かけしたりして、誤飲を防ぐことが大切です。



冷えすぎないように適宜休憩する


氷遊びに夢中になると、手足や身体が冷えすぎてしまうかもしれません。


適宜ぬるま湯で温めたり休憩したりして、体調を崩さない範囲で遊べる環境を整えられるとよいですね。



池や沼の氷で遊ぶときは落下に注意


冬場に池や沼などに張った氷で遊ぶときは、子どもが誤って落下しないように保育士さん同士で連携を取り、しっかり見守りましょう。


「友だちを押さないようにしようね」「お水には近づきすぎないようにしよう」など事前に声かけすることも大切です。



氷遊びのアイデアを覚え、夏や冬の保育に活かそう

今回は、夏や冬に取り入れられる氷遊びのアイデアを紹介しました。

氷遊びは室内でも行えるため、暑い夏や寒い冬でも気軽に楽しめる遊びです。冷たい氷を手指で味わったり溶かしたりすることで、諸感覚を養うことにもつながるでしょう。


氷遊びのねらいやアイデアを参考に、夏や冬の保育に取り入れてみてくださいね。

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