保育実習のエプロンの選び方。種類や枚数、キャラクターデザインについて

保育実習で必要となるエプロンは、保育士として大切な仕事道具です。これから実習に参加する保育学生さんのなかには、何枚必要なのか、キャラクターデザインやスモックなどでも大丈夫かなど気になる方もいるでしょう。今回は、保育実習で使うエプロンの選び方のポイントを紹介します。エプロンの種類や役割についてもまとめました。

エプロンを身につけた保育士さんの写真

miya227/shutterstock.com

保育実習でのエプロンの役割

保育士さんが身につけているエプロンですが、どのような役割やメリットがあるのでしょうか。

衣類の汚れを防ぐ

子どもとかかわる保育実習では、戸外遊びで泥だらけになったり、食事や排泄のお世話をするうちに汚れてしまったりすることがあるようです。

エプロンを身につけておけば、汚れがついてもエプロンをさっと取り替えるだけでまたすぐに保育に戻ることができます。

着替えを余分に用意しなくてもよいため、忙しい保育実習には重宝するでしょう。

道具をポケットに収納できる

大きなポケットのついているエプロンであれば、その中に必要な道具やおもちゃなどをしまっておくことができます。

ズボンのポケットに入れることもできますが、立ったりしゃがんだりと激しい動きをするうちにどこかに落としてしまう可能性も考えられます。

保育実習中の記録のために必要なメモ帳やペンはもちろん、ハンカチやティッシュ、子どもといっしょに遊ぶためのパペットや人形といった小道具も入れておけるでしょう。

「保育士」として印象づける

「保育士さん」と言われたときに浮かぶ共通のイメージとして、スモックやエプロンを身につけている姿を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

エプロンを着ておくことで、子どもたちや保護者の方から「先生」として認識してもらうとともに、親しみやすい雰囲気を演出できるでしょう。

特に、短い期間で子どもと打ち解ける必要がある保育実習では「エプロン=保育士さん」というイメージを利用することで、子どもたちに早く慣れてもらえるかもしれません。

保育実習に適したエプロンの種類は?

保育実習におけるエプロンの役割がわかったところで、代表的なエプロンの種類を見ていきましょう。

チュニックエプロン

チュニックエプロンは、ノースリーブの割烹着タイプのエプロンです。
脇が開く仕様のものもあり、その場合はボタンで着脱が可能となっています。

頭からすっぽりと被るだけで着ることができるため、忙しいときでもさっと身につけられるでしょう。
また、袖やひもなどもないので、アイロンをかけやすいというメリットもありますよ。

スモックエプロン

スモックエプロンは、袖口がぎゅっと絞られた割烹着タイプのエプロンです。
これも頭から被って簡単に着用できます。

スモックタイプのエプロンは、袖を覆ってしまえるので、絵の具や泥遊びなど、袖が汚れるのが心配なときでも安心して動くことができるでしょう。

ノーマルエプロン

ノーマルエプロンは、胸当てがついていて腰のあたりでひもを結ぶことが多いタイプです。

肩ひもが細く、背中が開いたデザインが特徴で、布の面積が少ない分、暑い時期でも風通しがよく涼しい着心地が長所と言えそうですね。

カフェエプロン

カフェエプロンは、胸当てがなく、腰から下を覆う形のエプロンです。
腰のあたりでひもを結ぶタイプが一般的でしょう。

上半身の汚れを防ぐことができないため、保育実習には不向きかもしれません。

保育実習で使うエプロンの選び方

エプロンを身につけた保育士さんの写真

miya227/shutterstock.com

ここでは、保育実習で使えるエプロンの選び方を紹介します。

機能性、素材

保育実習では、汚れが付きにくく、落ちやすい素材を選ぶのがポイントです。
そのため、洗濯をしてもすぐ乾くポリエステルや、撥水加工をしたフリース素材のエプロンを選ぶ保育士さんが多いでしょう。

生地がやわらかく動きやすく、ざぶざぶ洗えるという点で、綿も人気のようです。

また、メモやペンをしまっておける大きなポケットがついていることも選び方の基準になります。
縫製がしっかりした丈夫なポケットだとなおよいですね。

動きやすさ

子どものお世話や遊びのために動き回る保育実習では、動きやすいエプロンであることが重要です。
ひもを結ぶデザインは、子どもが引っ張ったり、フックやドアノブにひっかかったりしてケガの原因となるため保育実習では避けたほうがよいでしょう。

