卒業が近づくにつれ、一般企業への就職を考え始めた保育学生さんもいるのではないでしょうか。保育の養成校へ入学したのにもかかわらず、保育士にならない選択ができるのか悩んでしまう方もいるかもしれません。今回は、保育学生さんは一般企業に就職できるのかを紹介します。また、保育士の資格をアピールしやすい就職先の例もまとめました。
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■目次
保育学生が一般企業に就職することは可能?
保育の養成校を卒業して、一般企業に就職することはできるのか悩む保育学生さんもいるかもしれません。
自分の進路を真剣に考えた結果、「保育士ではなく一般企業で働きたい」と思うこともありますよね。
結論、保育の養成校を卒業しても他の学生さんと同様に一般企業に就職することはできます。
しかし、一般企業と保育士の就活では異なる点があるようなので、保育学生さんはここで紹介するポイントをしっかり押さえましょう!
保育学生が一般企業に就職するメリット・デメリット
まずは、保育学生さんが一般企業に就職するメリットやデメリットをくわしく解説します。
一般企業を選ぶメリット
企業によっては給料が上がりやすいかも
一般企業に就職すれば、保育園より給料が上がりやすいかもしれません。
保育園は保護者からの月謝や補助金などを使って運営しているので、保育士さんの給料を上げることはなかなか難しいようです。
しかし、一般企業では職場によって昇給のルールはさまざまですが、成果を出せば昇進となり、給料が上がる可能性があるでしょう。
プライベートの時間を確保しやすい可能性も
プライベートの時間を取りやすいことも、一般企業を選ぶメリットとして挙げられそうです。
園にもよりますが、保育園勤務だと労働時間が長かったり、休みを取りづらかったりするので、自由な時間が取りづらいことが考えられます。
しかし、一般企業の場合、週休二日制や独自の福利厚生などを取り入れている場合があるでしょう。
そのため、一般企業で働けば、プライベートの時間を大切にしながら働くことができるかもしれませんね。
一般企業を選ぶデメリット
他の学生と差を感じてしまうかも
保育学生さんが一般企業に就職すると、同期の方と差を感じてしまう可能性があるでしょう。
一般の大学や短大を卒業した方の中には、一般企業に就職することを見越して学校でパソコンスキルを学んだり、ビジネスマナーを身につけたりする方もいるかもしれません。
しかし、保育学生さんは保育を専門に学んでいるので、レベルの違いを感じてしまうこともありそうです。
一般企業に就職したい保育学生さんは、入社するまでにパソコンを練習するなどの対策ができるとよいかもしれませんね。
子どもとあまりふれ合えないことが考えられる
職種にもよりますが、子どもとあまりふれ合えないことも一般企業を選ぶデメリットのひとつでしょう。
子ども好きな保育学生さんの場合、あまり子どもとふれ合う機会のない一般企業で働くと物足りなさを感じるかもしれません。
そのため、「子どもと接したいけれど一般企業で働きたい!」という方は、子ども服専門店などを選ぶとよいでしょう。
保育学生が就職しやすい一般企業の例
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続いて、保育学生さんが就職しやすい一般企業の例を紹介します。
子どもの相手が多かったり子ども関係の商品を売ったりなど、保育の勉強が役立つ職種を選んだほうが就職しやすいでしょう。
もちろん、子どもに関連性のない企業を受けることもできますが、採用されやすい職種を知りたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
子どもの衣料品店や雑貨店
子どもの衣料品店や雑貨店であれば、学校で学んだ子どもの身体の成長に関する知識を活かすことができそうです。
子どもの年齢ごとの行動についても理解しているので、「活発な時期だから動きやすいズボンがよいですね。」などのアドバイスもできるでしょう。
また、子どもによろこばれる店内装飾やポップを作るなど、保育学生さんならではのセンスも役立てることができそうです。
子ども専門の写真館
保育の養成校や保育実習で学んだ内容を活かして、子ども専門の写真館で働くこともできるでしょう。
写真の撮影時に動いてしまう子どもがいるときに、どうしたら子どもをカメラに引きつけられるかなど、知識が役立つ場面がありそうです。
また、保護者対応の際も、保育実習などの経験を活かして上手に対応することができるかもしれませんね。
病院の受付事務
病院の受付事務も、選択肢に入れてみるとよさそうです。
小児科や小児歯科など、患者さんが子どもの病院で働けば保育の知識を活かすことができるでしょう。
怖がっている子どもがいるときはやさしい声かけをしたり、笑顔で接したりするとよいかもしれませんね。
子ども向け商品の開発・企画
おもちゃや子ども向けの便利グッズなどを、開発・企画することも向いているでしょう。
子どもの発達について勉強してきたため、よろこばれたり成長を促したりするおもちゃをデザインできるかもしれません。
また、保育実習で実際の保育現場を見ているので、子どもの安全を守るためのグッズなども開発できそうですね。
保育学生が一般企業に就職したいときの注意点
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最後は、保育学生さんが一般企業への就職を考えているときに、気をつけるポイントをまとめました。
就活をする時期に注意する
一般企業と保育園の就活の開始時期は、大きく異なるようなので注意しましょう。
基本的に保育園の就活は、卒業年度の夏から秋くらいに始まるようですが、一般企業の場合は卒業前年度の3月くらいから動き出したほうがよさそうです。
そのため、一般企業に興味のある保育学生さんは卒業年度が始まる前に進路を決め、まだ迷っている段階でも念のため選考を受けておくとよいでしょう。
一般企業に行きたい理由を練る
一般企業で働きたい理由を工夫することも、注意点のひとつです。
保育の養成校に通っていて一般企業を受けた場合、面接で理由をくわしく聞かれるかもしれません。
そのため、「もともと入学前から保育士になるか○○をするか迷っていて、やはり○○をする夢を捨てきれなかった」など、採用担当者が納得しやすい理由を面接で話すようにしましょう。
ポイントを押さえれば、保育学生も一般企業に就職できる!
今回は、保育学生さんが一般企業に就職することはできるのかについて紹介しました。
保育士の就活との違いを押さえれば、保育学生さんが一般企業で働くことは十分に可能です。
就活をする際は開始時期に注意したり、面接で納得感を得やすい理由を伝えたりできるとよいでしょう。
保育学生さんはここで紹介した内容を参考に、自分に合った進路を選んでみてくださいね。
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