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フルーツバスケットの指導案の書き方。年齢別(3歳・4歳・5歳)の導入や子どもの姿の例文

保育実習にフルーツバスケットを取り入れようと考えている保育学生さんは、指導案の書き方に悩むかもしれません。3歳児、4歳児、5歳児の年齢別の内容の違いや、導入や子どもの姿の例文を知っていると書きやすそうですね。今回は、保育実習でのフルーツバスケットの指導案の書き方を紹介します。項目別のポイントや例文もまとめました。

フルーツの写真

Lilly-Trott/shutterstock.com



フルーツバスケットとは

保育園の子どもたちが楽しむゲーム遊びの一つにフルーツバスケットがあります。実習に取り入れやすいため、指導案作成やルールのおさらいをする学生さんもいるのではないでしょうか。


基本的なフルーツバスケットの遊び方は、以下となっています。


1.グループ分けをする

2.それぞれのグループの果物を決める

3.椅子を円形に並べ、子どもたちは内側を向いて座る

4.オニが中央に立ち、果物の名前を言う

5.名前を言われた果物のグループの子どもが席を移動する

 このとき、オニも空いた席に座る

6.椅子に座れなかった子どもが次のオニになる


保育実習でフルーツバスケットを楽しむためにも、ねらいや活動内容、配慮する点をきちんとおさえておく必要があるでしょう。


今回は、実習や入職後に役立つフルーツバスケットの指導案の書き方についてくわしく紹介します。



フルーツバスケットの指導案作成におけるポイント

フルーツバスケットの指導案作成では、どのような点に留意するとよいのでしょう。保育学生さんが指導案を書くときのポイントを紹介します。



ねらい


指導案に書くねらいとは、活動を通して子どもたちに経験して欲しいことや身につけたい力を示した目標のことです。


フルーツバスケットでは、簡単なルールを守って遊んだり、オニの言葉にしっかり耳を傾けたりといった経験ができそうです。


普段の子どもたちの様子から、フルーツバスケットを行う意味や目的などを考えて、年齢に合った明確なねらいを設定しましょう。



導入


保育活動の導入とは、子どもが活動に興味を持てるように、保育士さんが働きかけることです。


フルーツバスケットを始める前に、果物をテーマにした絵本の読み聞かせや、ゲームで使う果物のメダルの製作などをしてみるとゲームにより親しみを持ちやすくなるかもしれません。


クラスの子どもが関心を持っている遊びやお話を題材にしたり、子どもの目を惹く視覚教材を用意したりと工夫してみましょう。



活動内容(流れ)


指導案には、活動の流れを考えて書いておきましょう。


フルーツバスケットのルール説明はいつ行うのか、どのタイミングで椅子を並べるのか、最初にオニになるのは誰なのかといった点を意識して活動の流れを考えるとよさそうです。


指導案に記入する際は、説明、遊び、片付けなど大まかな流れで時間を区切って書くとよいかもしれませんね。



環境構成


指導案に書く環境構成とは、保育学生さんが行う準備や活動への導入方法、保育活動の進め方などのことです。


フルーツバスケットの指導案では、椅子の並べ方や果物のカードの準備方法、保育学生さんの立ち位置などを具体的に記載することがポイントといえるでしょう。


特に初めてゲームをする3歳児や4歳児では、環境設定を事前にしっかり考えておくことが大切かもしれません。



予想される子どもの姿


指導案を書くときに、子どもがどのような動きをするかを予想しておくと、子ども対して適切に働きかけることができるでしょう。


そもそもフルーツバスケットはルールのある遊びです。3歳児では、慣れるまで難しいと感じることもあるかもしれません。また、4歳児・5歳児の場合、特にやったことがある場合はルールに対して、子ども同士で言い合いになることも考えられます。


担当クラスの子ども一人ひとりの普段の様子から、様子や発言をできるだけ予想しておくと、トラブルにも落ち着いて対応できそうです。



保育者の援助・留意点


保育者の援助・留意点の欄には、予想される子どもの姿をもとに、どう援助していくかを記入しましょう。


ねらいをもとに、子どもの性格や特徴に合わせた対応を考えていくと、細やかな援助をすることができそうです。


また、指導案作成時には、保育学生さんが活動全体をシミュレーションして、気をつけることを留意点として記載しておくこともポイントになるでしょう。



【3歳児向け】フルーツバスケットの指導案の書き方・例文

部屋で遊ぶ子どもの写真

maroke/shutterstock.com


3歳児クラスでフルーツバスケットを行う場合、指導案はどのように書くとよいのでしょう。書き方の例を紹介します。



ねらい


3歳児頃の子どもには、ものの名前や言葉の意味を理解するようになり、友だちといっしょに行動することを楽しいと感じ始めるようです。


果物の名前と形の区別ができるようになったら、フルーツバスケットを保育活動に取り入れられそうですね。


指導案に書く3歳児のねらいとしては、次のようなものが考えられます。

  • 果物のイメージと名前が理解できる
  • 友だちとゲームを楽しむことができる
  • 簡単なルールを理解できる
  • オニの言葉を聞いて行動することができる

