9月や10月などに実習を行う保育学生さんのなかには、簡単に作れる秋の折り紙製作について知りたい方もいるでしょう。もみじやいちょう、トンボなど秋にちなんだアイデアはさまざまあるので、子どもたちといっしょに作って季節に親しみを持てるといいですね。今回は、簡単にできる秋の折り紙製作をモチーフ別に紹介します。
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■目次
秋をモチーフにした簡単にできる折り紙製作とは
保育園や幼稚園では、季節に合わせて折り紙製作を行なうこともあるでしょう。
9月、10月、11月など秋をテーマにしたモチーフには、
- きのこ、くり
- もみじ、いちょう
- トンボ、さんま
などさまざまあります。
秋にちなんだ折り紙製作をすることで、子どもたちは季節の移り変わりに親しみを感じられるかもしれません。
今回は、秋の折り紙のアイデアを紹介します。作り方が簡単なものを覚えて、実習や入職後に活かしてみてくださいね。
簡単にできる秋の折り紙製作:①花や草
コスモス
秋の花として知られているコスモスの作り方を紹介します。
用意するもの
- 折り紙 1枚
- 丸いシール
- ハサミ
作り方のポイント
コスモスの作り方では、途中ハサミで切り込みを入れる工程があります。
保育学生さんは一度作り方を説明した後、どこを切ればいいのか迷っている子がいないか確認し、状況を見てフォローするといいでしょう。
9月頃に咲くコスモスには「調和」や「謙虚」といった花言葉があるようです。
製作前の導入として、花言葉を簡単な言葉に言い換えて説明してもいいかもしれませんね。
調和であれば、子どもたちにも分かるように「みんなと仲良くすることだよ」のように言い換えると、伝わりやすくなるでしょう。
牡丹
折り紙で葉っぱ付きの牡丹を作ってみましょう。
用意するもの
- 折り紙(お花用) 1枚
- 折り紙(葉っぱ用) 1枚
- ハサミ
- セロハンテープ
作り方のポイント
牡丹は折り方が難しい工程があるものの、同じような折り方が何回か続くので、コツを覚えれば、4歳児や5歳児の子どもたちでもスムーズに折り進めることができそうです。
保育学生さんが葉っぱの部分をあらかじめ作っておき、子どもたちに当日配って貼ってもらうと、本物らしい牡丹ができあがりそうですね。
すすき
秋の製作にぴったりなすすきを紹介します。
用意するもの
- 折り紙(すすき用) 1枚
- 折り紙(茎用) 1枚
- ハサミ
作り方のポイント
すすきの穂となる部分は、ハサミで細かく切り込みを入れたほうがより本物らしく見えそうですね。
年齢によっては、ハサミで細かく切る工程を難しく感じる子もいるかもしれないので、保育学生さんが声をかけてフォローしたりアドバイスをしたりするとよさそうです。
折り紙をハサミで切ったり、丸めたりといろいろな工程を知って、楽しんでみてくださいね。
簡単にできる秋の折り紙製作:②葉っぱ
もみじ
秋らしい製作として、もみじを作ってみましょう。
用意するもの
- 折り紙
- 紙皿
- はさみ
- のり
作り方のポイント
この製作ではハサミを使用するので、年齢によって折るまで行なう、線に沿ってカットするなど対応する工程を考えるといいでしょう。
少しずつ段を作るように折る工程は、難しく感じる子どももいるかもしれないので、様子を見ながら個別にアドバイスするといいかもしれません。
動画のように、もみじをたくさん作ってリースを作ると秋らしい壁面製作になりそうですね。
いちょう
折り紙で作れるいちょうの作り方を紹介します。
<作り方のポイント>
工程数は多いものの、一つひとつの折り方は比較的シンプルなので、ゆっくり作っていけば3歳児の子どもたちでも作れるかもしれません。
本物をイメージして黄色にしたり、オリジナルのいちょうとして子どもたちに好きな色を選んでもらったりしてもいいでしょう。
木の絵をかいた大きめの画用紙に、完成したものを貼りつけてもらえば、壁面製作としても活用できそうですね。
落ち葉(枯れ葉)
折り紙で落ち葉(枯れ葉)を作ってみましょう。
<作り方のポイント>
この製作は簡単なので、3歳児の子どもたちでも作ることができそうです。
折り始める前に、保育学生さんが作った見本を見せたり、本物の落ち葉を拾ってきて子どもたちに見せたりすると、作るときの参考になるかもしれません。
