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ダンボール遊びのアイデア10選!おもちゃやごっこ遊びのアイテムの作り方

保育園ではごっこ遊びやおもちゃの製作などで、ダンボール遊びを楽しんでいるようです。遊び方を知ることができれば、保育実習などに活かすことができるかもしれません。 今回は、ダンボール遊びのねらいや特性、手作りおもちゃ、運動遊び・ごっこ遊びのアイテムのアイデア10選を紹介します。

ダンボールに入っている女の子

Purino/shutterstock.com



保育園でのダンボール遊びのねらいと特性

大きめの荷物が届いたときなどにすぐ処分されるダンボール。
保育園では、おもちゃや製作などダンボールを使った遊びが取り入れられているようです。


まずは、身近な素材であるダンボールの特性と、保育園でのダンボール遊びのねらいを紹介します。



ダンボール遊びのねらい


保育園でのダンボール遊びのねらいとして、以下のようなことが挙げられるでしょう。



  • ダンボールを使った好きな遊びを見つけて、指先や全身を使って遊ぶ。
  • ダンボールの性質を活かして、友だちと考えを出しあったり、自分なりに工夫したりして遊びを進める。
  • ダンボールを使った全身運動を楽しむ。

このようなねらいをもとに、ダンボールを使った製作や運動遊びを保育に導入するとよいかもしれません。



ダンボールの特性


次に、保育園でのダンボール遊びにおける特性を紹介します。


そのままの形を活かせる

ダンボールを加工せずのままの形状を活かすだけでも、以下のようさまざまな使い方ができるでしょう。


  • 上下の口を閉じ、叩いて太鼓遊びをする
  • 子どもが中に入って家や乗り物に見立てる
  • 箱を積み上げて積み木として遊ぶ
  • 上下の口を開けてトンネルにする
  • 潰して平面にしてから立てて、ボールプールや新聞紙遊びなどの仕切りとして利用する

このように、ダンボールを箱型にしたり、筒形にしたり、平面にしたりと、そのままの形を活かして簡単にさまざまなおもちゃやアイテムにアレンジして遊ぶことができそうです。


簡単に加工できる

ダンボールは紙でできているため、表面に絵をかいたりテープや接着剤でくっつけたりと簡単に加工しやすい材料の一つといえるでしょう。


また、ハサミやカッターで切って形を変えることもできるため、小さなものから大きなものまでさまざまなアイテムを作ることができそうです。


手作りおもちゃなど遊びの道具として使うだけでなく、たとえば活動の導入の際の紙芝居やペープサートの舞台、発表会の背景のアイテムなどとしても活用できるかもしれません。



ダンボール遊びのアイデア~手作りおもちゃ編~

ここからは、ダンボール遊びのアイデアを10個紹介していきます。
まずは手作りおもちゃのアイデアを4つまとめました。



ダンボールスマホ


乳児さんから年長さんまで楽しめる、ダンボールスマホのアイデアです。



用意するもの


  • ダンボール 11cm×6cm 3枚
  • 接着剤
  • ハサミ
  • 定規
  • マジック

作り方

1.ダンボールを重ねて接着剤でつけて、乾燥させます。

2.ハサミで角を切って丸くします。

3.マジックで画面の枠とホームボタンをかいてできあがりです。


0歳児や1歳児クラスで使うときは、子どもが口に入れる可能性もあるため、透明テープなどで表面をカバーするとよいかもしれません。


3歳児以上のクラスでは、子どもが画面のイラストをかいたりシールや柄のある紙などでデコレーションしてみたりしても楽しめそうです。



ダンボールのコマ


ダンボールで作れる、かわいらしいコマの手作りおもちゃのアイデアです。



用意するもの


  • ダンボール
  • つまようじ
  • マスキングテープ
  • 接着剤
  • ハサミ

援助のポイント

長めの定規などを使い、ダンボールに線を書いてからハサミで切るようにしましょう。まっすぐに切ることで、ダンボールを巻いたときにコマをきれいに作ることができます。


3歳児頃から自分で回して遊べるかもしれません。
年長クラスではコマ回し持久対決をしてみてもおもしろいかもしれませんね。


ダンボールのパズル


子どもがかいた絵を活かしてパズルにし、ダンボール遊びを楽しんでみましょう。



用意するもの


  • 好みの大きさのダンボール 2枚
  • 絵をかいた画用紙
  • カッター
  • のり
  • 接着剤

作り方

1.ダンボール1枚の中心に、絵を描いた画用紙をのりで貼りつけます。

2.画用紙の枠にあわせて、カッターで切り取ります。

3.(2)で切り取ったダンボールの外側を、もう1枚のダンボールに接着剤で貼りつけます。

4.絵を描いた画用紙を貼ったダンボールを、好きな形やピース数になるようカッターで切ったらできあがりです。


子ども年齢や能力にあわせて難易度を変えられるので、幅広いクラスで楽しめる手作りおもちゃです。


子どもの絵だけでなく、保育学生さんがかいたイラストや動物や乗り物の写真などを使ってもよいでしょう。



ダンボールのぽっとん落とし


1歳児から2歳児頃の子どもが興味をもつぽっとん落としのおもちゃを、ダンボールを使って手作りしてみましょう。



用意するもの


  • ダンボールなどフタのついた箱 1個
  • ペットボトルのキャップ 2個
  • 色画用紙
  • クレヨンや色ペンなど
  • ビニールテープ
  • カッター
  • のり

