屋台の食べ物を食べたり、浴衣を着たりして楽しむ夏祭り。そんな夏祭りにちなんだ製作を実習・日々の保育で実践したいけれど、アイデアが浮かばない保育学生さんや新卒保育士さんもいるでしょう。今回は、ちょうちんやお面など夏祭りの製作アイデアを10個紹介します。また、由来やねらいなどについても具体的にまとめました。
kanzilyou/stock.adobe.com
■目次
夏祭りの製作アイデアを保育園に取り入れよう!
夏祭りは、秋にたくさんの食物を得られるようにお祈りすることが由来の行事です。
収穫に悪影響を及ぼす害虫や台風を追い払うため、祈願をするために夏祭りを開催したといういわれがあります。
また、夏は疾病が流行しやすい季節なので、健康を祈ることを目的とした祭りもあるようです。
こうした夏祭りは夏の風物詩の一つとしても親しまれているので、縁日をモチーフとしたイベントを行ったり、製作を取り入れたりする保育園も多いでしょう。
特に製作は子どもの感性をいかしながら子どもが夏の季節感を味わったり、縁日遊びなど普段とは違う遊びを経験したりすることにつながりそうです。
保育学生さんや新卒保育士さんはここで紹介する夏祭りの製作アイデアを参考に、実習・日々の保育で取り入れてみましょう。
保育園で活かせる夏祭りの製作:食べ物
まずは、食べ物がモチーフの夏祭りの製作アイデアを解説します。
①紙皿で作るクレープ
用意するもの
- 紙皿 2枚
- 黄色の絵の具
- 青色の折り紙 1枚
- 好きな色の画用紙 数枚
- コットンボール 適量
- 綿 適量
- 水
- 筆
- のり
- はさみ
声かけや製作のポイント
紙皿や綿で作るクレープの製作アイデアです。
保育学生さんや新卒保育士さんが事前に果物などのパーツを用意しておけば、4歳児くらいから取り入れることができるでしょう。
「おししそうなクレープだね」「どんな味がするかな?」のように声かけすれば、子どもの想像力をふくらませるきっかけになるかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
②本物そっくりかき氷
用意するもの
- プラスチックカップ 2個
- 赤色、黄色、白色の絵の具
- プラスチックのスプーン 2個
- ティッシュペーパー 1枚
- ビニール袋 1袋
- 綿 適量
- 水
- はさみ
声かけや製作のポイント
保育学生さんや新卒保育士さんが絵の具などをあらかじめ準備しておくことで、3歳児くらいから行えそうな製作アイデアです。
緑色の絵の具を使って抹茶、青色の絵の具を使ってブルーハワイなどさまざまな種類のかき氷を作れば、さらに盛り上がるかもしれません。
「おいしいかき氷ができたね」「果物も乗せてみよう」のように声かけして、子どもとふれ合ってみてくださいね。(詳しい作り方はこちら)
③スポンジで作るたこ焼き
用意するもの
- スポンジ 1個
- 赤色、黒色のペン
- 新聞紙 1枚
- 卵の容器 1個
- 黄色の折り紙 数枚
- 赤色、緑色の折り紙 各1枚
- プラスチックの容器 1個
- 船皿 1個
- 茶色の絵の具
- つまようじ 2本
- 筆
- 水のり 適量
- はさみ
声かけや製作のポイント
保育学生さんや新卒保育士さんがあらかじめタコを用意したり、折り紙を切ったりしておけば、4歳児くらいから行えそうな製作アイデアです。
たこ焼きをひっくり返すときは割り箸を使う、船皿がないときは惣菜パックを使うなどの工夫をすることで、保育園で取り入れやすくなるでしょう。
「たこ焼きをひっくり返してみよう!」「ソースもつけようね」と声かけしながら、子どもとおままごとをしてみるとよさそうです。(詳しい作り方はこちら)
保育園で活かせる夏祭りの製作:縁日遊び
続いて、縁日遊びがモチーフの夏祭りの製作アイデアをまとめました。
①金魚すくい
用意するもの
- 赤色のカラーセロハン 2枚
- カラータイ 1本
- はさみ
- 黒色のペン
- 食品トレー 1枚
- えんぴつ
- カッター
- ビニールテープ
- キリ
- ペットボトル 1本
- ビニール紐
声かけや製作のポイント
金魚を作るのは3歳児から、ポイを作るのは4歳児くらいから取り組めそうな製作アイデアです。
バケツを製作するときはキリを使うため、保育学生さんや新卒保育士さんが代わりに作ったほうがよいでしょう。
「うまくすくえるかな?」「黄色の金魚さんをすくってみようか」と声かけすることで、子どもはワクワクとした気持ちを味わえるかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
②トイレットペーパーの芯で作る射的ゲーム
用意するもの
- トイレットペーパーの芯 数個
- 太めのストロー 1本
- 細めのストロー 1本
- 好きな色の画用紙 数枚
- 綿棒 数本
- 輪ゴム 1本
- テープ
- マスキングテープ
- キリ
- のり
- はさみ
