手遊びがもたらす効果は?実習や新卒時に活用できる子どもと楽しめるネタ

子どもや赤ちゃんと楽しむ手遊びの効果について知りたい保育学生さんもいるのではないでしょうか。実習中や保育士として働くようになったときに、どのような手遊びがあり、動作のなかにどのような効果があるのかを知っていると、保育にも役立ちそうですよね。今回は、保育園で行う手遊びと、その効果について紹介します。

手を見せる先生

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手遊びとは

手遊びとは歌やリズムにあわせて手指や体を動かす遊びのことです。子どもたちのために手遊びを毎日の活動に取り入れている保育園も多いようです。0歳の赤ちゃんや年齢の低い乳児でも楽しめるものがあるので、保育実習や就職後に備えていくつか覚えておくとよいかもしれません。

また、手遊びには赤ちゃんや子どもの発達のための効果があるとも言われているようです。どのような効果があるのかを考えながら行うと、手遊びを取り入れやすくなりそうですね。

今回は手遊びのなかからいくつかを選び、楽しみ方や効果を紹介します。

手遊びの効果

手遊びにはさまざまな効果があると言われていますが、具体的にはどのようなことがあるのでしょう。主な効果についてまとめてみました。

リズム感が身につく

手遊びは、歌にあわせて手指や体を動かすので、楽しみながらリズム感を身につけられるようです。 ゆっくりな歌、アップテンポの歌などさまざまなバリエーションの手遊びを取り入れることで、運動能力も高まるかもしれません。 まだ体をうまく動かせない赤ちゃんでも、保育士さんの動きを目で追うだけで効果があるそうです。

知育や体の発達を促す

乳幼児期は身体機能が発達途中なので、手を動かす動作1つをとっても最初はなかなかうまくできないかもしれません。保育士さんの手指の動きを見て、同じように指を動かしたり手を握ったり開いたりする活動を繰り返すうちに、自然と知育や体の発達が促されるようになるそうです。

手遊びを楽しみながらさまざまな動作を経験することが、子どもの健康な発達を促すことにつながるのかもしれませんね。

言葉やコミュニケーション力が発達する

次に紹介する手遊びの効果は、言葉やコミュニケーション力の発達です。保育士さんといっしょに手遊び歌を歌ったり、手の動きをまねしたりすることで、赤ちゃんや子どもたちのコミュニケーション力が発達していくようです。

また、保育士さんの歌と動きを見ることで、動作の名前やものの名前なども少しずつ理解できるかもしれません。子どもたち同士で息をあわせてリズムを取りながら遊ぶことで、人との関わり方を学ぶこともできそうですね。

心の安定が図れる

保育園ですごしている赤ちゃんや子どもたちは、ママやパパを思い出して寂しくなってしまうこともあるでしょう。そのようなときに、保育士さんがやさしく手を握って手遊びをしてくれると、安心できるかもしれませんね。手遊び歌は向きあって楽しむことが多いようですが、子どもの心の安定を図るために、ひざに抱っこしていっしょに手遊びを行なってみるのもよさそうです。

子どもと楽しめる手遊びネタ

赤ちゃんや子どもと手遊びを楽しむためには、どのようなことをポイントにするとよいのでしょう。実際の手遊び歌を例に紹介します。

寝たままでできる手遊び

おすわりのできない赤ちゃんが寝たままでできる手遊び歌のなかから、2曲紹介します。

いとまきまき

「いとまきまき」は腕をぐるぐる動かしたり左右に広げたりして楽しむ手遊びです。寝ている赤ちゃんといっしょに遊ぶときには、赤ちゃんに自分の親指を握ってもらい、やさしい声でゆっくり歌いながら手を動かすことがポイントです。手を左右に広げるときに、手首や肘、肩の関節を無理に伸ばさないように気をつけることも大切にしましょう。

ミッキーマウスマーチ

「ミッキーマウスマーチ」は、立てる指を1本ずつ増やしていく手遊びです。赤ちゃんといっしょに遊ぶときは、保育士さんの指を赤ちゃんに見せながら進めてみましょう。左右の手をあわせる部分は赤ちゃんの手を持っていっしょにできると、楽しい手遊びになりそうです。1番では赤ちゃんの鼻を、3番では頬をやさしくさわると、コミュニケーションが深まりそうですね。

