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保育学生が新卒の求人票を読む時のポイント

いよいよ就活シーズン。学校やインターネットの求人票を読むとき、どこに注目をして園を選んでいますか? 給与や勤務地、福利厚生、待遇など人によって重視する視点は変わってくると思います。
求人を探すときのチェックするポイントと求人の見方のコツを解説します。 保育学生が新卒の求人票を読む時のポイント

保育士の就職活動における、求人のチェックポイント

求人を見るとき、給与の金額や手当の多さなどばかりに注目して選ぶのではなく、しっかりと中身を理解することが大切です。

給与に関する項目

給与には「基本給」や「月給」、「日給」など、支払い方の種類や記載の違いがあります。 ここで詳しく見ていきましょう。
求人票に「基本給」と書いてある場合は、その額に加えて、役職手当や職務手当、残業手当など、各種の手当がプラスされることが多いでしょう。
「月給」とある場合は、ほぼその金額が毎月支給されます。残業手当などがつく場合も、ここにプラスされます。
「日給」の場合は、1日単位で支払われる賃金です。出勤をした分だけ支払われます。
ほかに、残業代についての記載も確認が必要です。
「固定残業手当」......残業代を毎月一定の額で支給する方法です。 規定の残業時間を超えた場合は、超えた分の残業代が支払われます。
「みなし残業手当」......実際に働いた時間でなく、労働契約で前もって決められた時間働いたものとみなして固定の残業手当を給料に組み込んでいる制度です。 固定残業の一種ですね。
求人票の給与欄を見ると、月給と記載されている方が金額が高く、給料だけを見ると惹かれがちです。
ただし、各種の手当を含んだ金額だと、基本給の方が手取りは高くなる場合も多いので、注意してみることが大切です。

その他の手当て

園によって給与以外に支給される、その他の手当てについて解説します。

【住宅手当】

住宅手当は、一人暮らしの人や世帯主になっている人に支給される手当です。
全額支給されるところはほとんどないですが、「住宅手当〇〇円」と記載がある場合、その金額が支給されます。
住宅手当に関して何も記載が場合は、一人暮らしであっても支給されないことが多いです。

【役職手当】

園長、副園長、主任、副主任などに支給される手当です。
学年主任などにも支払われている園もあるようですが、園長や副園長に比べると金額は減ります。 役職手当の金額は決まりはないため、園によって違いがあります。
・保育園の情報集めが不足している
園のパンフレットやホームページを一度でも見れば分かることを質問すると、「本当にうちの園に興味があるのかな」「なぜこの園を選んだのだろう?」「数受けている保育園のひとつなのではないか?」と思われてしまいます。
園の保育理念や特色は特に大事になるので、しっかりと把握しておきましょう。 ・昇給・賞与
昇給や賞与は、義務ではないため、園によって異なります。
昇給とは、給料が上がることです。求人票には、「昇給 年1回(〇〇~〇〇円)」と記載されている場合が多いです。 この金額は、月額になります。これは、経験年数や実績などから昇給が認められる場合があります。
賞与は、「年2回(3カ月分)」などと書いてあることが多いです。 これは、賞与の支払いが年間通して2回あり、合計で給与の3カ月分がもらえるということです。 支給される場合は、1カ月~3カ月分が平均のようです。
・交通費
「全額支給」と記載のある場合は、全額出ますが、「上限〇〇円まで支給」と記載の場合は、上限を超える額は自己負担になります。
ほかにも、事業所から〇〇キロメートルと記載されている場合もあります。

勤務形態に関する項目

お仕事の中身や、どんな時間・シフトで勤務するのかが書いてある項目です。
ちょっと難しいことが書いてあるかもしれませんが、とっても大切なポイントですよ。

雇用形態

雇用形態とは、正社員なのかパート、アルバイトなのか派遣、臨時職員なのかということです。
正社員の場合、年金や保険料の一部を会社側が負担してくれたり、待遇面も変わってくる場合が多いです。
・仕事の内容
仕事内容に、〇歳児のクラス担任と書いてある場合は、採用になった場合すぐにクラスを持つことになるでしょう。 保育業務全般と記載があるところもあります。
保育業務以外にも、保育計画の立案や行事の企画、保護者対応、連絡帳や日誌の記入、装飾物の製作など事務作業も多くあります。
・雇用期間
正社員の場合は、「雇用期間に定めなし」になります。契約期間が決められていないため、上限がなく安心して働けます。
パートやアルバイト、派遣になると、契約期間が決められていることが多いです。
雇用期間6カ月だと、6カ月勤めたあとに契約更新または、契約終了になるなど契約期間に限りがあることを表しています。 長く働きたいと考えているのならば、正社員で雇用の定めなしの求人を探しましょう。
・就業場所
実際に勤務する場所です。
求人を出している園がそのまま勤務地になる場合がほとんどですが、複数園を経営している保育園になると、自宅から近い園が選べたり、面接をした園と勤務地が違う場合もあります。
・就業時間
7:00~20:00(実働8時間 休憩60分) シフト制と書いている場合は、7時から20時の間で9時間勤務で休憩60分の実働8時間勤務ということになります。
保育園は、早番、中番、遅番のシフト制を採用している場合が多いです。
早番は、大体7時~16時頃、中番は、8時~17時頃、遅番は、9時~19、20時頃でシフトが組まれていることが多いです。

待遇に関する項目

みなさんが気になる「福利厚生」制度や、お休みについて書いてある項目です。

年間休日

カレンダー通りに土日祝休みで、固定の週休2日制の場合、年間で平均120日程度の休みが取れることになります。「年間休日120日」以上であれば、比較的休暇が取れる職場と考えられるでしょう。
・有給休暇
有給休暇とは、労働基準法で定められた制度で、給与の額を減らされずに仕事の休暇が取れることです。初年度に取得できる日数や、日数を消化できなかった場合に翌年に持ち越せるのかの確認をしておくと良いでしょう。
「有給制度あり」と書いてあっても、実際には取得しずらい場合も多いため、有給取得の実績があるのかを聞いてみても良いでしょう。
・加入保険等
「社会保険完備」と記載されている場合は、雇用保険、労災保険、厚生年金保険、健康保険が全て完備されているということです。完備されていない場合は、国民年金や健康保険など別に加入する必要があります。
・福利厚生
福利厚生とは、企業から職員へ支給される給料以外の報酬のことです。社会保険以外にも、退職金制度や借り上げ住宅制度なども福利厚生制度に含まれます。 園によって、制度は違うので、注目してみてみると良いでしょう。
・産休・育休の実績
産休とは、産前・産後休業のことです。子どもが1歳になるまでの希望する期間、育児のための休業ができる制度です。
2017年10月から子どもが2歳になるまで育休が延長できるようになりました。
産休・育休がある園は、結婚や出産をしたあとも働けるため、長く働くことができます。実際に取得実績があるか確認してみましょう。

まとめ

数多くある保育園の求人から、自分の理想の園を見つけることは大変ですよね。
自分が何を大事に考えてポイントを絞った求人の見方で自分に合った園を見つけましょう。

これから就活をはじめる方はこちら 就活ガイド 保育士バンク!新卒に就職相談してみる