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保育士の休みはどのくらい?利用できる休暇や少ないといわれる理由と対策

保育学生さんの中には、保育士は休みをどのくらいもらえるのか気になる方いるかもしれません。 世間的には休みが少ないというイメージもあるようですが、年間休日や有給休暇制度などは一般企業とほぼ同じようです。 今回は、保育士の休みの例や利用できる休暇制度、休みを確保するための園の取り組みについて紹介します。

子どもを抱っこしている保育士

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一般的な保育士の休みのパターン

保育士の一般的な年間休日数の目安は120日といわれています。
これは、1年間の土日祝日を合計した数とほぼ等しい日数です。


求人情報では「年間休日105日以上」としている法人も多く見られますが、この日数は労働基準法で決まっている「週40時間(1日8時間×5日)」をベースに算出されているようです。


保育士一人ひとりの休みの数は、運営法人(公立保育園であれば自治体)によって異なりますが、一般的な休みのパターンの例として、以下の2つが挙げられます。



1.完全週休2日制


認可保育園は完全週休2日制としているところが多く、年間休日数は100~110日程のようです。


厚生労働省が認可保育園や認定こども園に対して、日曜日や祝日を除く年間約300日(1カ月25日間)の開園を提唱していることもあり、土日が完全に休みとなる認可保育施設は限られているでしょう。


また、厚生労働省の資料によると、9割以上の私立保育園で土曜保育が行われているのが現状のようです。
土曜日の勤務は交代制となり、出勤した翌週の土曜日や平日のどこかで代休をもらうことが一般的のようです。


そのため、保育士の休みは1週間の中で日曜日+1日となることが多いでしょう。



2.週休2日制


週休2日制というと、週に必ず2日休みがあるように思えますが、実際は月に1度でも2日休める週があれば、週休2日制と呼ぶことができます。


認可外保育園は日曜や祝日でも保育をしていることがあります。
その場合の保育士の休みはシフト制で、「4週8休」や「4週6休」としている保育施設もあるようです。


週休2日制の場合でも年間休日数は100~110日程で認可保育園とあまり変わらないようですが、保育園の施設形態によっては、それより少ないこともあるかもしれません。


認可外保育園は、認可保育園に比べて保護者の多様なニーズにあわせて保育をしているため、保育士の働き方や休みの日数に影響していることも考えられそうですね。


出典:子ども・子育て支援法に基づく支給認定等並びに特定教育・保育施設及 び特定地域型保育事業者の確認に係る留意事項等について/厚生労働省


出典:私立保育所の運営実態等に関する調査 調査研究報告書/厚生労働省



保育士が利用できる休みの制度

次に、保育士の年間休日やシフト上の休みのほかに、保育士が利用できる休暇制度を紹介します。




有給休暇


有給休暇は、週ごとの勤務時間など一定の条件を満たした従業員に対し、勤務開始から6カ月後に付与されます。


1年につき最低10日間付与され、年を重ねるごとに加算されていきます。
6年間勤続した場合は、1年につき20日間の有給休暇をもらうことができます。
また、有給休暇の期限は2年と定められており、使わなかった分は繰り越しが可能です。


なかには「台風など自然災害による休園日が有休扱いにされる」といったケースもあるようですが、計画的な有休申請についてはきちんと受け入れられる園が一般的でしょう。



福利厚生としての休み


有給休暇のほか、福利厚生としての休暇制度もあります。


夏休み、正月休み

ほとんどの保育園では、夏休み(お盆休み)や正月休みがきちんとあります。
正月休みは年末年始の6〜9日間程度であることが多いですが、夏休みの期間は園によってさまざまなようです。


産前・産後休暇

産前・産後休暇は、労働基準法により定められた休暇制度です。

産前休暇は出産予定日を基準として6週間、産後休暇は出産した次の日から8週間取得できます。


育児休暇

育児休暇も法律により保障された休暇制度です。
基本的には子どもが満1歳の誕生日を迎える前日まで利用できます。


また、一定の条件を満たすと1歳6カ月になるまでの間、育児休暇が認められます。
男性保育士も同じく育児休暇を取得することができるようです。


育児時間

育児休暇とは別に、育児時間という制度もあります。
これは子どものいる保育士が、1日2回まで、かつ1回につき30分まで、自分の子どもの世話をするために休み時間をとれる制度です。


