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1歳児が楽しめる手作りおもちゃ。保育園でできる簡単なアイデア12選

保育学生さんのなかには、実習で活用できる1歳児向けの手作りおもちゃについて知りたい方もいるかもしれません。牛乳パックやダンボールといった身近な素材以外にも、フェルトなどを使って簡単におもちゃを作ることができます。今回は、保育園で1歳児が楽しめる手作りおもちゃのアイデアを紹介します。

遊んでいる女の子

ucchie79/shutterstock.com



1歳児が楽しめる手作りおもちゃとは

保育園や幼稚園の実習で、手作りおもちゃを使って1歳児の子どもたちといっしょに遊びたいと考えている保育学生さんもいるでしょう。


1歳児になると、立ったりしゃがんだりができるようになり、手先が少しずつ器用になってくる頃のようです。
そんな特徴を活かして、紐を引っ張る、ファスナーを開け閉めするなど、簡単に体を動かせるおもちゃや指先の運動ができるおもちゃを作るといいかもしれません。


1歳児向けの製作では、保育学生さんがメインで作るものの、シールを貼ったり紙を破いたりといった簡単な工程は子どもたちにチャレンジできるようにするといいでしょう。


今回は、1歳児向けの製作アイデアを素材ごとに紹介します。

1歳児向けの手作りおもちゃ~牛乳パック編~

牛乳パックは丈夫でありながら加工がしやすい素材です。
ジュースのパックでも代用できるので、保育学生さんも用意しやすいかもしれません。


牛乳パックを使った手作りおもちゃを紹介します。



牛乳パックのぽっとん落し


牛乳パックのぽっとん落しを作ってみましょう。


あらかじめ用意するもの

  • 牛乳パック
  • 画用紙
  • ペットボトルのキャップ
  • カッター

作り方

1.牛乳パックの表面に画用紙を貼りつけます。

2.牛乳パックを横に倒し、側面にペットボトルのキャップが入る程度の穴を開けます。

3.キャップを入れることができればできあがりです。


遊ぶときのポイント

遊び方の見本として、まずは保育学生さんが穴の中にペットボトルのキャップを入れてみましょう。そうすると、子どもたちは真似して遊んでくれるかもしれません。


アレンジとして、牛乳パックに開けた穴を口に見立てて、画用紙に人や動物のイラストをかきます。
そしてキャップの表面に食べ物の絵を貼り付けると、食べているように見えるので子どもたちは面白がってくれるかもしれませんね。


関連動画:「【0歳児向き】保育士必見/牛乳パックおもちゃ【4選】(00:17~)/保育士バンク」



牛乳パックで作る動物のパペット


牛乳パックを使った動物のパペットの作り方です。



あらかじめ用意するもの

  • 牛乳パック
  • ハサミ
  • ペン

遊ぶときのポイント

保育学生さんは犬や猫などいろいろな動物のパペットを作って、子どもたちの前で動かします。口の部分を動かしながら声色を変えて話せば喜んでくれるかもしれませんね。


ほかにも、保育学生さんが手を添ながら子どもたち自身にパペットを動かして遊んでもらうのもいいでしょう。



牛乳パックで作る万華鏡


牛乳パックでできる万華鏡の作り方を紹介します。



あらかじめ用意するもの

  • 牛乳パック 1本
  • 銀紙(アルミホイルでもOK)
  • 画用紙 19cm×35cm 1枚
  • ハサミ
  • テープ
  • ペン

遊ぶときのポイント

このおもちゃは、牛乳パックを上下させて銀紙に反射した模様が変化する様子を楽しむおもちゃです。


保育学生さんがあらかじめ作った万華鏡を、1歳児の子どもたちに見てもらうようにしましょう。その際、模様が違うものいくつか作っておくとより楽しんでもらえそうです。


デカルコマニーを活用して子どもたちに絵をかいてもらい、保育学生さんが牛乳パックの工作を行えば、オリジナルの手作りおもちゃができあがりますよ。



1歳児向けの手作りおもちゃ~フェルト編~

フェルトは100円均一ショップでも購入できるため、簡単に手に入る素材の一つです。
お店によっては色や大きさを豊富に取り揃えているので、アイデアに合ったものを選ぶとよさそうです。


