就活における自己分析の大切さ
保育士を目指すみなさんにとって、採用面接は避けて通れない重要なポイントですよね。みなさんはもう面接対策は万全でしょうか?
採用面接は、みなさんが就職したい園の理解を深める機会にもなりますが、園側にとってはみなさんの人となりを見極めて、一緒に働きたい人材かどうか判断する場となります。
園側に自分がどんな人間なのか知ってもらい、就職の意欲をアピールするためには、まずは自分自身が自分のことをどんな人間なのか、語れないといけません。そう!就活の第一歩は「自己分析」から始まるのです。
そこでここでは、保育士を目指すみなさんのために、「自己分析」のやり方について考えていきたいと思います。
自分ってどんな人間?
就活では「自己分析」が大切と言われます。「自己分析」の手始めに、まずやるべきことは自分の「長所・短所」を見つけておくことです。保育士の採用面接でもよく聞かれる「長所短所」。見つけ方のコツをお伝えします。
〇保育士採用面接で使う長所短所の例
あなたの長所短所はどんなところでしょうか。
自分にどんないいところがあるのか探していきましょう。
自己分析が初めて…という人でも考えやすいように、まずは一般的に長所であると言われやすい、下記にあげたポイントが自分に当てはまるところが無いか、チェックしてみましょう。
・協調性がある
・リーダーシップがとれる
・素直
・責任感がある
・好奇心旺盛
・前向き
・忍耐力がある
・明るい
・フットワークが軽い
・几帳面
・おおらか
・社交的
・意志が強い
・臨機応変に対応できる
・誠実
・負けず嫌い
・気が利く
・度胸がある
・計画性がある
・独創性がある
・慎重
どうでしょうか。自分に当てはまるものはありましたか?
〇長所と短所は表裏一体!
こういった長所は、表現によって短所になる場合も多いのです。たとえば、「几帳面」と言えば長所になりますが、裏返せば「神経質」とも言えますし、短所にもなるのです。
もし、自分の短所ばかり思いつく人は、短所を長所に言い換えてみるのも良いかもしれませんね。たとえば、「せっかち」を長所に言い換えると「何でも迅速にテキパキやりたい性分」とも言えます。思いつくところから、考えてみましょう。
◆長所のアピールの仕方&短所の言い方
保育士採用面接で伝えたい自分の長所短所を見つけても、実際にどう伝えれば印象が良いのか悩みますよね。
特に普段から「自分が!自分が!」と主張することが苦手な方にとって、それは苦行に等しいかも。。 そこでここでは、いかに感じよく長所をアピールするのか、また短所を上手に伝えるにはどうしたらいいのかを考えます。
〇他者からの評価を自己PRに変換!
たとえば、自分の長所が「素直」だと思った時、「私は素直です」と自分で自分のことを良く言うのはためらう人も多いですよね。
そういう時は、「周囲から素直と言われます」「裏表の無い性格とよく言われます」と言ってみてはいかがでしょう。客観的な評価を伝えることは相手にも分かりやすく良いことですよ。
〇短所さえも仕事に活かせるとアピール!
長所短所を伝える時、短所はどうしても自分のマイナスイメージになりがちですよね。それを避けるためのコツとして、おすすめの方法があります。
長所短所を述べた後に、短所を補う工夫を述べたり、自分の長所短所を仕事に活かせる点をアピールすることです。
たとえば、自分が神経質だと思う場合に、長所は几帳面で物事を正確に慎重に運ぼうとするところ、短所は中途半端に物事を終わらせるのが苦手、と表現するとします。
そのあとに、「自分のこの性格は保育士として子どもたちの健康状態や成長を見ていく上や、保護者対応をする上で活かせると思う」というように、保育士に必要な資質と絡めると、面接時の印象も良いと思います。
「子ども好き」ということをどうアピールする?
保育士を目指す学生さんなら、10人が10人子ども好きであるはずです。育士=子ども好き というのは言ってみれば「当たり前」。面接者全員が「子ども好き」アピールをしてくることでしょう。この中で他の受験者とどう差別化を図るのか、考えていきましょう。
〇経験を盛り込む
ただ言葉で「子どもが好きです」と言うだけでは、採用担当者には全く響きません。採用担当者の印象に残すには、あなたオリジナルの経験を話すことがコツ。
・身近にいる子どもにどう接しているか?
・親戚や兄弟の子どもの話や近所の子どもとのエピソード。
・子どもと接してどんなことを感じたか?
・子どもにどんなことをしてあげたいか?
等、主観的に子どもを語ることが求められます。
〇エピソードは一つに絞ること
子どもとの触れ合い体験なら山ほどあるという方がほとんどでしょうが、面接ではなるべく一つのエピソードに絞り、それを掘り下げて話せるように準備しておきましょう。
色んなことをやってきたので、すべて話したい……そう思う方もいると思いますが、様々なことを少しずつ話すよりも、一つのことをじっくりと話した方が、相手が理解しやすく伝わりやすいという利点があります。
これを話したい!というものが一つ決まったら、まず結論を述べ、そこから経緯や実行に移したことを話し、最後にまた結果を述べましょう。
〇「子ども好き」アピール具体例
以下に「子ども好き」アピールをしている具体例を挙げます。
【学生時代の経験から】
私は昔から弟と妹のお世話をすることが大好きで、小さなころから保育士になることが夢でした。
大学で学んだ幼児保育はもちろんですが、今まで学童保育や、幼児と触れ合うボランティアにも取り組んでおり、その中で得た経験も活かしながら保育ができればと思っております。
【保育士以外の資格もついでにアピール】
私は特に幼児の食育に興味がありまして、最近では食育アドバイザーの資格も取得いたしました。
食育の知識を活かしながら、大好きな子どもたちの健康面などにも注意できる保育士として働いていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
【身近な身内の子どもとの触れ合いから】
私は高校生の時に姉の子どもの育児を手伝う中で、自分が子ども好きであることを自覚するようになり、保育士の道を目指しました。
短大に進学してからは幼児教育の重要性や社会での意義を学び、幼い子どもたちの協調性や創造性を育み、健全な成長の手助けができる保育士の仕事を、一生の仕事にしたいと思っております。
等身大の自分を見せることが大切
しっかりと自己分析ができたら、あとはいかに自分を採用担当者に理解してもらうか、です。「分かってもらいたい」「理解してもらいたい」という強い気持ちを持って、面接に臨みましょう。
嘘をつく必要はありません。等身大の自分をうまく表現できれば、内定に向かってまた一歩近づくのではないでしょうか。