インターナショナルプリスクールとは何かを知りたい保育学生さんもいるでしょう。概要や特徴をくわしく理解し、新卒保育士の就活に役立てたいですよね。今回は、インターナショナルプリスクールの役割や、保育士さんの仕事内容について紹介します。あわせて、やりがいや年収、先生になるにはどうすればよいのかもまとめました。
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■目次
インターナショナルプリスクールとは
小学校で英語が必修になるなど、近年注目されつつある英語教育。
それに伴い、インターナショナルプリスクールの人気が高まっているようです。
ここでは、インターナショナルプリスクールの概要と保育の内容について解説しましょう。
インターナショナルプリスクールの概要
インターナショナルプリスクールとは、英語による保育を行う施設のことです。
プリスクールとも呼ばれ、日本語を母国語としている子どもの保育を行います。
また、インターナショナルスクールと間違えられることも多いようですが、こちらは外国に住んでいた日本人の子どもや、海外から引っ越してきた英語が母国語の子どもが対象となるようです。
基本的に、日本人の子どもが小学校入学前に英語と生活を学ぶ保育施設をインターナショナルプリスクールと呼ぶようなので、それぞれを混同しないようにしましょう。
インターナショナルプリスクールではどんな保育を行う?
インターナショナルプリスクールは認可外保育園に位置づけられることから、開園時間や閉園時間は施設によって異なりそうです。
通園頻度を選べる場合もあるようなので、一般的な保育園のように毎日同じ子どもを保育することは少ないかもしれません。
また、インターナショナルプリスクールでは英語を教えることを目的にしていますが、園によって取り入れ方は異なるでしょう。
製作や運動、音楽といった活動を通して英語を学ぶところもあるかもしれませんね。
出典:新学習指導要領全面実施に向けた小学校外国語に関する取組について/文部科学省
インターナショナルプリスクールで働く保育士の仕事内容
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インターナショナルプリスクールでは仕事の中で英語を使いますが、業務の内容は一般的な保育園とあまり変わらない点もあるかもしれません。
保育士さんの仕事内容について見ていきましょう。
遊び
英語を使いながら製作を行ったり音楽に親しんだりして、子どもといっしょに遊びます。
外国人の先生と海外文化に沿った活動内容を企画するなど、どうすれば子どもが国際的な感覚や英語力を身につけられるのかを考えることもあるかもしれません。
生活のサポート
一般的な保育園と同じように、排泄や食事などの生活のサポートを行います。
保育学生さんは、保育実習や学校で学んだ経験をしっかりと活かすことができるでしょう。
しかし、なかには英語を使いながら援助を行う場合もあるかもしれないため、歯磨きや手洗いなど、生活で使いそうな英単語を覚えておくとよさそうです。
保護者対応
保護者に子どもの一日の様子を伝えたり、子育ての相談に乗ったりする場合もあるでしょう。
英語を話せない保護者も多いようなので、外国人の先生が話した内容を通訳して伝えることもあるかもしれません。
事務作業
月案や週案の作成、連絡帳の記載などの事務作業を行います。
外国人の先生と相談しながら、ねらいや援助などを決めるケースもあるかもしれませんね。
雑務
掃除を行ったり必要なアイテムを発注したりするなど、保育室の整備を行うこともあるようです。
また、季節に合わせた壁面製作の準備のように、一般的な保育園とほとんど変わらない業務を担う場合もあるでしょう。
インターナショナルプリスクールで保育士として働くやりがい
続いて、インターナショナルプリスクールで保育士として働くやりがいを見ていきます。
英語を活かして働ける
インターナショナルプリスクールでは英語力を活かして保育できるので、英語が得意な保育学生さんはやりがいを感じられるでしょう。
外国人の先生と保護者がコミュニケーションを取れるようにサポートするなど、日本人だからこそ行える業務を経験できるでしょう。
さまざまな文化にふれられる
インターナショナルプリスクールでは、ハロウィンのような外国の行事を大々的に行ったり、日本のよさを知るために茶道などの日本文化を取り入れたりする場合もあるようです。
国境を越えた多様な価値観にふれられるので、自分の視野を広げるきっかけになるかもしれませんね。
インターナショナルプリスクールの先生になるには
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ここでは、インターナショナルプリスクールの先生になるにはどうすればよいかをまとめました。
保育士資格を取得する
保育士として勤めるためには、保育士資格が必須となる園がほとんどのようです。
保育学生さんは実習や日々の学習に励み、基礎となる保育スキルを身につけられるとよいかもしれませんね。
英語力は不問の場合が多い
インターナショナルプリスクールでは、英語力を不問とする場合が多いようです。
しかし、外国人の先生とコミュニケーションを取ったり、英語を使って子どもとふれあったりするため、できるだけ勉強はしておいたほうがよいでしょう。
自信のない保育学生さんは、留学に行ける制度を設けているなど、英語を学べる環境が整っている園を選ぶとよいかもしれません。
インターナショナルプリスクールで働く保育士の月給や年収
最後に、インターナショナルプリスクールで働く保育士さんの月給や、年収について解説します。
インターナショナルプリスクールの月給は園によって大きく異なりますが、17万円~25万円程度となっているようです。
そのため、年収は約250万円~350万円と推測できるでしょう。
また、2019年3月時点で、一般保育園に勤める保育士さんの月給は賞与込みで約30万円です。年収に直すと360万円程度となるため、インターナショナルプリスクールと一般保育園の給与はあまり変わらないかもしれません。
しかし、通勤手当や住宅手当、家族手当など福利厚生が豊かな園もあるようなので、保育学生さんは自分に合った求人を探してみるとよさそうです。
現在は子どもの英語教育に国が力を入れるようになっており、これからさらに求人が増えていくかもしれませんね。
出典:令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果<速報値>【修正版】/内閣府
出典:新学習指導要領全面実施に向けた小学校外国語に関する取組について/文部科学省
インターナショナルプリスクールとは何かを知り、保育士の就活に役立てよう
今回は、インターナショナルプリスクールとはどのような施設かについて紹介しました。
インターナショナルプリスクールは日本語を母国語としている、一般的な子どもの保育を行う保育園です。
先生になるには保育士資格が必要となる場合がほとんどですが、英語力は不問のところが多いでしょう。
しかし、ネイティブの先生と話すなど英語力が必要となるケースもあるため、保育学生さんは事前に英語の学習をしておくとよさそうです。
また、現在は国が子どもの英語教育に力を入れているようなので、これからインターナショナルプリスクールの求人が増えていくかもしれません。
保育学生さんはインターナショナルプリスクールについて理解し、新卒保育士の就活に活かしてみてくださいね。
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