エプロンが汚れたらすぐに脱げるように、着脱のしやすさもチェックしておくとよさそうです。

冬場の保育実習では、あたたかい「スモック型」のエプロンが重宝するようです。園の規則で問題なければ使用してみてくださいね。

デザイン

エプロンのデザインは、園の規定や雰囲気に適していることが選び方のポイントです。
基準をおさえたうえで、保育学生さんの好みに合わせて選んでみてくださいね。

色や柄について

保育実習では、元気に見えるビタミンカラーや、さわやかなパステルカラーを選ぶとよいでしょう。
暗い色よりも明るい色の方が、子どもたちは親しみを持ってくれそうです。

柄については、汚れが目立ちにくい、チェックやボーダーなどを選ぶ方が多いようです。

また、ボタンやリボンなどの装飾は外れてしまうと誤飲につながるため、最低限におさえておくことが大切です。

キャラクターデザインについて

園の規定に問題がなければ、人気のキャラクターものエプロンは子どもにもよろこんでもらえそうです。

これから保育士として長く働くことを考慮して、あまり流行り廃りのないものを選ぶのがよいでしょう。

キャラクターを使えば、ちょっとした工夫で子どもとの会話を広げることができますよ。
例えば、泣いている子どもに対して、キャラクターを動かしながら『〇〇ちゃん、元気出して』と励ますことができます。

ほかにも、言葉を覚えたての子どもが、エプロンの柄にある動物を指して、名前を呼んでくれるかもしれません。
このように、エプロンは声かけ次第で子どもたちの心を開く懸け橋にもなりますね。

保育実習で使うエプロンの購入方法

エプロンは消耗品です。保育実習では毎日のように洗って使うものなので、あっという間にクタクタになってしまいます。

安くて機能的なエプロンを見つけるための購入方法をまとめました。

実店舗で購入するとき

実店舗でエプロンを探す場合は、衣類量販店や手芸ショップなどを見てみましょう。

実際にエプロンのサイズや素材、色味などを確認できるため、安心して購入することができますね。

通販で購入するとき

近くにエプロンを売っているお店がない場合は、通販を利用するのもよいでしょう。
インターネットの通販サイトや、雑誌を活用して購入します。

通販で購入するときの注意点として、素材やサイズの表記をよく見ておくことが大切です。

「イメージしていたものと違った」などの失敗がないよう、しっかりと確認しておきましょう。

エプロンを保育実習で使うときの注意点

保育実習でエプロンを着用するときは、以下のポイントをおさえておきましょう。

清潔なものを用意する

保育実習では、園外から菌を持ち込まないように清潔な衣類で過ごすことが大切です。

使用したエプロンは毎日きちんと洗濯をして、清潔な状態で持っていきましょう。
また、しわになっているところはアイロンをかけ、きれいに畳んでおくことで清潔感を出すことができます。

複数枚の洗い替えを用意する

エプロンを購入するときは、洗い替えのために何枚か予備を用意しておくことが大切です。

食事介助のために着替えるものや、汚れた場合の予備用として、1日で2~3枚使うことを想定するとよいでしょう。

雨などで洗濯ものが乾かないことを考慮して、何枚か多めに持っておくと安心ですね。

ほつれやパーツ外れがないか確認する

幼い子どもは落ちているものを口に入れてしまうことも考えられます。

ボタンや装飾などのパーツがついている場合は、1日の終わりに外れているものがないか確認するようにしましょう。
もし外れていた場合は、すぐに実習担当の先生に報告することが大切です。

また、前もって糸のほつれがないか見ておくことで、不意なパーツ外れを防ぐことができそうですね。

保育実習で使うエプロンは大切なアイテム

今回は、保育実習で使うエプロンの種類や選び方を紹介しました。

保育士さんには、スモックやチュニックタイプのものや、キャラクターデザインなどが人気のようです。
特に動物やキャラクターのデザインに親しみを持ってくれる子どもも多いので、うまく活用しながら工夫してかかわってみるとよいかもしれません。

エプロンを選ぶときには、動きやすさやポケットのサイズ、汚れの落ちやすさを目安にするとよいでしょう。

コラムのポイントを参考に、ぜひ自分にとって使いやすいエプロンを選んでみてくださいね。

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