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絵本読み聞かせのコツ。新卒保育士に役立つ、読み方や年齢別絵本の選び方

絵本の読み聞かせのコツを知りたい保育学生さんもいるのではないでしょうか。 活動の導入や説明など、保育士になったら読み聞かせをする場面はたくさんあるようです。 今回は、読み聞かせのコツを集団・個別の場面別に紹介します。読み聞かせの効果や、乳児から幼児の年齢別に絵本の選び方もまとめました。


絵本を読む女の子の写真

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読み聞かせのメリットや効果とは?

保育の場では日頃から親しまれている絵本。
絵本の読み聞かせをすることで、子どもにはどのような効果が期待できるのでしょうか。


まずは、読み聞かせのよさや期待できる効果を紹介します。



想像力を豊かにすることにつながる


絵本にある言葉や絵から、想像をさまざまに膨らませて楽しむことができるでしょう。


絵を見ながらお話を聞くことで、「このあとどうなっちゃうのかな」「あの絵はいったいなんだろう」と予想したり期待感を持ったりすることにつながりそうですね。



さまざまな言葉や表現に親しみ、語彙を増やせる


絵本には、楽しい響きの言葉や美しい表現が多彩に使われているものもあります。


子どもはそういった言葉を聞いて、「なんだかおもしろい言葉だな」と覚えて真似してみることもあるでしょう。


また、絵と言葉がいっしょになっているため、物の名前を覚えて語彙を増やすことにもつながるかもしれません。



コミュニケーションのきっかけになる


保育士さんに絵本を通して語りかけられることを、子どもはうれしいと感じるようです。


クイズ形式になっている場面や聞き手が応答する場面など、保育士さんとのやり取りを楽しめる絵本もたくさんあります。


また、友だち同士で絵本の面白さや感じたことを共有する中で、よりみんなとの一体感を味わえるでしょう。



【年齢別】読み聞かせ絵本の選び方

子どもの発達によって、楽しめる絵本の内容も変わってくるでしょう。


年齢を目安にした絵本の選び方を紹介します。



0歳児~1歳児


0歳児や1歳児の赤ちゃんでは、オノマトペや簡単な言葉の繰り返しを楽しめる絵本が向いていると言えそうです。


赤ちゃんはまだ視力が弱いことが多いので、カラフルではっきりとした色使いの絵本を読み聞かせるとよいでしょう。


いないいないばあや、簡単な挨拶、食べ真似などがある絵本だと楽しんで見てくれるかもしれません。


お気に入りの絵本ができたら、ぜひ繰り返し読んで楽しんでみてくださいね。



2歳児~3歳児


2歳児や3歳児になると、言葉が増えて好奇心が増す子どももいるのではないでしょうか。


着替えや食事、睡眠といった身の回りの生活をテーマにした絵本には、自分の経験を重ねて興味を持って楽しんでくれそうです。


面白いオノマトペや、似たような場面が繰り返される絵本もよいでしょう。


読み聞かせるうちに、子どもも覚えて真似してくれるかもしれません。



4歳児~5歳児


4歳児や5歳児になると、集中力や想像力がだんだんと身につく子どももいるようです。


自分と主人公とを重ね合わせたり、想像上の世界へ思いを馳せたりといった楽しみ方ができる絵本をじっくり味わっていきましょう。


5歳児になる頃には、長い物語の絵本を毎日少しずつ読み進めていくのも楽しそうですね。


読み聞かせの前に、子どもから読みたい絵本のリクエストを聞くのも面白いかもしれません。



読み聞かせをする時のコツ:個別

赤ちゃんに読み聞かせをするときは、1人から数人の子どもに対して個別に絵本を読む場面もあるでしょう。


そのような1人または少人数の読み聞かせを想定したコツを紹介します。



三角の位置関係を作る


個別の読み聞かせでは、つい膝の上に赤ちゃんを座らせたくなってしまうかもしれません。


