乳児院を行なう施設を新卒で受けるとき、どんな志望動機を伝えるべきか迷いますよね。
なぜ乳児院を志すのか、実習経験やあなたの思いをもとに具体的な理由を盛り込むことが重要です。今回は、新卒保育士さん向けに乳児院の選考に向けた志望動機の書き方について、例文とともに紹介します。面接対策や履歴書の作成に役立てていきましょう。
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■目次
【志望動機に活かす】乳児院の特徴は?
乳児院とは、さまざまな事情から保護者との生活が困難な1歳未満の子どもを保護・養育する施設を指します。
主に0歳児から2歳児ほどの年齢の子どもたちが入所しますが、実際には2歳児あるいは3歳児まで入所していることも多いようです。
保育園のように日中のみ預かるのではなく、子どもたちがずっと過ごす生活の場であることが特長。
働き方は日勤・夜勤を交代で担当するシフト制となります。
【志望動機に活かす】乳児院ではどんな人が求められる?
乳児院ではどんな人が求められるのでしょうか。志望動機を書く前に、乳児院で必要とされるスキルについて見てみましょう。
乳児と関わった経験や知識が豊富な人
乳児院では一般的な保育園とは異なり、関わる子どもの年齢が乳児のみとなります。
そのため、低年齢の子どもたちへのお世話や遊びが得意な人が重宝されるでしょう。
また、乳児院では調乳や寝かしつけ、沐浴など、子どもたちの身の回りのお世話をする必要もあります。
そうしたスキルを身につけるために実習やボランティアなどへ参加している積極性をアピールするのもよいですね。
他の職員と連携を取れる人
看護師、個別対応員、家庭支援専門相談員などが配置されるので、コミュニケーションを取りながら連携して保育ができる人が求められます。
周囲の方と協力しながら取り組む姿勢を示すことで、好評価につながるかもしれません。
子どもに寄り添うことができる人
入所する子どもの中にはお家で虐待やネグレクトを受けて育った子どもが少なからずいます。
そのため、子どもの心に寄り添って安心感を与えられるような関わりが求められるでしょう。
養成校で子どもの心理について学んだ経験や、実習などを通して感じた心のケアについて志望動機に盛り込むのも一手です。
【新卒向け】乳児院の志望動機の書き方
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志望動機は採用担当者に自身の考えをわかりやすく伝えることが大切です。
下記の流れで組み立てることで、伝わりやすい文章に仕上がりますよ。
①結論:志望した理由
②具体例:結論を裏付ける具体的なエピソード
③まとめ:今後の展望
志望動機の中に一般的な保育施設ではなく乳児院を目指した理由を盛り込むことを意識しましょう。
実習やボランティア、幼少期の経験などをもとに具体的なエピソードを伝えると説得力が増しますよ。
【新卒向け】乳児院を目指す志望動機の例文3選
ここでは、ケース別に乳児院の志望動機の例文を3つ紹介します。
実習経験を盛り込んだ例文
乳児院で実習を行い、子どもたちの生活の場として丁寧なケアができることに魅力を感じ志望いたしました。
特に心に残っているのが、最初は私の着替えや食事の介助を嫌がっていた子が、初めて笑いかけてくれたことです。
遊びだけでなく身の回りのお世話をして深く関わることができるからこそ、子どもたちと信頼関係を作っていけると実感しました。
子どもたちの生活を守る存在として丁寧なケアを心がけ、子どもたちの心を支えられるような保育士を目指してまいります。
幼少期の経験をもとにした例文
幼い弟のお世話をしていた経験から、乳児に関わりたいという思いを実現するために保育士を目指しました。
その中でもより家庭に近い環境でケアができる乳児院という環境に魅力を感じ、貴園を志望しています。
家庭の代わりになる乳児院において、子どもたちが心から甘えたり怒ったりできる存在になりたいと考えています。
ボランティア経験をもとにした例文
児童福祉に関する募金活動をしていた経験から、適切な養護を受けられず困っている子どもを救うために乳児院を選びました。
協力してくれる人の「子どもたちが一日も早く安心して暮らせる日が来るように」という思いにふれて、自分も困っている子どもの力になれる場所を探そうと決めました。
子どもの権利を尊重し、一人ひとりの存在を大切に育むことを方針としている貴園において、自身も保育士として成長しながら子どもたちの明るい未来を作っていきたいです。
乳児院の志望動機は新卒向けの例文を参考に
今回は、新卒向けの乳児院の志望動機の書き方を紹介しました。
乳児保育の志望動機を書くときは、例文を参考に自身の経験を入れ込みながら思いが伝わる文章を作成してみてくださいね。