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保育園で人気の手袋シアター。ねらいや簡単な作り方とポイント、演じるときのコツ

手袋シアターとは、手袋を舞台としてアイテムを動かし、歌や物語を演じることをいいます。簡単な作り方、演じ方を知っておけば、保育実習や入職後に役立つかもしれませんね。今回は、手袋シアターのねらいや手作りするときのポイント、人気の手遊び歌のアレンジアイデア、演じるときのコツを紹介します。

手袋

Purple Clouds/shutterstock.com



手袋シアターってどんなもの?

手袋シアターとは、手袋をさまざまなキャラクターや動物に見立てて演じる劇のことを いいます。


手袋をはめて歌を歌ったり、物語を語ったりしながら劇を進めます。手袋シアターは手袋という身近な道具を使って作ることができ、持ち運びもコンパクトであるため、保育士さんにも人気な遊びの一つです。



手袋シアターのねらい


手袋シアターには、以下のようなねらいが挙げられます。


  • 子どもの想像力を養う
  • 歌や物語への興味を引く
  • ごっこ遊びや劇遊びにつながる
  • 表現力や感受性を育む
  • ストーリーを大まかに理解し、見聞きする力を育てる

このように、手袋シアターには、さまざまなねらいがあります。
子どもたちの年齢や関心にあわせて、物語調の題材にするか、歌が主体の題材にするか考えてみるのもよいでしょう。


手袋シアターを観ることで、子どもがおもちゃで演じてみたり、一人ひとりが役を持って遊んだりといった遊び方を発見するきっかけになることもあるかもしれませんね。


次に、手袋シアターを活用できる場面について紹介します。



手袋シアターを使う場面

手袋シアターを使う場面として想定されるのは、子どもの注意を引きたいときや導入、隙間時間などでしょう。


手袋シアターの題材をいくつか準備しておけば、子どもを惹きつけておきたい時間や必要な場面に対応できるかもしれません。保育実習や入職を控えている学生さんは、自己紹介において手袋シアターを活用してみるのもよさそうです。


では、手袋シアターを実際に手作りしたいと考えるとき、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。



手袋シアターを手作りするときのポイント

実際に手袋シアターを手作りするときのポイントを紹介します。



簡単に手作りできる題材を選ぶ


手袋シアターを初めて手作りするときは、いきなり難しい題材を選ぶと細かい作業に苦戦してしまうこともあるかもしれません。


初めは以下のような題材を選ぶとよいでしょう。


  • 手袋に目や口などのパーツを貼りつけて、一つの人形にするもの
  • パーツが少なく、アイテムごとに細かい作業が不要なもの
  • 登場する人形が少ないもの

このように、最初はできるだけ簡単に手作りできる、シンプルな題材を選ぶとよさそうです。作ることに慣れてきたら、長めの物語の題材など難しいものにも挑戦し、徐々にステップアップしていくとよいかもしれませんね。



子どももいっしょに楽しめるものを作る


保育士さんだけが演じて見せるだけではなく、子どもも参加できるものを作ることで、手袋シアターをより有効活用できそうです。


たとえば、童謡の「どんな色が好き?」といった子どもに好きな色を聞きながら進める歌の題材や子どもが掛け声で参加できる物語の題材など、保育士さんと子どもとでやりとりを楽しみながらできるものであれば、子どもをより惹きつけられるでしょう。



簡単に手作りできる手袋シアターの作り方

裁縫している様子

Africa Studio/shutterstock.com

ここからは、簡単に手作りできる手袋シアターの作り方を紹介していきます。


基本となるアイテムや土台の作り方を知ることで、他の題材にもアレンジしていけるので、保育学生さんは参考にしてみてくださいね。



用意する道具


  • 手袋
  • 型紙
  • フェルト
  • 綿
  • 接着剤
  • マジックテープ
  • 裁縫セット
  • はさみ
  • その他必要な生地やパーツ

手袋は、演じたい題材にあわせたカラー手袋を準備しましょう。
その他必要なパーツとして、柄のある生地や目玉、リボンなども用意しておくと、アイテムや土台のアレンジの幅が広がるかもしれません。



作り方


材料や道具がそろったら、早速作っていきましょう。


アイテムの作り方

まずは演じたい題材の歌や物語に出てくるキャラクターやアイテムを作ります。


1.厚紙で作りたいキャラクターやアイテムの型紙を作る
2.型紙を使い、フェルトを切り抜く
3.切ったフェルトを針と糸で縫うかボンドで貼り、綿を入れる
4.必要なパーツを貼り、刺繍糸で顔などを縫う
5.キャラクターやアイテムの裏にマジックテープ(オス:ギザギザした方)を貼りつけておく


キャラクターやアイテムにつけるマジックテープは、何度も貼ったり剥がしたりするため、しっかりと糸で縫い付けておくとよいでしょう。


土台の作り方

次に、舞台となる手袋に土台を作ります。


1.厚紙で土台の型紙を作る
2.型紙を使い、フェルトを切り抜く
3.土台の上にもアイテムをしっかり貼りたい場合は、フェルトにマジックテープ(メス:フワフワした方)を縫いつけておく
4.土台を接着剤でしっかりと手袋に貼りつける
5.その他必要なパーツがあれば、同様に貼りつけておく


題材にあわせて、家や背景などの土台を作っておくことで、より手袋シアターの世界が深まるかもしれませんね。


土台も貼ったり剥がしたりできるようにしたい場合は、手袋側にはマジックテープのメスを縫いつけ、土台はアイテムと同様、裏側にマジックテープのオスを縫いつけておくとよさそうです。



