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チャイルドマインダーの資格を取るには?取得方法や費用、メリット

少人数保育を専門的に行うチャイルドマインダー。その資格方法について、知りたいと思っている保育学生さんもいることでしょう。取得方法は通信タイプ、もしくは通学タイプと選べるようです。今回は、チャイルドマインダーの資格を取得する方法とあわせて、費用など取得する前に確認しておくといいことについて紹介します。

小さな女の子と遊んでいる女性

maroke/shutterstock.com



チャイルドマインダーの資格を取得するには?

保育に役立てられる資格の一つに、チャイルドマインダーがあります。
まずは、チャイルドマインダーの概要と取得方法を見ていきましょう。



チャイルドマインダーとは


そもそもチャイルドマインダーとは、0歳児から12歳までの子どもを対象に、少人数保育を行う家庭的保育のスペシャリストです。最大1人から4人まで預かることができるようですが、年齢によって預かれる人数が異なるそうです。


自宅、もしくは家庭に訪問して保護者の教育方針に沿った保育を行うのが特徴です。
チャイルドマインダーは英国では国家資格ですが、日本の場合は国家資格ではないため、無資格で働いても違法にはなりません。


しかし、資格を取得することで専門的な知識や技術を学べるだけでなく、子どもを預ける保護者の方に安心してもらうこともできそうですね。
そんなチャイルドマインダーの資格は、一般的に民間団体が実施している通信講座を受講、もしくは学校に通学することで取得できるようです。



格取の取り方



通学タイプ

通学タイプでは、都内や全国で開校している学校に通って勉強します。
1回の講習の時間が長いため、受講期間は通信タイプより短くなることが多いようです。


学校に通わなくてはいけないので日々のスケジュールを調整する必要がありますが、直接講師の話を聞くことができ、状況に合わせて質疑応答することもできるでしょう。


1人で勉強するとモチベーションを保てるか不安という方は、通学タイプのほうがいいかもしれません。


通信タイプ

通学タイプでは、専用の教材を活用して在宅で勉強します。


通う必要がないので自分の好きな時間に勉強することができるでしょう。ただし、民間団体によっては受講の期間を定めていることもあるため、効率よく勉強することが大切になります。


また、1回から2回ほどスクーリングとして学校に行かなくてはいけない、というところもあるそうです。
働きながら自分のペースで勉強したいという方は、通信タイプを選んでチャイルドマインダーの資格取得を目指したほうがいいかもしれませんね。


通信、通学どちらの取り方を選んでも民間の団体が指定する講座を受講し、試験に合格することで資格を取得できます。取得する際の費用や条件は団体によって異なり、ほかにも事前に確認しておくべきことがあるようです。


チャイルドマインダーの資格を取得する前に、確認すべきことについてくわしく見ていきましょう。



チャイルドマインダーの資格を取得する前に確認しておくポイント

資格を取得する前に、確認するポイントを具体的に紹介します。



資格の取得条件


チャイルドマインダーの資格を取得する条件として、学歴や経験は不問というところが多いようです。しかし、コースによっては対象者が定められている場合があるので注意しましょう。


対象者としては、育児経験のある方や有資格者であることが挙げられます。また受験できるのは18歳以上としている団体もあるので、事前に条件を確認してから受講することが大切といえそうです。



独学で資格取得について


チャイルドマインダーの資格を独学で取得したい方もいるかもしれません。


チャイルドマインダーは民間の団体が実施している講座を受講することで、試験を受験できるという流れになっています。そのため、保育士資格のように試験だけを受けて取得することはできないので、独学での取得は難しいことを覚えておきましょう。



資格の取得にかかる費用


資格取得にかかる費用は、通学タイプと通信タイプで異なります。


  • 通学タイプ:おおよそ15万円から40万円前後
  • 通信タイプ:おおよそ13万円から26万円前後

団体によっても費用に差がありますが、通学タイプのほうが通信タイプよりも高い傾向にあるようです。なかには取得にかかる費用を分割ができる団体もあるため、無理のない範囲で受講するようにしましょう。



チャイルドマインダーの仕事内容


チャイルドマインダーは1人から3人まで子どもたちを預かり、保護者の教育方針に沿いながら遊びの提案、食事や排せつのお世話、お昼寝などを行います。基本的には一般的な保育士の仕事内容と変わらないようですが、人数が少ないことでよりきめ細やかな対応が求められるかもしれません。


また、チャイルドマインダーは自宅で子どもたちを預かる在宅型と、保護者のもとへ伺う訪問型の2種類があります。仕事内容はさほど変わらないものの、自分が理想とする保育が行えそうか、事前に保育内容を確認しておくとよさそうですね。



チャイルドマインダーの資格を取得するメリット

自宅で子どもと遊んでいる保育士

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チャイルドマインダーの資格を取得することで、さまざまなメリットを得られるようです。
メリットについてくわしく説明します。



自宅で保育サービスを提供できる


チャイルドマインダーの資格を取得することで、自宅で子どもを預かることができるようになるでしょう。


きちんと資格があることを提示することで、子どもたちを募集する際に保護者の信頼感を高めることにつながりそうです。
また自宅で保育サービスを行うことにより、開所時間や曜日といった勤務条件をある程度自由に決めることができるかもしれません。



少人数の保育にかかわることができる


チャイルドマインダーは少人数保育に特化している仕事といえるでしょう。


預かれる子どもの人数が1人から4人ですので、一人ひとりの性格や好みなどが把握しやすくなり、寄り添った保育ができそうです。保育園や幼稚園のように集団保育ではなく、少人数の保育に関わりたい方には大きなメリットかもしれません。



就職先の視野が広がる


チャイルドマインダーの資格を取得することで、就職先の視野が広がるでしょう。


託児所や保育園などさまざまな保育施設で、チャイルドマインダーを募集していることがあるようです。大都市では待機児童数が増加傾向にある自治体もあるため、保育需要の高まりと比例してチャイルドマインダーの求人数が増えていくかもしれません。



チャイルドマインダーの資格を取得して、就職の選択肢を広げよう

今回はチャイルドマインダーの資格取得の方法と取得する前に確認しておくこと、得られるメリットについて紹介しました。


チャイルドマインダーは国家資格ではないため、取得する際は民間の団体が実施している講座を受講することになります。取り方としては主に通学タイプと通信タイプの2種類から選ぶことができるので、自分に合った方法で取得するといいでしょう。


チャイルドマインダーは自宅で少人数保育を行いたい場合や、すでに保育士資格を取得している方がスキルアップしたいときなどに役立てられる資格です。託児所などでもチャイルドマインダーを募集している場合があるので、取得を検討し、就職の幅を広げていきましょう。

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