3歳児クラスでフルーツバスケットを行うときは、子どもたちの様子に合わせて達成しやすいねらいを設定しましょう。



導入


3歳の子どもたちが興味を持ってゲームに入れるように、導入の仕方を工夫してみましょう。


果物をモチーフにした手遊びや絵本の読み聞かせを導入に取り入れ、子どもたちに興味を持ってもらうのもよいですね。



活動内容(流れ)


3歳児クラスでは、初めてフルーツバスケットを行う子どもも多いかもしれません。


そのため、以下の流れで活動するとスムーズかもしれません。


1.グループごとに相談して果物を決める

2.果物のメダルを作って首にかける

3.子どもの人数分の椅子を円形に並べる

4.保育者がオニになって練習をする

5.保育者も参加してフルーツバスケットをする


フルーツバスケットのルールに慣れるまでは、全員分の椅子を用意し、みんな必ず座れるようにしてみてもよいかもしれません。



環境構成


果物のメダルは、絵をかいた画用紙に子どもが色を塗るだけにしておくと、スムーズにゲームを進められるかもしれません。


3歳児の子どもたちが安全に動けるように、椅子の点検や周りの整理をして環境を整えることが大切です。



予想される子どもの姿


フルーツバスケットの経験が少ない3歳児頃の子どもたちには、このような姿が見られるかもしれません。


  • 一斉に移動することを楽しむ
  • 自分の果物が呼ばれたことに気がついていない
  • 空いている椅子が見つからない
  • 座れなかったことが悲しくて泣いてしまう
  • オニになったが、なかなか果物の名前が言えない

予想される子どもの姿を指導案に記入し、それぞれ援助を考えていくとよさそうです。



保育者の援助


3歳児クラスでは、ルールが難しいと感じる子どももいるかもしれません。一人ひとりに合わせた援助が必要になります。


  • 動くタイミングがわからない子どもには、個別に声をかける
  • オニになって言葉に迷っている場合は、いっしょに果物の名前を言うなどの手助けをする
  • 空いている椅子が見つからない子どもには、みんなで教えあうように促す

このような対応を指導案に書いておくと、実際の場面でも的確に援助することができそうです。


予想外の場面でも、子どもの気持ちに寄り添って考えることを心がけましょう。



【4歳児向け】フルーツバスケットの指導案の書き方・例文

部屋で遊ぶ子どもの写真tterstock.com


4歳児クラスでフルーツバスケットを行う場合、指導案はどのように書くとよいのでしょう。書き方の例を紹介します。



ねらい


4歳児クラスになると、集団で遊ぶ機会も増えるため、仲のよい友だちができたりトラブルになったりすることもあるようです。


この時期の保育活動にフルーツバスケットを取り入れると、集団で遊ぶ場合のルールを学ぶこともできそうですね。


4歳児クラスでフルーツバスケットの指導案を書く場合のねらいとしては、次のようなことが考えられます。


  • 遊びを通して友だちとの関わりを楽しむことができる
  • ゲームのルールを理解し、適切な行動をすることができる
  • 友だちの発言や行動を意識しながら活動できる

フルーツバスケットを通して仲間作りやルールを守って遊ぶ楽しさなどを経験できるように、ねらいを設定してみましょう。



導入


4歳児クラスでは、導入として果物の名前の当てっこゲームをしてみるとよさそうです。


カードやペープサートを使って、表にシルエット、裏に果物をかいておきます。
シルエットを見せてどんな果物かを尋ねてみましょう。


答えがなかなか出ない場合は、ヒントを出してみると、子どもたちの思考力にもつながっていきそうですね。



活動内容(流れ)


4歳児クラスでフルーツバスケットを行うには、このような流れを意識して指導案を作成するとよいかもしれません。


1.子どもたちにゲームに使う椅子を並べてもらう

2.フルーツバスケットのルールを、子ども同士で確認しあう場を設ける

3.練習を通してルールを全員で理解してからゲームを始める

4.子どもたちの様子を見ながら「フルーツバスケットと言われたら全員が移動する」といったルールを増やす


「どんなルールだったかな?」と質問することで、子どもたちは遊び方を思い出し、意欲を高めることができそうですね。



環境構成


4歳児クラスになるとフルーツバスケットで遊んだ経験があるかもしれません。ルールをよく理解している子どもがいることもふまえて、指導案の環境構成を書きましょう。


子どもたち自身で椅子を並べるといったことも環境構成に含めると、自発性や協調性を育める指導案になるかもしれません。



予想される子どもの姿


フルーツバスケットでは、このような4歳児の姿が予想されそうです。


  • 友だちと椅子に座るタイミングが重なってしまい、取り合いになる
  • オニになりたくてわざと座らないでいる
  • 何度もオニになってしまい、意欲を喪失しそうになっている

