ハロウィンの季節に実習を行う保育学生さんは、簡単なハロウィン製作について知りたいと考えているかもしれません。かわいい小物を作ることができると子どもが喜んでくれそうですね。今回は紙コップや紙皿を使う工作や魔女の帽子のリースなどのアイデアを、作り方のポイントとあわせて紹介します。

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■目次
保育園の子どもたちが喜ぶハロウィン
ハロウィンの季節になると、保育園でもハロウィン製作やゲームを楽しむ活動が計画されることでしょう。子どもたちもハロウィンが近づくと、うきうきと楽しい気分になるかもしれません。
ハロウィンシーズンに保育実習を行う場合、簡単なハロウィン製作を取り入れると子どもたちに喜んでもらえそうですね。
今回は保育園の子どもが簡単にできるハロウィン製作について、動画を元にまとめました。
子どもが簡単に作れるハロウィン製作
ハロウィン製作の中には3歳から5歳の子どもたちが簡単に作れるものもあるようです。動画を参考に、用意するものと製作のポイントを紹介します。
紙コップのおばけ
用意するもの
- 色画用紙2枚
- 展開した紙コップ2個
- クレヨン
- はさみ
- のり
製作のポイント
紙コップのおばけを作るときには、子どもが色を自由に選べるように色画用紙を数種類用意しておきましょう。おばけの装飾用には色紙を使うとよいかもしれません。紙コップを展開する部分は保育学生さんが事前に行なっておくと製作がスムーズに進みますよ。
3歳児クラスを担当したときには、色画用紙を切ったり貼ったりする作業も、子どもの様子を見て援助するとよさそうです。
紙皿で作るジャック・オー・ランタンのお面
用意するもの
- 紙皿1枚
- 装飾用の色画用紙
- 絵の具
- はさみ
- のり
- ペーパーパンチ
- ゴム紐
製作のポイント
紙皿の目の部分にカッターで穴を開ける作業は、保育学生さんが事前に行なっておきましょう。ジャック・オー・ランタンのお面を作る場合は、オレンジの絵の具を溶いて子どもたちが数人ずつ使えるように準備するとよさそうです。
紙皿の周囲に子どもが自由な発想で装飾できるように声をかけると、個性的なお面ができるかもしれません。ゴム紐はちょうどよい長さになるように、保育学生さんが一人ひとりにあわせて調整しましょう。
かぼちゃの輪投げ
用意するもの
- トイレットペーパーの芯
- オレンジの色画用紙
- 水性ペンやクレヨン
- 折り紙
- はさみ
- のり
- モール
製作のポイント
色画用紙はあらかじめトイレットペーパーの芯にあわせてカットしておくと、3歳児クラスの子どもにも貼りあわせやすいかもしれません。芯が立つように切り込みを入れる作業は、4歳児や5歳児クラスの子どもにもできそうなので、安全に注意しながら製作を進めましょう。
モールの切り口にあらかじめビニールテープを巻いておくと、ケガの心配が少ないようです。
ハロウィンパペット
用意するもの
- 厚口の画用紙
- はさみ
- 色画用紙
- のり
- 折り紙
- 水性ペンやクレヨン
製作のポイント
5歳児クラスで工作を行うときは、保育学生さんが見本を使って手順を示しながら、子どもといっしょに進めるとよいでしょう。3歳児クラスなどでは、はさみで切るところまで保育学生さんが作業をしておくと、子どもたちが簡単に楽しく作れるかもしれません。
おばけの目や手を通す紙のベルトなどは、事前にたくさん用意しておくと、子どもたちが製作しやすくなるでしょう。
保育学生さんと子どもで作るハロウィン製作

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次に紹介するハロウィン製作は、保育学生さんがメインで作るものや、様子を見て子どもの援助をしながら作るものです。
魔女の帽子とマント
用意するもの
- 模造紙大の黒いフェルト
- 70×60センチほどの黒いフェルト
- リボン
- はさみ
- 裁縫セット
製作のポイント
魔女の帽子は糸で縫うことが子どもには難しいので、完成形まで保育学生さんが作っておきましょう。
マントの工作では、5歳児クラスの子どもなら、リボンを通す切り込みを入れる作業もできそうです。リボンを通す作業を子どもたちに任せると、達成感を味わってもらえるかもしれませんね。
ハロウィンのリース
用意するもの
- 厚紙
- 黒やオレンジの折り紙
- のり
- リボン
- 水性ペン、クレヨン
製作のポイント