フェルトを使った1歳児向けの手作りおもちゃを紹介します。



フェルトでできるおにぎりのボタンかけ


フェルトでおにぎりのボタンかけを作ってみましょう。



あらかじめ用意するもの

  • フェルト(白、黒、赤、ピンクなど)
  • チャコペン
  • 裁縫セット
  • ハサミ

遊ぶときのポイント

このおもちゃは、遊びながらボタンかけの練習をすることができます。


1歳児の子どもたちがボタンをかけやすいように、ボタンを大きくしたり、切り込みを広めにしたりするといいでしょう。
おもちゃを使って、楽しみながら指先の運動ができそうですね。



フェルトで作れるかわいいロールケーキ


見た目もかわいいロールケーキの作り方を紹介します。



あらかじめ用意するもの

  • ぶつかり防止のクッション
  • フェルト
  • 綿
  • ハサミ
  • 接着剤

遊ぶときのポイント

保育学生さんは事前にロールケーキを作っておき、子どもたちに自由に触って遊んでもらいましょう。


動画で紹介しているロールケーキもかわいらしいですが、綿や紙粘土で上に乗せる飾りを作ったり、フェルトの色を変えたりしてもかわいくアレンジできますよ。


この手作りおもちゃで遊ぶときは、1歳児の子どもたちが誤って口の中に入れてしまわないように注意深く見守るようにしましょう。



指先を使う練習ができるフェルトのおもちゃ


フェルトでうさぎのおもちゃを作って、指先を使う練習をしてみましょう。



あらかじめ用意するもの

  • フェルト
  • 洗濯バサミ
  • 綿
  • 裁縫セット

遊ぶときのポイント

うさぎの耳に見立てた洗濯バサミをつけたり外したりすることで、1歳児の子どもたちは指先の運動ができるかもしれません。
はじめて遊ぶ場合は洗濯バサミの使い方が分からないことも考えられるので、保育学生さんが見本を見せるといいでしょう。


また、保育学生さんがうさぎの顔の部分を持つようにすると、子どもたちは洗濯バサミをつけ外ししやすくなりそうです。



1歳児向けの手作りおもちゃ~ダンボール編~

ダンボールは加工するのが少し大変かもしれませんが、比較的手に入れやすい素材といえるでしょう。


箱のまま使ったり開いて加工して使ったりと、アイデアに合わせてさまざまな使い方ができそうです。



ダンボールで作るファスナーおもちゃ


ダンボールでファスナーおもちゃを作ってみましょう。


あらかじめ用意するもの

  • ダンボール
  • フェルト
  • ファスナー
  • ハサミ、またはカッター
  • 接着剤

作り方

1.ダンボールを適度な大きさにカットします。

2.ダンボールの上に接着剤をつけてフェルトを貼り付けます。

3.ファスナー部分を避けて左右に接着剤をつけ、フェルトの上に貼り付けたらできあがりです。


作るときのポイント

ファスナーを自由に開け閉めすることで、子どもは遊びながら指先を使うことができそうです。


アレンジ方法としてファスナーを開けてフェルト部分を切り、ダンボールに絵をかいてみましょう。そうすると、ファスナーを開けたときに絵が見えるようになるので、より楽しいおもちゃになりそうですね。



ダンボールでコマを作ってみよう


ダンボールでできるコマの作り方です。



あらかじめ用意するもの

  • ダンボール 1枚
  • タコ糸 100cm 1本
  • つまようじ 1本
  • コンパス
  • ハサミ
  • キリ

遊ぶときのポイント

コマの製作は保育学生さんが行い、できあがったものを使って子どもたちに遊んでもらうといいでしょう。
保育学生さんが回して見せれば、子どもたちも興味を示してくれるかもしれません。


ただし、くるくると回る姿を不思議に思い、コマを追いかけてしまう子どもが出てくることも考えられます。
1歳児の子どもたちが自由に動き回れるように、周りに物が置いてない広い場所で遊ぶとよさそうです。



