大学のレポートの書き出しがわからず、具体的な例文や書き方を探している保育学生さんも多いでしょう。記載方法がわからなければ筆が止まるので、困ってしまいますよね。今回は、レポートの書き出しの例文や、記載方法をくわしく紹介します。読書レポートを作成する場合や、書きやすくなるコツもまとめました。
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■目次
大学のレポートにおける書き出しの役割は?
どんなテーマで執筆したかを示すレポートの書き出しは、読み手を惹きつけるためにとても重要な役割を担っています。
適当に書いてしまうと、教員が読む気にならなかったり、レポートの目的が客観的にわかりづらくなったりしてしまうでしょう。場合によっては評価にかかわることもあるかもしれません。
次に紹介するような方法を参考に、大学教員が読みたいと思うレポートを作りましょう。
レポートの書き出しの記載方法
レポートの書き出しの記載方法について解説します。
結論を書く
「運動は子どもの心によい影響を与える」など書き出しで結論を記載すれば、レポートを通してどのような内容を主張したいのかが伝わりやすくなるでしょう。
また、本論では根拠を書く流れが自然とできるため、保育学生さんもレポートを作成しやすくなるかもしれません。
問いかけを使う
「~を疑問に思いませんか?」のように問いかけて共感を誘えば、書き出しで読者をうまく引き込めそうです。
読み手が共感することでレポートの内容が頭に入りやすくなるため、評価もしやすいかもしれません。
テーマの現状を解説する
少子高齢化など社会問題をテーマとする場合は、現状の解説から始めるとわかりやすいでしょう。
どれほど社会の中で注目されているのか、国はどのような対策を行っているのかなど、その問題にくわしくない人もレポートを読み進められるようにまとめるとよさそうです。
読書レポートでは本の要約を記載する
読書レポートは読書感想文のようなものなので、通常のレポートとは異なり、全体を通して主観を入れ込んでよいと言われています。
そのため、書き出しにも「筆者は○○という作品を通して、人を信じることの大切さを伝えたいのではないかと感じた。」など、自分の感想を書いてみましょう。
加えて本の要約や著者について記載すれば、読者は本の情報をつかみやすいため、スムーズに本論を理解できそうです。
レポートの書き出しの例文
続いて、レポートの書き出しの例文についてくわしくまとめました。
【例文1】テーマ例:子どもの低体温と遊びの関係
近年、低体温の子どもが増えてきていることが調査により明らかになっている。私はこの問題の背景に、子どもの運動不足や遊びの変化が影響していると考える。
結論と自分が研究したテーマを、書き出しの部分で明確にしている例文です。
根拠を書く流れが自然とできあがるため、本論をスムーズに書くことができるかもしれません。
【例文2】テーマ例:企業内保育園の増加の背景
待機児童の解消を主な目的として2016年から開始された企業内保育園は、近年注目されている保育施設である。
開設する企業は増加傾向にあり、国も助成金を出すなど制度を整えているが、企業内保育園はなぜここまで社会に定着したのだろうか。
女性の社会進出の実態と絡めながら、企業内保育園が定着した背景について述べていく。
レポートのテーマ・疑問に感じることや問いかけ・掘り下げていきたい内容の順で記載した例文です。
書き出しとして自然な流れができやすいため、レポートに慣れていない保育学生さんは参考にしてみるとよいかもしれません。
【例文3】テーマ例:絵本から読み取る幸せの意味
私が今回読んだ本は、「花畑の妖精」という本だ。主人公である小さな子どもは花畑にいる妖精のことが大好きだったが、成長するにつれて妖精と遊ばなくなる。
しかし、妖精は主人公のために望むがままピンクや白の花を与え続け、最後は花畑がなくなり、妖精は弱ってしまうという話だ。
今回のレポートでは、私が本を読んで感じた、妖精にとっての幸せと主人公にとっての幸せの違いについて書いていきたい。
読書レポートの場合は最初に本の題名、あらすじや著者についての情報を記載すると理解しやすいでしょう。
最後に絵本から読み取ったことや感じたことを書き、本論で伝える内容につなげることがポイントです。
大学のレポートの書き出しが書きやすくなるコツ
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最後は、書き出しがうまく作成できないときに役立つテクニックについて紹介します。
三部構成を意識する
レポートは基本的に序論・本論・結論の三部構成で作成するため、最初にそれぞれの部分でどのような内容を入れるかを決めると書きやすくなるかもしれません。
序論で問いかけたものを結論で答える、または、序論で結論を述べて再度結論を最後に述べるという流れが一般的です。
書き出しは序論にあたるので、どちらのパターンが自分のレポートに合うのかを考え、現状・課題・結論など、どの要素を入れ込むか事前に決めておくとよいかもしれません。
5W1Hを入れ込む
書き出しがうまく作れないときは、Why(なぜ)・When(いつ)・Where(どこで)・Who(だれが)・What(なにを)・How(どのように)を意識してみましょう。
書き出しではレポートを書くに至ったきっかけを記載するのが一般的なため、Why(なぜ)から書き、後は状況に応じて順番を変えながら文を作っていくとよさそうです。
また、When(いつ)・Where(どこで)・Who(だれが)は、重要でないときは省略してもよいでしょう。
書き出しの例を参考にして、評価が上がるレポートを作成しよう
今回は、レポートの書き出しを記載する方法や例を紹介しました。
書き出しはレポートの冒頭にあたる大切な部分なので、結論や問いかけを盛り込み、読者を惹きつけられるように工夫しましょう。
また、大学のレポート慣れていない保育学生さんは、三部構成を意識したり、5W1Hを入れたりしてみると書きやすくなるかもしれません。
紹介した書き出しの例を参考に、大学教員に好印象を与えられるレポートを仕上げてみてくださいね。