クリスマスブーツの製作を実習や保育に取り入れ、行事の雰囲気を高めたい保育学生さんや新卒保育士さんもいるでしょう。牛乳パックなど身近な素材を使い、作品を作り上げられたらよいですね。今回は、保育園で役立つクリスマスブーツの製作を紹介します。立体的に仕上がるものや、壁面飾りに使えるアイデアをまとめました。
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■目次
クリスマスブーツの製作を保育園で取り入れよう!
クリスマスの夜、サンタがプレゼントを入れることで知られるクリスマスブーツ。
これには、後にサンタのモデルとなったローマ帝国の聖人が、貧しい子どもの家に金貨を投げ込んだとき、偶然干してあった靴下の中に入ったことが由来と言われています。
靴下のモチーフは古くから親しまれていましたが、クリスマスブーツが有名になったのは日本人が関係しているよう。
オーナメントとして飾られる靴下を見た日本の商人が「靴下を大きくしてお菓子を入れたらよろこばれるのでは」と考え、お菓子の入ったクリスマスブーツを開発したという背景があるそうです。
結果として大人気となり、クリスマスブーツは現在でも広く親しまれているのですね。
こうした由来を子どもたちに伝えながらクリスマスブーツの製作を行えば、行事への期待感を高めることにつながりそうです。
保育学生さんや新卒保育士さんはここで紹介するアイデアを参考にして、保育園で取り入れてみましょう。
【立体的に仕上がる】クリスマスブーツの製作アイデア3選
まずは、立体的に仕上がるクリスマスブーツの製作アイデアを紹介します。
①紙コップのクリスマスブーツ
用意するもの
- 紙コップ 2個
- 赤色の画用紙 1枚
- モール
- テープ
- のり
- パンチ
- はさみ
ポイント
保育学生さんや新卒保育士さんがあらかじめ画用紙に線をかいておくなどの援助があれば、4歳児頃から取り入れられるかもしれません。
ブーツにちぎった折り紙を貼りつけたり、ハート形などに切った布で飾ったりしてみてもよさそうです。
また、モールの部分を三つ編みにした毛糸に替え、よりおしゃれな見た目にしてもよいでしょう。(詳しい作り方はこちら)
②牛乳パックのクリスマスブーツ
用意するもの
- 牛乳パック 1個
- プラスチックトレイ 1個
- 赤色の画用紙 1枚
- クレヨン
- のり
- 両面テープ
- はさみ
作り方
1.牛乳パックを横半分に切り、下半分のみを残します。
2.赤色の画用紙の長辺を上下に置き、横半分に切ります。
3.(2)のうち1枚を(1)の側面に貼ります。
4.(2)で残ったもう1枚の画用紙の短辺を1㎝程度折り、のりしろを作ります。
5.(4)を丸めて(1)の下部に横に貼りつけ、できあがりです。
ポイント
事前に保育学生さんや新卒保育士さんが画用紙などの部品を用意しておけば、3歳児頃から行えそうな製作アイデアです。
残った牛乳パックを使って蓋を作ったり、シールや柄つきの布を貼ったりして自由に装飾してみてもよいかもしれません。
また、クリスマスが終わった後も、ペン立てや小物入れとして使うことができそうですね。
③フラワーペーパーブーツ
用意するもの
- 紙コップ 2個
- トイレットペーパーの芯 1個
- 赤色のフラワーペーパー 数枚
- 綿 適量
- 接着剤
- カッター
- テープ
作り方
1.トイレットペーパーの芯を軽くつぶしてから、半分に切り取ります。
2.紙コップの側面の下部にカッターで切り込みを入れ、(1)のうち片方を差し込みます。外れないようにテープで留めます。
3.トイレットペーパーの芯の中に綿を詰めます。周りに接着剤をつけ、丸い形になるように綿をさらに貼りつけていきます。
4.クリスマスブーツ全体に接着剤をつけ、白い部分がなくなるようにフラワーペーパーで包んでいきます。
5.収まる長さに切った紙コップを(2)の中に重ねて入れ、テープで固定したらできあがりです。
ポイント
工程が少し複雑なので、年長クラスくらいから取り入れるとよいかもしれません。保育学生さんや新卒保育士さんは近くで見守るなど、適切な援助をできるとよさそうです。
できあがった後は雪だるまやベルの形に切った画用紙を貼ったり、リボンで飾ったりするとさらに華やかな見た目に仕上がるでしょう。
【壁面飾りに活かせる】クリスマスブーツの製作アイデア6選
続いて、壁面飾りに活かせるクリスマスブーツの製作アイデアをまとめました。
①靴下バッグ
用意するもの
- 赤色の画用紙 1枚
- 白色の画用紙 1枚
- 毛糸やリボン 適量
- 鉛筆
- のり
- パンチ
- はさみ
ポイント
保育学生さんや新卒保育士さんが画用紙に穴を開ける工程まで行えば、3歳児くらいから取り入れられそうなアイデアです。
雪だるまや星などの装飾を事前に画用紙で作っておくことで、子どもに自由に飾りつけてもらうことができるでしょう。
作り終わった後は壁面飾りに使うと、クリスマスの雰囲気をさらに味わえるかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
②タペストリー型クリスマスブーツ
用意するもの
- 大きめの赤色のフェルト 1枚
- リボン
- きり
- 接着剤
- はさみ
作り方
1.赤色のフェルトをブーツの形に切り取ります。
2.(1)の上部に2カ所穴を開け、リボンを通します。
