バイトをしない大学生はどのくらいいるのでしょうか。バイトをしない場合の生活についても気になりますよね。この記事では、大学生でバイトをしている割合やバイトをするメリットやデメリットを紹介します。また、ほとんどの大学生が経験する就職活動の際に、バイト経験有無の影響があるのか調べてみました。
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■目次
大学生のバイト事情。バイトしない人は何割いるのか?
大学生にはバイトをしている人としていない人の割合はどのくらいいるのでしょうか。
厚生労働省の資料をもとに調査しました。
大学生がバイトをしている割合
2013年に厚生労働省が大学生4070人を対象とした調査によると、アルバイトをしている大学生の割合は63.7%でした。この結果から、残りの36.3%はバイトをしていないことがわかります。人数にすると4070人中1477人がバイトをしていないという結果になりました。
大学生の主なバイト先
厚生労働省が2013年におこなった大学生、大学院生、短大生、専門学生1000人におこなった調査によると、アルバイト先として多かったのが、コンビニエンスストアが15.5%と最も多く、次いで学習塾が14.5%、スーパーマーケットが11.4%、居酒屋が11.3%という結果となりました。
飲食業でバイトをする大学生が多い理由は一人暮らしには助かる賄いがあるからかもしれませんね。学習塾などは、自分の知識を活かせたり、他人に教えるスキルを身につけられる機会にもなりそうです。
出典:大学生等に対するアルバイトに関する意識等調査結果について/厚生労働省
バイトができない大学生とは?
大学の学部や文理の違いによってバイトをしたくてもできない大学生もいるようです。特に、理系の大学では研究などが多く、バイトしない大学生が多いかもしれません。文系の大学生は理系に比べて講義等は忙しくない傾向にありますが、人によってばらつきがあります。
また、医療系の学生や保育学生など、理系と文系に限らず実習がある学部では、忙しいことが理由でほとんどバイトしない大学生が多いようです。
大学生がバイトをしないメリットとデメリット
大学生でバイトをしないかするかや、できるかできないかは人それぞれ異なるようですが、バイトしないことでメリットやデメリットがうまれるのでしょうか。大学生がバイトをしないメリットとデメリットについて考えてみました
大学生がバイトしないメリット
大学生がバイトしないメリットを紹介します。基本的にバイトは時給なので、時間を費やします。バイトの時間をどう有効活用するかでメリットがうまれるのではないでしょうか。
学業に専念することができる
大学生がバイトをしないと本業である学業に専念することができます。課題のレポートや研究などにも時間を作ることができるでしょう。レポートの提出期限に追われることや、試験の直前になって詰め込み勉強をすることも基本的になくなります。
また、必然的に講義前後に時間があるためゆっくりと授業内容などを自分の頭のなかで整理することができそうです。
趣味に没頭できる
バイトしないことで趣味に没頭することができます。読書や写真撮影、ゲームなど時間に追われずに好きなだけできるでしょう。学業以外に熱心になることは、共通の趣味での出会いや発見につながり、自身の視野を広げる意味があります。
現代では、趣味だったものがインターネットを通じて仕事にすることもできるため、趣味があるのであれば熱心に取り組んだほうがいいでしょう。
大学生がバイトしないデメリット
バイトをしないということは自分の時間が増えるということを紹介しました。では、バイトしないことでのデメリットはあるのでしょうか。
お金がなくなる
バイトをしなければ親からの仕送りがない限り何もすることができなくなります。一人暮らしの場合は特に大変かもしれません。大学生になると友人も増えてサークル仲間と出かけたり、飲み会が開かれることもありますが、お金がなければ参加することはできません。一人暮らしの大学生の場合は親からのお小遣いなどで生活することになるでしょう。
人脈が広げづらい
バイトをしなければ大学内だけでしか交友関係が広がりません。交友関係は広ければいいということはありませんが、さまざまな背景を持っているさまざまな人たちと関わり学びを得ることもバイトをする意味といえるでしょう。また、その交友関係は年を重ねるほど仕事上や私生活で大きな財産になっていきます。
働く体験ができない
大多数の人が大学を卒業すると働くことになるでしょう。大学生のうちにアルバイトをしておくことで、収入を得る大変さを理解することができます。また、働いている自分をイメージしやすくなるので大学卒業後の将来設計をするための大切な経験になるでしょう。
大学生でバイトしないのは就職に不利?
大学生のときにバイトをしないのは就職に不利だということを聞いたことがある方もいるかもしれませんが、一般的にはその可能性は低いようです。企業の採用では「大学時代にバイトを頑張っていたのか」ということよりも、「大学時代に何を頑張ってきたのか」などが判断材料になることが多いでしょう。
就職活動では、大学時代に学業を頑張ってきたことやサークル活動に励んでいたことなど、忙しい学生生活を送っていたことが立派なアピールポイントになります。
バイトができない場合に収入を得る方法
収入がほしいけどバイトできない場合、親からのお小遣い以外にもインターネットをつかって収入を得る方法もあります。例えばブログや動画サイトで自身のサイトを開設し広告収益を得るのも一つの方法です。広告収益は実際の収入につながるまで実力や時間が必要ですが、収益が出るようになれば時間に縛られず、バイトやお小遣い以上に収入を得ることができるかもしれません。
しかし最近では、その特性を利用して悪質な詐欺が都心の大学生を中心に流行っているようなので十分に気をつけましょう。
そのほかにもスマートフォンなどで企業がおこなっているアンケートに回答して収入を得る方法もあります。あまり多くの収入にはなりませんが、アンケートにはいつでも回答することができるので、大学の講義の合間など空いた時間にすることができるでしょう。
バイトしないかするかは、自分のやりたいことに合わせて決めよう
大学生になると自由な時間はたくさんありますが、バイトができないほど忙しい人もいるので、必ずバイトをしなければならないということはありません。一人ひとりに将来の目標があり、その目標を達成するためにはバイトしないという選択をしてもいいかもしれません。
しかし、将来の目標ややりたい仕事がまだ見つかっていない場合は、興味が少しでもあるバイトをすることで、自分自身の将来のイメージができるかもしれませんね。