遊び方に慣れた分、遊びのなかでトラブルやいさかいも増えてくるかもしれません。


予想される子どもの姿をもとに、どのように援助していくか、指導案で考えましょう。



保育者の援助


4歳児クラスでフルーツバスケットを行う場合、次のような援助の仕方が考えられます。


  • 椅子の取りあいでトラブルが起きた場合、子どもたちの話をしっかり聞いて解決方法を考える
  • 続けて何度もオニになってしまう子どもがいる場合は、「3回続いたらジャンケンで決める」などのルールを提案する
  • 移動する子どもが椅子を見つけやすいように、友だち同士で協力しあうように声をかける

フルーツバスケットを通して友だちの気持ちを考えられるように、保育学生さんが援助をしましょう。


4歳児になると自分たちでルールを考えられるようなので、子どもたち同士で話しあう場を設けてもよさそうですね。



【5歳児向け】フルーツバスケットの指導案の書き方・例文

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5歳児クラスでフルーツバスケットを行う場合の、指導案の書き方例を紹介します。



ねらい


5歳児になると小学校への入学を控え、さまざまな活動や経験をするようです。ゲームのルールを少しアレンジして、友だちと協力しながら楽しく遊べるかもしれません。


5歳児クラスでのフルーツバスケットには、次のようなねらいが考えられそうです。


  • ルールを守って友だちと協力して遊ぶことができる
  • ゲームの準備を子どもたちが主体的に行うことができる
  • 子どもたち自身で遊びを楽しむためのルールを作ることができる

5歳児クラスにフルーツバスケットを取り入れるときには、ゲームを通して仲間意識を高められるようなねらいを設定してみましょう。


遊び方を工夫することで、子どもたちの想像力を育むといったことにねらいを絞ってもよいかもしれません。



導入


フルーツバスケットに使用する果物の札の製作を取り入れてみましょう。


保育学生さんメダルの形にカットした画用紙に、リボンをつけておきます。
5歳児にはメダルの真ん中に好きな果物をかいてもらいましょう。


メダルを身につければ、誰がどのグループがわかりやすくなるだけでなく、子どもたちが愛着や意欲を持つことにつながりそうですね。



活動内容(流れ)


5歳児クラスでのフルーツバスケットの流れの例を紹介します。


1.導入でフルーツバスケットのグループ分けの仕方を子どもたちに考えてもらう

2.子どもたち自身でフルーツバスケットの準備をするように声をかける

3.ルールの確認は子どもと保育者がいっしょに行う

4.3回ほど普通のルールで遊んだ後に、新しいルールを提案してもらう

5.子どもが提案したルールでひと通り遊び、改善点を話しあう

6.クラス独自のフルーツバスケットで楽しむ


自ら工夫しながら遊んだり、友だちと意見を交換しながら考えたりできるようになる頃には、独自のルールを話しあう時間を設けてもよいかもしれません。


話し合いをスムーズに進められるよう、言葉かけの仕方や進め方をしっかり考えておくことが大切です。



環境構成


5歳児の子どもたちは、ルールや遊び方を話し合うことができるでしょう。


そのため、子どもたちが椅子を並べたりルールについての意見を交換したりしやすいように工夫することが大切です。


話しやすいよう、車座になったり、ゴザを用意したりと状況に応じた環境構成を指導案に書けるとよいですね。



予想される子どもの姿


5歳児クラスでフルーツバスケットを行うときは、以下のような姿が予想されそうです。


  • 意見を言いたそうにしているが、言えないでいる
  • 友だちと協力してフルーツバスケットの準備をしている
  • 新しいルールを活発に発表する
  • 意見が食い違うが、どうしたらみんなで楽しく遊べるか案を出し合う

予想される子どもの姿をもとに、保育学生さんはどのような言葉がけをするか考えておくとよいですね。



保育者の援助


5歳児クラスでフルーツバスケットを取り入れるときには、子どもたちの自主性を大切にする援助が必要になるようです。具体例として以下のようなことが挙げられます。


  • 保育者はゲームの導入やルール作りなどの意見のまとめ役として参加し、できるだけ子ども主体で進めるようにする
  • 子どもだけで解決できない問題が起きたときには、一人ひとりの気持ちに寄り添った援助をする
  • 決められた時間内でゲームを行えるように、適切な声かけをする
  • ゲームの中心になる子どもが偏らないように留意する

フルーツバスケットのルールを話しあう場面では、自分の意見を発表できない子どももいるかもしれません。


子どもたちの表情をしっかり見て、保育学生さんがいっしょに発表するなど適切に声をかけるようにしましょう。


意見が出ないことも想定しておき、保育学生さんがいくつかアイデアを用意して指導案に記入しておくことも大切です。



書き方や例文を知ってフルーツバスケットの指導案を作成しよう

今回はフルーツバスケットの指導案の書き方を紹介しました。


フルーツバスケットは3歳児クラスや4歳児クラス、5歳児クラスそれぞれに合わせた楽しみ方があるようです。
保育活動に取り入れるときは、ねらいを明確にすることで、子どもたちにとって意味のある活動になりそうですね。


保育実習での指導案は、子どもの姿をしっかり予想することが大切です。
導入方法や活動内容などを工夫し、環境構成や援助の仕方などを考えて書きましょう。