声かけや製作のポイント
3歳児クラスから挑戦できそうな射的ゲームの製作アイデアです。
1歳児や2歳児クラスで取り入れるときは、吹き絵で遊んだ画用紙を使って的を作ってみるとよいかもしれません。
しかし、鉄砲を作るのは難しそうなので、保育学生さんや新卒保育士さんが事前に製作しておくとよさそうです。
「うまく倒せるかな」「ピンク色を狙ってみようか」のように声かけすることで、子どもを遊びの世界に引き込めるかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
保育園で活かせる夏祭りの製作:おもちゃ
ここでは、夏祭りの製作に取り入れられる、おもちゃの製作アイデアを解説します。
①花火の扇子
用意するもの
- 黒色の画用紙 2枚
- 割り箸 1膳
- 好きな色のクレヨン
- ビニールテープ
- テープ
声かけや製作のポイント
近くで見守るなどの援助をすることで、3歳児クラスから取り入れられそうな製作アイデアです。
0歳児・1歳児クラスで行うときは手形をつけて、保育学生さんや新卒保育士さんが扇子の形に仕上げるとよいでしょう。
また、「ここに割り箸をつけてみよう」のように声かけすれば、子どもはスムーズに製作を進めることができそうです。(詳しい作り方はこちら)
②紙皿で作るスイカバン
用意するもの
- 紙皿 1枚
- 黒色の画用紙 1枚
- 緑色、赤色のペン
- つまようじ 1本
- ひも
- 両面テープ
- パンチ
- 接着剤
- カッター
- のり
声かけや製作のポイント
スイカの種を作る工程は保育学生さんや新卒保育士さんが担当すれば、4歳児くらいから挑戦できそうな製作アイデアです。
画用紙で作ったうさぎやクマを飾りつけることで、さらにおしゃれな見た目に仕上がるかもしれません。
「おいしそうなスイカだね」などと声かけして、保育学生さんや新卒保育士さんは子どもとふれ合ってみるとよいでしょう。(詳しい作り方はこちら)
③恐竜お面
用意するもの
- 紙皿 1枚
- 紙コップ 1個
- 黄色、茶色の画用紙 各1枚
- ゴムひも 1本
- 緑色の絵の具
- 黒色のペン
- 筆
- 水
- カッター
- のり
- パンチ
- はさみ
声かけや製作のポイント
保育学生さんや新卒保育士さんがカッターで穴をあけるなどの援助をすることで、3歳児くらいからできそうな製作アイデアです。
また、さまざまなパーツを事前に作っておけば、子どもは多様な見た目の恐竜を作ることができるかもしれません。
「どんなお面ができるかな」のように声かけして、子どもの想像力をふくらませるきっかけを作りましょう。(詳しい作り方はこちら)
保育園で活かせる夏祭りの製作:装飾
最後は、保育園の装飾に役立つ夏祭りの製作アイデアをまとめました。
①花火の壁面工作
用意するもの
- 好きな色の画用紙 数枚
- えんぴつ
- のり
- はさみ
声かけや製作のポイント
保育学生さんや新卒保育士さんが作り方を丁寧に教えれば、3歳児くらいから挑戦できそうです。
1歳児・2歳児の場合はタンポ遊びをした画用紙を使い、保育学生さんや新卒保育士さんが花火の形に仕上げるとよいかもしれません。
「好きな花火を作ってね」「いろんな色があるよ」など、子どもが自由に表現できるような声かけをしてみましょう。(詳しい作り方はこちら)
②牛乳パックちょうちん
用意するもの
- 牛乳パック 1個
- 好きな色のペン
- ひも 1本
- 定規
- パンチ
- ホチキス
- はさみ
声かけや製作のポイント
5歳児クラスくらいから取り入れるとよさそうな製作アイデアです。
できあがったらビーズやデコレーションボールなどを飾りつけると、さらにきれいな見た目のちょうちんに仕上がるかもしれません。
「くるっと回そうね」「ここを切ってみよう」などと声かけして、子どもがスムーズに作れるような援助を行いましょう。(詳しい作り方はこちら)
夏祭りの製作アイデアを押さえ、実習や日々の保育に取り入れよう!
Марина-Демешко/stock.adobe.com
今回は、夏祭りの製作アイデアを紹介しました。
夏祭りは台風や害虫を追い払い、秋の豊作を祈る行事が由来と言われています。
そんな夏祭りをモチーフにした製作を取り入れれば、子どもは夏の季節感を味わうことにつながるかもしれません。
また、1歳児や2歳児クラスで取り入れるときはタンポ遊び・吹き絵遊びを行うなど、工夫してみるとよいですね。
ここで紹介したちょうちん・お面などのアイデアを参考に、保育学生さんや新卒保育士さんは夏祭りの製作を保育園に取り入れてみてはいかがでしょうか。
保育士バンク!新卒では、実習に役立つ情報から就活に関する情報まで幅広く公開しています。
履歴書やエントリーシートをうまく書けなかったり、求人をうまく見つけられなかったりする保育学生さんは、ぜひ保育士バンク!新卒にお問い合わせください。
自分に合った園を見つけて、4月から楽しく働いてみませんか?