手袋シアターのアレンジアイデア

ここでは、基本の作り方を参考にした手袋シアターのアレンジアイデアを3つ紹介します。実際に保育実習や現場で役立つ、作り方や演じ方もあわせて説明していきます。



くいしんぼうなゴリラ


1つめのアイデアは、「くいしんぼうなゴリラ」です。


〈作り方〉
1.主役となるゴリラの人形と、ゴリラが食べる食べ物(バナナ、りんご、みかん、レモン、玉ねぎ)と涙のアイテムを作る
2.それぞれのアイテムの裏側に、マジックテープ(オス)を貼りつける
3.マジックテープ(メス)を手の中心と指先に貼りつける
4.涙のアイテムをゴリラに貼りつけてできあがり


「くいしんぼうなゴリラ」の歌にあわせてゴリラがいろいろな食べ物を食べていき、最後は玉ねぎの皮を剥きすぎて、食べられなくなってしまったことにゴリラが泣いてしまうというかわいらしいストーリーの手袋シアターです。


作るパーツも多くなく、簡単にできるので初心者でも作りやすいでしょう。 おいしい食べ物は、野菜やお菓子などにアレンジしても面白いかもしれませんね。


参考:手袋シアター「くいしんぼうなゴリラ」作り方

参考:手袋シアター「くいしんぼうなゴリラ」演じ方



おはなしゆびさん


2つめのアイデアは、「おはなしゆびさん」です。

〈作り方〉
1.お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、赤ちゃんの人形を作る
2.土台となる家のアイテムを作る
3.それぞれのアイテムの裏側と、手袋の手のひら・指先部分にマジックテープを貼りつけてできあがり


人気の手遊び歌「おはなしゆびさん」にあわせて、お父さんやお母さんが順番に出てくる手袋シアターです。人形は、それぞれの特徴となるアイテムを飾りつければよりかわいらしくアレンジできるでしょう。


演じるときは、話す人形の指だけを動かすようにすることがポイントといえそうです。 子どももいっしょに指を動かしたり、人形の話す言葉を言ったりとみんなで楽しめるでしょう。


参考:手袋シアター「おはなしゆびさん」作り方

参考:手袋シアター「おはなしゆびさん」演じ方



パン屋に5つのメロンパン


3つめのアイデアは、「パン屋に5つのメロンパン」です。
先ほど紹介した「おはなしゆびさん」のアイテムを活用してできる手遊び歌なので、新たに作るものも少なく簡単にできるでしょう。


〈作り方〉
1.「おはなしゆびさん」の家の屋根の部分に貼れるサイズで「パン屋」の看板を作る
2.メロンパンのアイテムを5個作る
3.それぞれのアイテムの裏側にマジックテープ(オス)を貼りつけてできあがり


「パン屋に5つのメロンパン」の曲にあわせて、「おはなしゆびさん」で出てくる家族が一人ずつメロンパンを買っていくというストーリーのある歌の手袋シアターです。


演じるときは、メロンパンの数が一つ減ったことをわかりやすくするために、手袋をはめていない方の手で残りの数の指を立てたり、残りのメロンパンの数を数えてから歌うようにしたりすると子どもにもわかりやすいかもしれません。


また、「おばさん、メロンパン一つください」というセリフを、お父さんなら低い声、赤ちゃんなら高い声という風に変えながら子どもといっしょに言っても楽しめそうですね。


参考:手袋シアター「パン屋に5つのメロンパン」作り方

参考:手袋シアター「パン屋に5つのメロンパン」演じ方



手袋シアターを演じるときのコツ

ガッツポーズしている先生

maroke/shutterstock.com

最後に、手袋シアターを演じるときのコツについて紹介します。



手袋を動かしすぎない


手袋シアターを演じるときは、手袋をはめた手やアイテムを動かしすぎないよう意識しましょう。手があまりにブレると、子どもから見えにくいこともあります。


手袋は動かさないようにしながら、もう片方の手でアイテムを差したり、話や歌で抑揚をつけたりすると子どもにも伝わりやすく、想像力を養うこともできるかもしれません。


事前に鏡の前で練習をするなどして、子どもからの見え方を確認しておくのもよいでしょう。



子どもの興味を引く仕掛けを作る


作る際や演じる際に仕掛けを加えることで、子どもがびっくりする演出をするのもコツの一つです。


人形やアイテムが飛び出したり、隠れたりとさまざまな仕掛けがあると、子どもは「次に何が出てくるんだろう?」とワクワクしながら劇を楽しむことができるでしょう。


エプロンのポケットを活用して人形を飛び出させたり、手袋を裏返すと一瞬で違う表情の人形に変わったりするなど、子どもの興味を引く仕掛けを作っておくのも面白そうですね。



子どもたちといっしょに手袋シアターを楽しもう

今回は、手袋シアターのねらいや手作りするときのポイント、簡単な作り方とアレンジアイデア、演じるときのコツについて紹介しました。


手袋シアターのレパートリーをいくつか作っておくことで、保育実習や入職後の自己紹介、導入などに役立つかもしれませんね。
短い手遊び歌から少し長い物語といった違うジャンルのものを用意しておけば、年齢や隙間時間にあわせた手袋シアターを演じることもできるでしょう。


作り方や演じるときのコツを参考にしながら手袋シアターを準備し、保育の現場で子どもといっしょに手袋シアターを楽しんでみてはいかがでしょうか。