オレンジ色の折り紙で作るジャック・オー・ランタンは作り方が難しいので、保育学生さんがたくさん作っておくとよいかもしれません。目や口は水性ペンやクレヨンで、子どもたちに自由に描いてもらいましょう。
魔女の帽子は折り方が簡単なので、4歳児や5歳児クラスの子どもたちは自分で作ってもよさそうですね。
リースの台となる厚紙は保育学生さんが事前にドーナツ型に切っておくと、子どもたちが作った折り紙の帽子やジャック・オー・ランタンを次々に貼って楽しめそうです。
最後に帽子一つひとつにリボンを飾ると、おしゃれなハロウィンのリースになりますよ。
参考動画 :《折り紙》ハロウィン特集〜ハロウィンのぼうし〜
参考動画:《折り紙》ハロウィン特集〜かぼちゃのおばけ ジャック・オー・ランタン〜
ハロウィンの壁面飾り
用意するもの
- オレンジの色画用紙
- 黒い色画用紙
- 凧糸
- はさみ
製作のポイント
色画用紙を細かい蛇腹に折る作業は子どもには難しいので、保育学生さんが事前に行なっておきましょう。真ん中を凧糸で縛る作業は、子どもにできるところまでやってもらってもよいかもしれません。
ジャック・オー・ランタンの目や口は、自分で作りたいという子どももいるかもしれないので、保育学生さんは予備として作っておくとよさそうです。
動画のように白い画用紙を使って、ハロウィンのおばけの壁飾りを作るのも楽しそうですね。
保育室に飾るハロウィン製作
ハロウィンの季節には、保育室の入り口や壁などにハロウィンをモチーフにした装飾をすると子どもたちが喜びそうですね。ここでは、保育学生さんが主に作るハロウィン製作を紹介します。
かぼちゃのカップ
用意するもの
- 透明なプラスチックのコップ
- シュリンクシート
- マジック
- はさみ
- きり
- 凧糸
- 黒い色紙
- コンパス
- のり
製作のポイント
シュリンクシートを使うとハロウィンのキャラクターたちをかわいらしく製作することができるようです。色鉛筆も使えますが、子どもたちによく見てもらえるようにマジックで色をつけましょう。
おばけの表情を怖いものから愉快なもので工夫すると、保育室が楽しい雰囲気になるかもしれません。
ハロウィンモビール
用意するもの
- 色画用紙数種類
- カラーセロファン
- ストロー
- 凧糸
製作のポイント
色画用紙で作るハロウィンのキャラクターは、大きさがだいたい揃うように作ると、バランスが取りやすいようです。セロファンを貼るときは、しわが寄らないように気をつけると、仕上がりがきれいに見えますよ。
ジャック・オー・ランタン
用意するもの
- 書道半紙5枚程度
- 接着剤
- 絵の具
- コップ
- 水
- 風船
- 粘着テープ
- はさみ
- ビニール手袋
製作のポイント
ジャック・オー・ランタンを製作する場合は、汚れ防止の新聞紙やビニールシートなどを敷いておきましょう。風船を膨らませたり絵の具を水に溶いたりする作業は、製作を始めるときにやっておくとスムーズに作れるかもしれません。
接着剤を外側に塗るので、子どもたちが使わない場所で作業をすると安心です。
保育活動に製作を取り入れるときのポイント
保育実習中の活動に工作や製作を取り入れる場合、どのようなことを心がけるとよいのでしょう。ポイントを2つ紹介します。
年齢にあう素材を選ぶ
1つ目のポイントは、年齢にあう素材を選ぶということでしょう。
5歳児クラスの子どもたちがはさみで切ることができる紙も、3歳児クラスの子どもには厚くて難しいということもあります。
工作に使う紐も、年齢の小さな子どもたちには太巻きの毛糸にするといった工夫をしてみましょう。
事前に下準備をする
実習中の保育活動に工作を取り入れる場合は、子どもたちがどのような作業ができるかを考えて、事前に下準備をしておくこともポイントとなります。
保育学生さんが必要な準備を整えておくことでスムーズな活動ができ、子どもたちにとっても楽しい時間になるかもしれません。
どの程度の下準備が必要かは、担当の保育士の方に早めに相談しましょう。
保育実習に簡単なハロウィン製作を取り入れよう
今回は、保育実習で行うハロウィン製作について紹介しました。
ハロウィンをモチーフにした小物の工作には、子どもにも簡単に作れるものや、保育学生さんの援助が必要なものなどがあるようです。紙コップや紙皿の使い方を工夫して、楽しい製作活動にしたいですよね。
ハロウィンの季節に保育実習を行うときには、魔女の帽子をあしらったリースを作るといった、簡単できれいにできるハロウィン製作を取り入れましょう。