2回分をまとめて1時間にすることも可能となっており、1歳未満の子どもがいる女性のみ取得できます。


このほか、「リフレッシュ休暇」や「バースデー休暇」など独自の休暇制度を設けている施設もあるようです。


出典:年次有給休暇の付与日数は法律で決まっています/厚生労働省

出典:両親で育児休業を取得しましょう!/厚生労働省



保育士の休みが少ないといわれる理由

子どもと談話している保育士達

metamorworks/shutterstock.com


上述のように、保育士にも一般企業と同じように年間休日や利用できる休みの制度があるにも関わらず、なぜ「休みがない」「少ない」といったイメージをもたれるのでしょうか。


勤務する保育施設によってもともと休みが少ない場合もありますが、それ以外にも保育士が休みにくいといわれる理由があるようです。
考えられる原因をまとめました。



休みの日に園の行事が入る


保育施設によっては、日曜など休みの日に運動会といった行事や保育士の研修が入ることがあるようです。


また、公立の保育園で働く保育士さんは、地域の公務に参加しなければならないケースもあるかもしれません。


その場合、ほかの日に休みを振り替えるため年間休日数は変わらないものの、周りから見ると「休みの日でも仕事があって大変」というイメージにつながるようです。



休日出勤や持ち帰りの仕事が発生することもある


休みの日であっても、行事の準備のために保育施設に行かなければならなかったり、残った事務作業を家に持ち帰らざるを得なかったりすることもあるかもしれません。


本来は、勤務中に行うべきことですが、保育以外の時間や人員が不足しているために保育士一人の負担が大きくなり、このような事態が生じることもあるのが現状のようです。



有給休暇の消化が難しい場合もある


保育士が有給を消化しづらいと言われる大きな理由として、「人員不足により代替職員がいない」ことが挙げられます。


保育士設置基準により、保育士の配置人数が必要数を下回ると子どもを預かれないことになっています。
そのためギリギリの人数で運営している園では、シフト調整の都合上なかなか休みを取ることができないかもしれません。


「一人が休むことでほかの保育士の負担や迷惑になる」という環境から、有給休暇の申請がしづらい、消化が難しいといった保育園もあるのが現状のようです。



保育士の休みを確保するための園の取り組み

休みがない、少ないと言われがちな保育士の仕事ですが、最近ではそのようなイメージを払拭したり、職員の休日を確保したりするため、さまざまな取り組みを行う園もあるようです。



週休3日制の導入


保育士のワークライフバランスを確保するために、1日の勤務時間を長く取り、そのかわりに1週間に3日休日を設ける保育施設も見られるようになりました。


休日が3日であっても週40時間の勤務なので、雇用形態も正社員となります。


休みをきちんと確保できることで、将来的に家庭や子育てとの両立もしやすくなるかもしれません。



有給休暇取得率の改善


保育士の配置人数を増やすことで保育士一人ひとりの負担を軽減し、有給休暇取得率を上げる取り組みを行なっている園もあります。
なかには保育士全員が100%消化しきれているというところもあるようです。


求人票で保育士の有給取得率をアピールしている園もあるようなので、休みの取りやすさの目安としてもよいでしょう。



ICT化への補助金支給


ICT補助金とは、保育士の業務負担を軽減することを目的としています。
具体的には、保育現場におけるICT化推進のために、業務支援システムの導入に必要な費用の一部を補助する、という制度です。


ICT補助金の制度は、厚生労働省が実施しており、各自治体によって補助される金額や条件は異なります。
保育現場における書類の作成や管理などといった事務作業の多くは、ICTシステムの導入により簡素化でき、保育士の負担軽減につながるようです。


就活を行う際には、応募する園がICTシステムの導入に積極的かどうかも視野に入れるとよいかもしれませんね。


出典:「切れ目のない保育のための対策」として実施する主な取組①/厚生労働省



就活では保育士の休みが確保しやすい園を選ぼう

今回は、保育士はいつ休みを取れるのか、また休みが少ないといわれる理由と確保に向けた園の取り組みなどを紹介しました。


保育士さんの休みは、曜日にかかわらず園によってさまざまなので、「休みがない」「少ない」というイメージをもたれることもあるようです。
しかし、年間休日や有給休暇の日数などは、一般企業とあまり大差がないかもしれません。


また、保育士さんの負担軽減や休み確保のためにICT化を進めるなどの取り組みを積極的に行っている園もあります。
就活の際は、年間休日数や保育士の有給取得率なども情報として取り入れながら、休みが確保しやすい園を選べるとよいですね。