紐を引っ張る手作りおもちゃ


箱から出ている紐を引っ張って遊ぶ、手作りおもちゃを紹介します。


あらかじめ用意するもの

  • ダンボール
  • キリ

作り方

1.ダンボールの箱を用意し、左右の側面に穴を開けます。

2.開けた穴に紐を通します。 このとき紐は左右の穴を貫通させましょう。

3.引っ張った際に抜けないように、左右の紐の先端付近に結び目を作ったらできあがりです。


作るときのポイント

四角いダンボールには角があるためフェルトのようなもので覆ったり、尖った部分がないように加工したりすると安全に遊ぶことができそうです。


紐の素材は何でも構いません。
PEテープや毛糸など太さの違うものを用意し、子どもたちに引っ張る動作を楽しんでもらいましょう。

また、紐の長さがいくつか異なるように作っても楽しそうですね。
遊ぶ際は子どもたちの反対側に保育学生さんが座り、交互に紐を引っ張り合って遊ぶといいでしょう。


関連動画:「【3分で完成!!】ひものおもちゃ【0歳児向き】/保育士バンク」



1歳児向けの手作りおもちゃ~紙皿編~

お絵描きしている男の子

ESB Professional/shutterstock.com

紙皿は100均ショップでも購入でき、商品によっては数十枚入っているものもあるため、保育学生さんも手に入れやすい素材といえるでしょう。


紙皿を使ってできる1歳児向けの手作りおもちゃを紹介します。



紙皿とボトルのキャップで作るカバカスタネット


紙皿とペットボトルのキャップで作るカスタネットの作り方です。



あらかじめ用意するもの

  • 紙皿 2枚
  • ペットボトルのキャップ 4個
  • 灰色の絵の具
  • ピンク色の画用紙
  • のり
  • 接着剤
  • ハサミ

遊ぶときのポイント

保育学生さんは紙皿に目印をかいてから接着剤をつけ、目印にあわせてペットボトルのキャップを貼りつけてもらうようにすれば、子どもたちといっしょに作ることができそうです。


動画ではカバをモチーフにして作っていますが、絵の具の色を変えたり画用紙で装飾したりすれば、くまやうさぎなどの動物にアレンジすることもできるでしょう。



紙皿で作れるくじらのおもちゃ


揺らして遊ぶくじらのおもちゃを作ってみましょう。



あらかじめ用意するもの

  • 紙皿
  • 白い画用紙
  • 目のシール
  • ペン
  • ハサミ
  • セロハンテープ

遊ぶときのポイント

ゆらゆらと揺れる紙皿のくじらに、1歳児の子どもも興味を持ってくれるかもしれません。


尻尾の部分を押すと揺れることを伝えれば、子どもたちは自分の手で揺らして遊んでくれるでしょう。
アレンジ次第でほかの魚や動物を作ることができるため、クジラ以外のものを作ってみるのもよさそうですね。



紙皿にシールを貼ってつくるお魚


紙皿にシールを貼ってお魚を作ってみましょう。


動画

あらかじめ用意するもの

  • 紙皿
  • 丸いシール
  • ハサミ
  • セロハンテープ

遊ぶときのポイント

魚の目をかいた状態で紙皿を手渡すと、子どもたちが魚だと認識しやすいかもしれません。


シールを貼る工程は1歳児の子どもたちにやってもらいますが、シールをはがしやすいように保育学生さんが軽くめくっておくといいでしょう。
カラフルなシールを貼れば、色鮮やかなお魚ができあがりそうです。


魚の口の部分にクリップをつけて、割り箸とマグネットをくっつけた釣り竿を作れば、簡単な魚釣りのおもちゃにアレンジできますよ。



1歳児が楽しめる手作りおもちゃのアイデアを知って、実習や入職後に活かそう

今回は、1歳児が楽しめる手作りおもちゃの製作アイデアを素材ごとに紹介しました。


牛乳パックやダンボールなどを使ったおもちゃは、子どもたちの指先の運動になったり、好奇心を刺激したりするでしょう。
フェルトや紙皿といった100均ショップで簡単に手に入る素材を使用して、子ども自身で動かせるおもちゃを作るとより喜んでもらえるかもしれません。


1歳児向けの手作りおもちゃのアイデアを覚えて、保育園の実習や入職した後に活用してみてくださいね。

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