3.フェルトを自由に飾りつけてできあがりです。
ポイント
保育学生さんや新卒保育士さんが(2)の工程まで行っておけば、1歳児や2歳児くらいから取り入れられそうなアイデアです。
事前にフェルトを星やハートの形に切っておくことで、スムーズに飾りつけることができるでしょう。
他にもボタンや布などさまざまな素材を用意しておくと、個性あふれる作品ができあがるかもしれませんね。
③ギザギザ模様のクリスマスブーツ
用意するもの
- 赤色の画用紙 1枚
- 好きな色の毛糸 3種類
- パンチ
- はさみ
作り方
1.赤色の画用紙をブーツの形に切り取ります。
2.パンチを使い、(1)の上部を除いたすべての辺に穴あけします。
3.3種類の毛糸を適量切り取り、それぞれを結んでつなげます。
4.(3)の両端にテープを巻きつけます。
5.(2)で開けた右上の穴に、(3)を下から上に通します。
6.斜め左下の穴に(3)を上から下に通し、右下の穴に(3)を下から上に通します。
7.(6)を繰り返し、一番下まで来たら真横の穴に(3)を通します。
8.斜め上の穴に向かって(3)を通していき、一番上まで来たらリボン結びをします。
9.毛糸の余分な長さを切り取ったらできあがりです。
ポイント
ギザギザ模様を作る工程が少し複雑なので、年長クラスくらいから取り入れるとよいかもしれません。
保育学生さんや新卒保育士さんは毛糸を通す順番を丁寧に教えるなど、状況に応じた援助を行いましょう。
周りを綿やデコレーションボールなどで装飾すれば、よりおしゃれなクリスマスブーツができあがりそうですね。
④封筒で作るクリスマスブーツ
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用意するもの
- 長形3号の封筒 2枚
- 好きな色の毛糸
- テープ
- パンチ
- 鉛筆
- はさみ
作り方
1.封筒の長辺が上下になるように置き、ブーツのつま先部分の形をかきます。つま先部分の上下は、封筒の辺と合わさるようにします。
2.(1)でかいた線に沿って切り取ります。
3.封筒の短辺が上下になるように置き、左下下部に(2)をテープで貼りつけます。
4.(3)の上部にパンチで穴を開け、毛糸を通して結んだらできあがりです。
ポイント
保育学生さんや新卒保育士さんがあらかじめ切り取り線をかいておくなど準備すれば、4歳児頃から行えそうな製作アイデアです。
下記の動画を参考にリボンを作って貼ったり、ちぎった折り紙をつけたりしてみてもよいかもしれません。
また、封筒の中に綿を詰めてふっくらさせるなどの工夫を取り入れてみてもおもしろそうですね。
関連動画:折り紙で可愛いワンポイント飾り『リボン』/保育士バンク!
⑤タンポの壁面ブーツ
用意するもの
- 大きな画用紙 1枚
- 脱脂綿 適量
- ガーゼ 1枚
- 輪ゴム 1本
- 赤色、オレンジ色、ピンク色の絵の具
- 紙コップ 3個
- 水
- はさみ
作り方
1.脱脂綿をガーゼで包み、輪ゴムで留めてタンポを作ります。
2.赤色、オレンジ色、ピンク色の絵の具をそれぞれ紙コップに入れ、水でよく溶きます。
3.(1)に(2)を付け、画用紙に押して色をつけます。
4.(3)をブーツの形に切り取ったらできあがりです。
ポイント
タンポ遊びを行うだけであれば、1歳児や2歳児くらいから取り入れることができそうです。
その場合、保育学生さんや新卒保育士さんが画用紙をブーツ形に切り取るようにしましょう。
タンポだけでなく手形や足形にしたり、吹き絵で色づけしたりしてもおもしろいかもしれませんね。
⑥折り紙クリスマスブーツ
用意するもの
- 赤色の折り紙 1枚
作り方
1.下辺を上に向かって少し折ります。
2.折り紙を裏返し、(1)を左にして下から上に半分に折ります。
3.(2)を開き、上辺と下辺を折り目に向かって折ります。
4.再度、下から上に向かって半分に折ります。
5.中心から左側に少しずれたところで、左から右に向かって折ります。
6.(5)を開き、右側を(5)の折り目に合わせて直角に折ります。
7.裏返して、(6)の部分に丸みがつくように折ったらできあがりです。
ポイント
比較的簡単にできるアイデアなので、4歳児頃から取り入れられるかもしれません。
子どもによっては難しいことが考えられるため、保育学生さんや新卒保育士さんは近くで見守るなどの援助を行うとよさそうです。
たくさん作って壁面に飾ったり、画用紙で作った動物の上に貼って履かせてみたりしてもよいでしょう。
関連動画:折り紙でサンタの帽子と長靴を追ってみよう/保育士バンク!
クリスマスブーツの製作アイデアを知り、実習や保育に取り入れよう!
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今回は、保育園で取り入れられるクリスマスブーツの製作アイデアを紹介しました。
1歳児や2歳児クラスといった乳児クラスでは、タンポ遊びなどを活かして、壁面飾りに役立つクリスマスブーツを作ってみるとよさそうです。
一方、手先が器用になってくる年長クラス頃からは牛乳パックや紙コップなどを使い、立体的な作品に仕上げてみるとよいかもしれません。
保育学生さんや新卒保育士さんはここで紹介したアイデアを参考に、実習や保育に役立ててみてくださいね。
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