折り紙の大きさや色を変えて作ってみるなど、いろいろな落ち葉を作ってみても楽しそうですね。
簡単にできる秋の折り紙製作:③木の実
くり
折り紙で作れるくりの作り方を紹介します。
<作り方のポイント>
折り方の工程で少し細かいところがあるので、状況を見て保育学生さんがフォローをするといいでしょう。
導入として、くりを題材にしている昔話や絵本の読み聞かせを行うと、子どもたちもイメージが湧きやすくなりそうです。
また、くりの実の外側がトゲで覆われている写真や実物を見せると、目にする機会が少ないくりの姿に子どもたちは興味を持ってくれるかもしれません。
どんぐり
折り紙で可愛らしいどんぐりを作ってみましょう。(動画再生時間:0:06~0:54)
<作り方のポイント>
最初は普通の大きさの折り紙で作り、折り方を覚えたら小さな折り紙で作ると、より本物のように見えるかもしれません。
作り方は簡単なので、少しずつ折り進めていけば3歳児の子どもたちでもできそうです。
完成したら、下の白い部分にペンやクレヨンで点々をかいて、かわいらしいどんぐりを作ってみましょう。
きのこ
折り紙でできるきのこの折り方を紹介します。
<作り方のポイント>
動画では茶色の折り紙できのこを作っていますが、赤や黄色といった明るい色の折り紙で作るとかわいらしい印象になるかもしれません。
きのこは炒め物や煮物など料理によく使われる素材ですが、嫌いという子どももいるでしょう。
しかし、自分で折ったり完成後に絵をかいたりすると、きのこへ親しみを持つきっかけになりそうですね。
簡単にできる秋の折り紙製作:④生き物
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トンボ
折り紙でできるトンボの作り方を紹介します。
<作り方のポイント>
折る工程が多く折り方も複雑なので、楽しめる目安としては4歳児後半から5歳児くらいかもしれません。
秋によく見かける赤トンボをイメージしてもいいですが、緑や青などさまざまな色を用意しておくと、子どもたちオリジナルのトンボを作ることができそうですね。
また完成したトンボにペンで顔をかいてもかわいらしくなりますよ。
バッタ
8月から9月頃に草むらでみかけるバッタを作ってみましょう。
用意するもの
- 折り紙
- ハサミ
作り方のポイント
バッタは折り方が簡単なので、3歳児の子どもたちでも作ることができるでしょう。
ただし、ハサミで触覚を作る工程は3歳児の場合、保育学生さんが行うとよいでしょう。ハサミの使い方に慣れてくる頃の4歳児や5歳児の年長クラスでは、触覚を作る工程までチャレンジしてもらうなど、年齢によって対応の仕方を工夫するといいかもしれません。
年長クラスでも安全に対応できるよう、ハサミを使うときの手の位置など、ハサミの工程に入る前に改めて注意事項を声掛けするとよさそうですね。
触覚ができたら、フェルトペンなどで子どもたちにバッタの目をかいてもらうと、かわいく仕上げるかもしれません。
さんま
秋になるとスーパーなどで見かけるさんまの作り方です。
用意するもの
- 折り紙
- ハサミ
- フェルトペン
作り方のポイント
この製作では、折り紙1枚で2匹のさんまを作ることができます。
1匹目は保育学生さんが説明しながらいっしょに作り、2匹目は子どもたちに挑戦してもらうのもいいでしょう。
折り紙が苦手な子のためにも、状況をみて見本を見せたり、一人でできるような声かけをしたりするとよいですね。
さんまについてよく知らない子どももいるかもしません。
製作する前の導入として実際の写真を見せたり、「秋によく食べられているお魚なんだよ」と説明したりすると、子どもたちも興味を持って取り組んでくれるでしょう。
簡単に作れる秋の折り紙を実習や入職後に活用しよう
今回は、秋にちなんだ折り紙のアイデアをジャンル別に紹介しました。
トンボやもみじなど折り方が難しいアイデアもありますが、きのこやどんぐりのように3歳児の子どもでも簡単に折れるものもあります。
ハサミを使用する場合は、子どもたちがけがをしないように注意しましょう。
秋の折り方のアイデアを知っておくと壁面製作にも役立てられるので、保育実習や入職後に活用してもよさそうです。