いざ面接へ!の前に
就職活動の合否は、ほとんど面接で決まると言われていますね。書類選考を通過し、面接という場面まで漕ぎ着けたときに焦らなくていいよう、しっかりと準備を整えていきましょう。
ここでは、面接前に準備しておくべきポイントをおさえておきます。
面接の種類を知る
面接には個人面接と集団面接があります。多くの園では個人面接が採用されていることだと思いますが、大規模園などでは集団面接を行うところもあるようです。そもそも個人面接と集団面接とは一体どんな違いがあるのか、また、それぞれどんな点に注意すればいいのか、お伝えします。
〇個人面接
個人面接とは、受験者1人に対して面接官が1人~複数人いる面接のことです。自分のペースで自分を売り込むことが出来ますので、大きなチャンスと考えましょう。
多くの場合、面接官は受験者の「コミュニケーション能力」「人柄」を重視して面接に当たるようです。「まっすぐに、質問者の目を見て答える」を意識しましょう。
面接官が複数いる場合は、1人が質問をしてきて、質問者以外はしぐさや表情を観察しています。面接はあくまで「会話」の延長と考え、周りは気にせずに質問者に向けて回答することを心がけましょう。
〇集団面接
集団面接は、複数の面接者と複数の面接官で行う一般集団面接と、一定の人数でテーマに沿い、自由に討論を行う討論式(グループワーク)、面接者を2つに分け、テーマに沿った討論を行うディベート方式と、大きく分けて3種類があります。
いずれの場合も、個人面接と違い、自分ひとりの採用判断に割く時間は短くなると考えてください。
その為、表情や雰囲気が重視されるのも集団面接の特徴です。
面接者同士は、当然ながら初対面。その中で、どのような手段で自分の意見を伝えるか、いかに他者と協力できるかが重視されます。他者の意見を聞いているときも気を抜かないようにしましょう。
面接前に準備しておくべき2つのことと、やってはいけない1つのこと
それでは次に、面接を迎える前に具体的にやっておくべきことと、絶対にやってはいけないことをお伝えします。
〇面接前に準備しておくべきこと(1)園の研究&質問事項の準備
まず、必ずやらなければならないのが、面接を受ける園の研究です。
研究と言うと大げさかもしれませんが、
・保育の方針
・園の行事
・日々の流れ
この3点は、必ず頭に入れておくと良いでしょう。
特に大切なのは保育方針です。なぜなら、保育方針=求める保育士像であることが多々あるからです。自分が実現したい保育と、保育園の方針をすり合わせることが大切です。そうすれば、面接で園の活動に対してどのように貢献できるかをアピールすることも可能です。
園に興味があり、保育方針に賛同していることがアピールできるような質問事項を2~3つ用意しておきましょう。
〇面接前に準備しておくべきこと(2)なぜ保育士になりたいのかを突き詰めて考えておくこと
園の研究をすることも大切ですが、自分自身の研究をすることも就活の基本です。なぜ、保育士になりたいのかを突き詰めて考えたことはあるでしょうか?
面接で自分の意見を言えなくなってしまったり、言葉に詰まってしまう人の場合、多くはこの自分自身に対する研究が甘いことが原因です。
どうすれば、自分自身のことが分かるのか……まずは、自分自身に質問を投げかけてみましょう。例えば、
「自分はなぜ保育士になりたいのか?」→「子どもが好きだから」
それはなぜ?「子どもに会うと元気になるから」
それはなぜ?「……」
という風に、疑問を深められるだけ深めれば、自分の意見が表面化し、かなり明確になります。
〇面接前にやってはいけないこと|丸暗記は絶対にNG!
よく言われることですが、面接の際の受け答えを丸暗記する行為はおすすめしません。丸暗記すると、生きた言葉ではないので、抑揚や感情が欠落しがちで、面接官にとって聴きづらい言葉となります。緊張しているのであればなおさらです。
また、暗記したものを忘れてしまうと頭の中が真っ白になってしまったり、無言になってしまったりが起こりやすいのです。丸暗記したものはどうしても早口になったり目も泳いでしまうので、面接官にも伝わってしまい、マイナスの印象をとられます。
大切なのは、『キーワード』と『話の流れ』そして、『慣れ』です。慣れすぎてしまってもよくありませんが、ある程度面接の練習を重ねれば、きっといい方向に行くはずです。
面接時あらゆるトラブルを想定しておくことが大切
面接当日、どんなトラブルに見舞われても慌てないで済むよう、あらかじめトラブルを想定しておくことが大切です。ここでは、面接時のトラブルとして代表的な遅刻と圧迫面接について取り上げます。
〇面接時のトラブル(1)遅刻
遅刻もしないのが一番ですが、やむを得ない事情があるので、仕方ないこともありますよね。ですがその際、何の連絡もせずに遅刻してしまうと、許されることも許されなくなってしまいます。
そこで、遅刻の連絡はなるべく早く行いましょう。原則、「遅刻しそう、と思ったら連絡」です。何の連絡もせずにギリギリになるよりも事情があって少し遅れるかもしれませんと連絡があってギリギリ間に合う方が、心象はいいですよね。
また、道に迷った等の理由も、なるべく事前に調査しておくのは大前提として、迷ってしまったら、すぐに園に連絡を入れましょう。快く道案内してくれるはずです。
〇面接時のトラブル(2)圧迫面接
面接によっては、意地の悪い質問をしたり、「圧迫面接」のような面接を仕掛けてくる場合もあります。そういった場合も、落ち着いて、自分の考えを素直に述べましょう。
面接官も、なにも嫌な思いをさせようと思って圧迫しているのではありません。対応力や人間性を見ているわけです。面接は、「楽しく話せたから合格できる」というものではありません。「この園で働きたい」そう思う気持ちがある場合は、圧迫面接にもうまく立ち回ることが大切です。
また、面接とはそもそも、会社・園が就活生を見ると同時に、就活生が園を見るいい機会でもあります。
実際面接を受けたけど、イメージと違う場合もあるでしょう。そういう場合は、積極的に質問をし、疑問を解決し、それでもしっくりこなかったのであれば、お断りをするのも手です。
相互理解を深めることが目的ですので、自分の気持ちに素直に、冷静に園を分析することも大切です。
緊張=OK!冷静に対応できる事前準備を!
面接中のポイントは、とにかく堂々と、とよく言われますが、緊張してもOK!むしろ、程よい緊張感を持てることに好感を持ってくれる方もいるでしょう。大切なのは、事前準備を怠らず、冷静に対応できる対応力を身に着けておくことです。
また、先方から連絡があったときは、即返信を心がけ、就活先の園のことを第一に考えている姿勢をアピールできればいいですね。以上のことを踏まえ、満足のいく就活ライフを送れるようにしてくださいね。