1歳7カ月~2歳0カ月向けに、個人案を作成する際の「環境設定と保育者の援助」に関する例文をご紹介します。新年度が始まり、子どもたちが安心して園生活を送れるように、一人ひとりの様子に合わせた援助を心がけましょう。以下の例文を参考にしながら、日々の計画を考えてみてくださいね。
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環境構成・保育者の援助【4月/1歳7カ月~2歳0カ月向け】個人案例文
環境構成と保育者の援助の例文をまとめました。
新しい環境に緊張している子どもには、保育者が手をつないだり抱っこをしたりして安心感を抱いてもらえるように配慮する
保育室に透明のボトルに入れた花や草を飾り、「これなんだろう?」と声をかけ、子どもたちが手に取って見られるように工夫し、自然に興味をもってもらう
「いや」と言って活動に加わらない子どもには、気持ちを受け止めたうえで「いっしょにやってみようか」と声をかけ、何度も誘うようなことはせずに様子を見る
ボールを転がせるコーナーを用意し、友だちとボールを追いかけたり投げたりとやり取りを楽しむ時間を設ける
散歩の際に花や虫を見つけたときには、いっしょにしゃがんで観察し、「かわいいね」「ありさん、なにをはこんでいるのかな?」などと興味をもってもらえるように話しかける
手洗い場に春のイラスト(ちょうちょや葉っぱなど)を掲示し、「てがきれいになったら、このちょうちょをみてね」と保育者が声をかけるなどして、楽しく衛生習慣が身につけられるように工夫する
食事中に苦手な食材があり、困っている子どもに、「ちょっとだけなめてみる?」と声をかけ、チャレンジする気持ちを育てる
砂場では、複数人で使える長いスコップやトンネルを用意し、「みんなでじゅんばんに使おう」と声をかけ、協力して遊ぶ楽しさを感じられる環境をつくる
のりの使い方を覚えられるように丁寧に説明をして、さまざまな道具を使って製作する楽しさを知ってもらう
外遊びでは、保育者が「かくれんぼしようか」と声をかけて木の陰や遊具の後ろに隠れることで、簡単なルールのある遊びを知る
午睡の時間に寝つきにくい子どもに「だいじょうぶだよ」と背中を優しくさすり、リラックスできる環境をつくる
片付けの際、収納場所に「まる」「さんかく」の形のシールを貼り、子どもに「まるのところにいれてみようね」と声をかけながら片付けやすい環境を整える
園庭遊びで保育者がシャボン玉を吹き、「ふわふわ とんだね」と声をかけながら、追いかけたりさわったりして楽しむ時間をつくる
絵本の時間には、春の花や動物が登場する本を保育者が読んで「きいろいはな、どこかな?」と問いかけながら、発見を楽しめる関わりを意識する
音楽遊びの中で「リズムにあわせてあしをうごかしてみよう」と声をかけ、子ども同士でお互いの動きがよく見えるように円になるなど、隊形を工夫していく
その他の4月の「1歳7カ月~2歳0カ月向け」項目別の個人案例文はこちらをご覧ください。
1歳7カ月~2歳0カ月向けの「環境構成・保育者の援助」の例文を参考に、4月の個人案を作成しよう
新年度が始まり、なかなか新しい環境に馴染めない子もいるかもしれません。
子どもたちが安心して園生活を楽しめるように、適切な援助を考えて個人案を作成することがポイントです。
また、日々の子どもたちの様子を確認したうえで、一人ひとりの発達段階や様子をふまえ、計画を立てていきましょう。
「なかなか文章がまとまらない」などと不安を抱いている方は、上記の例文を役立ててみてくださいね。