援助のポイント

動画では小さめのぽっとん落としのアイデアを紹介していますが、このほかにも大きめの箱に大きな穴を空け、ボールのぽっとん落としにアレンジしてみてもよいでしょう。


3歳児以上のクラスでは、大型のぽっとん落としを作り、少し離れたところからボールを投げて穴に入れるダンボール遊びをしてもおもしろいかもしれませんね。



ダンボール遊びのアイデア~運動遊び編~

次に、子どもたちの運動にも活かせる、ダンボール遊びのアイデアを3つ紹介します。



ダンボール電車


ダンボールを使った、簡単な電車の作り方です。


用意するもの


  • ダンボール 1個
  • 装飾用の色ガムテープや色画用紙
  • ガムテープ
  • 太めの紐かリボン 60cmくらい×2本
  • ハサミ
  • カッター

作り方

1.ダンボールの上下のフタを開き、全て切り取ります。

2.ダンボールの外側を好きなデザインの電車になるように装飾します。

3.正面に向かって左右の側面の上部に2個ずつ穴を空けます。

4.子どもの肩の高さに調整して切った紐かリボンを穴に通し、端を結んでできあがりです。


子どもが電車の運転手になって走り回れる、手作りおもちゃです。
子どもがデザイン装飾をして、オリジナル電車を作ってもよいかもしれません。


0歳児や1歳児の乳児クラスでは、上のフタのみを切り取って箱型にし、前面に紐をつけて、保育学生さんが引っ張れるような形にしてダンボール遊びを楽しむとよいでしょう。



ダンボールトンネル


ダンボールをつなげてトンネルにし、運動遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。


用意するもの


  • ダンボール  数個
  • ガムテープ
  • カッター

作り方

1.ダンボールのフタを開き、四隅をガムテープで貼りあわせて筒状にしたものをいくつか作ります。

2.ダンボール同士をガムテープでつなぎあわせて、好きな長さのトンネルにしてできあがりです。


ダンボールの外側を、色画用紙や折り紙などで子どもと装飾するのもよいかもしれません。


0歳児、1歳児クラスでは短めの簡単なトンネル、2歳児や3歳児以上のクラスでは、長めのトンネルにし、途中で箱の大きさを変えたり頭を出せるスポットを作ったりとアレンジを加えてもおもしろいでしょう。



ダンボールキャタピラー


室内でも戸外でも、幅広い年齢で楽しめるキャタピラーでダンボール遊びをしてみましょう。


用意するもの


  • 大きめのダンボール
  • カッター
  • ガムテープ

作り方

1.ダンボールのフタを全て切り取り、側面だけ残します。

2.子どもの体の大きさに応じてダンボールをガムテープでつなげてできあがりです。

作ったダンボールキャタピラーの中に入り、子どもがハイハイして前に進んで遊びます。


1歳児や2歳児は、保育学生さんといっしょに中に入って運動遊びを楽しみましょう。



ダンボール遊びのアイデア~ごっこ遊びのアイテム編~

最後に、ごっこ遊びを盛り上げるアイテムをダンボールで作るアイデアを3つ紹介します。



車掌さんの帽子


電車ごっこをさらに本格的にできる、車掌さんの帽子のアイデアです。



用意するもの


  • ダンボール
  • ハサミ
  • セロハンテープ
  • 黒ガムテープ
  • 赤ビニールテープ
  • 黄ビニールテープ
  • 黄の折り紙

援助のポイント

ダンボールを切る工程は、保育学生さんがやるようにしましょう。


帽子のサイズが小さすぎると、かぶれない子どもがいたり、帽子が壊れてしまったりすることもあるので、子どもの頭のサイズより少し大きめに作っておくとよさそうです。



ダンボールプライパン


おままごと遊びの必須アイテム、フライパンをダンボールで簡単に作ってみましょう。



用意するもの


  • 段ボール
  • ラップの芯
  • 黒画用紙
  • 黒ガムテープ
  • ハサミ
  • のり

援助のポイント

子どもがハサミを使うときは、保育学生さんが手を添えるようにしましょう。


持ち手をつけるときは、黒ガムテープでしっかりと貼りつけると、子どもが振っても壊れにくくなりそうです。



ダンボールの調理台


ダンボールを、おままごとで使う調理台にアレンジしてみましょう。


用意するもの


  • ダンボール
  • ペン
  • 色画用紙やリメイクシート
  • のり
  • カッター

作り方

1.ダンボールのフタを閉めてガムテープで留めます。

2.ダンボールに色画用紙またはリメイクシートを貼りつけます。

3.上部にペンで絵をかくか、円形に切ったダンボールを貼ってガスコンロ風にします。

4.正面に好みの大きさで四角く枠をかき、その四角のうち左右どちらかの一辺を残してカッターで切り込みを入れ、開き戸風にしてできあがりです。


子どもが調理台の上におままごとのおもちゃを載せることを考えて、ダンボールはできるだけ厚めのものを用意するとより丈夫になりそうです。


ガスコンロのほか、円形に切り取ったところにステンレスボウルをはめて流しを作ったり、ペットボトルのキャップでガスコンロのつまみや開き戸の持ち手を作ったりするなどアレンジを加えればさらに本格的になるかもしれませんね。



さまざまなアイデアを参考にダンボール遊びを楽しもう

今回は、保育園でのダンボール遊びのねらいや特性、運動遊びやごっこ遊びにも活かせるおもちゃなどのアイデアを紹介しました。


ダンボールはアレンジ次第で、導入や活動で使えるさまざまなアイテムに活かせそうです。


子どもといっしょに製作する場合は、切ったり穴を開けたりと工程によって保育学生さんが行うなど工夫するとよいでしょう。


作り方を参考にしながら保育学生さんオリジナルのおもちゃを作るなどして、保育園の子どもたちといっしょにダンボール遊びを楽しんでみてくださいね。

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