座って楽しむ手遊び

おすわりができるようになった赤ちゃんや、椅子に座っている子どもたちといっしょに楽しむ手遊びを2つ紹介します。

むすんでひらいて

「むすんでひらいて」は手を握ったり開いたりする動作を繰り返す遊びなので、手指を動かす運動能力に効果がありそうです。また、言葉を覚え始めた子どもには、遊びを通して手をたたく、頭、耳などの言葉の意味が理解できるかもしれません。子どもの年齢や様子にあわせて、「むすんで」を「ぐー」や「にぎって」などに替えて遊んでもよさそうです。

キャベツのなかから

次に紹介するのは定番の手遊び「キャベツのなかから」です。右手と左手を交互にグーとパーにする動作を繰り返すので、何度も遊ぶうちにじょうずになるかもしれませんね。また、親指から準備1本ずつ立てる動作は、知的発達や運動能力の発達にも効果がありそうです。

薬指や小指を立てるのは難しいので、子どもの様子を見て、左手を広げて右手で薬指をつまむというようなアレンジをしましょう。

立って楽しむ手遊び

子どもたちが立って動きながら楽しむ手遊びには、どのようなものがあるのでしょう。保育士さんや友だちと関わりながら遊ぶ手遊びなどを紹介します。

くいしんぼうゴリラ

ゴリラの動きをまねして遊び「くいしんぼうゴリラ」は、子どもたちの想像力も養えそうです。皮をむいて食べるとき以外は、ゴリラになって歩き回るのも楽しいかもしれません。おいしい顔やすっぱい顔、泣き顔などは、子どもたちに自由に想像してもらってもよさそうですね。慣れてきたら「からい」「あまい」などの言葉を増やしてみて楽しんでみましょう。

いっぽんばしこちょこちょ

「いっぱんばしこちょこちょ」は2人組になって遊ぶ手遊びです。「いいですか?」「いいですよ」などの対話も含まれ、最後は相手をくすぐるので、手遊びを通して子ども同士がなかよしになれるかもしれません。

くすぐるときには少し大きく動いてもよいように、スペースを広くとって遊びましょう。「たたいたりつねったりするのはやさしくしましょう」と約束をしておくことも大切です。

はじまるよはじまるよ

「はじまるよはじまるよ」は、保育園の活動の導入に取り入れることがあるようです。

歌いながら指を1本ずつ増やしていくので、子どもたちの気持ちをスムーズに保育士さんに向けることができそうですね。途中に「チョキチョキ」や「にゃーお」などの言葉をつけると、さらに喜んでもらえるかもしれません。4歳児クラスや5歳児クラスでは、子どもたちから他の生き物などを募集して取り入れてみましょう。

子どもたちと手遊びを楽しむために意識すること

子どもたちと手遊びをするときには、気をつけることや心がけることもあるようです。手遊びを楽しむために意識することをまとめました。

赤ちゃんの手はやさしく包み込む

赤ちゃんと手遊びをするときは、赤ちゃんに自分の親指を握ってもらってから、手のひらで赤ちゃんの手首までやさしく包み込みます。歌にあわせて動かす場合は、手首や肘、肩などに負担がかからないように気をつけることが大切です。赤ちゃんの様子をよく見ながら、やさしく遊ぶことを意識しましょう。

子どもの目を見ながら行う

手遊びをする際は、子どもの目を見ながら行うことも大切です。視線をあわせながら遊ぶことで、子どもと保育士さんとのコミュニケーションが深まるかもしれません。複数の子どもたちといっしょに手遊びを行う場合は、子どもの顔を順に見て、一人ひとりと視線をあわせるように意識すると、子どもも嬉しく感じてくれそうです。

いっしょに歌いながら遊ぶ

手遊びをするときには歌にあわせて動作をするので、子どもといっしょに歌いながら遊ぶようにしましょう。歌と動作を同時に行うことを繰り返しているうちに、子どもたちの言葉についての知識も広がるようです。子どもが理解しやすいように、歌のテンポを調節するなどの工夫も必要かもしれません。

心身の発達に効果のある手遊びを取り入れよう

今回は手遊びが赤ちゃんや子どもにもたらす効果について紹介しました。

手遊びには、リズム感の他に言葉やコミュニュケーション力が身につくといった効果もあるようです。また、知育や運動能力などの発達にも役立てられるという意見もあるそうです。保育実習を行うときや保育士として保育園で働くときには、心身の発達に効果のある手遊びを活動に取り入れ、子どもたちとスキンシップを図ってみてくださいね。

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