そうではなく、赤ちゃんと向き合う形で、保育士さん・赤ちゃん・絵本で三角形ができるような位置取りができるとよいでしょう。


このような位置関係を作ることで、赤ちゃんは読み聞かせしてくれる保育士さんの表情を見たりアイコンタクトを取ったりすることができます。


保育士さんの顔が見えると赤ちゃんは安心し、保育士さんに愛着を持つことにつながるようです。



子どものペースに合わせる


赤ちゃんは絵本の絵を見て楽しんでいるのではないでしょうか。


個別の読み聞かせでは、飽きないように反応を確かめつつ、ページをめくるスピードを調整しながら読むとよいですね。


また、赤ちゃんが次から次へとページをめくってしまうこともあるでしょう。


めくることを楽しんでいる場合は、その姿を受けとめて側で見守るのもよいかもしれません。


絵本が破れたり傷ついたりしそうな場合は、他のおもちゃで楽しく遊べるよう働きかけましょう。



人形やパペットなどを使う


個別で読み聞かせを行なう場合は、人形やパペットなどの具体物を使って演じるのもよいかもしれません。


パペットを「いっしょに絵本を読む友だち」として演じれば赤ちゃんの興味を惹くことができそうです。


他にも「絵本から飛び出てきた仲間」として演じても、赤ちゃんのイメージが膨らみそうです。


まだ想像力が発達していない赤ちゃんは、人形などを見ることで絵本とのイメージをつなげることができるかもしれません。



読み聞かせをする時のコツ:集団

絵本を読む女の子の写真

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幼児の子どもたちに向けて、集団保育で絵本の読み聞かせをするときのコツを紹介します。



読み聞かせ前



簡単な導入を行なう

子どもが気持ちを落ち着けるとともに、「これから絵本が見られるんだ」という期待感を持てるように導入を行ないましょう。


例えば、短い手遊びを行なったり、「はじまるよ」などの歌を歌ったりすると、読み聞かせが始まると気づいた子どもから集まってきてくれそうです。


幼児クラスの子どもの興味を惹くコツとして、わざと絵本を逆さまにして持って読み始めたり、絵本についてのクイズを行なったりしてもよいかもしれません。


子どもが落ち着いて聞ける環境を作る

集団での読み聞かせでは、子どもの座る位置を工夫すると集中して聞ける時間が長くなるかもしれません。


扇状にいすを並べたり、ゴザを敷いて座るところをわかりやすくしたりするとよいでしょう。


子どもが前へ前へと詰めてきてしまった場合は、読み始める直前に保育士さんが一歩下がると、どの子どもからも見やすくなりそうです。


また、おもちゃや廊下の様子が目に入るとそちらに興味が向いてしまう子どももいるようです。


気が散らないように保育士さんが壁を背に向けて座るとよいかもしれません。


絵本は全員から見えるように持つ

読み始める前に、子ども全員から絵本が見えているか確認しましょう。


特に集団の端っこにいる子どもからは見えづらいこともあるので注意することが大切です。


絵本の「のど」と呼ばれる背表紙の下の部分を片手でしっかり持って、もう片方の手でページの端を押さえるようにすると読みやすそうです。


読んでいるうちに絵本が保育士さん側に傾かないように気をつけましょう。



読み聞かせ中



全員に届く声でゆっくり読む

子ども全員に聞こえるよう、はっきりと発声しましょう。


大きすぎる声は威圧感があるので、お腹に力をいれて響かせるような声を出すよう意識するとよいかもしれません。


緊張するとつい早口になりがちですが、言葉を聞き取りやすいゆったりとしたペースを意識して読むとよいですね。


読み方に抑揚をつける

声の強弱やスピード、声色を変えて、読み方に抑揚をつけると子どもたちを絵本に惹き込めるかもしれません。


登場人物によって少し声色を変化させる、ページをめくる前に少し間を置くといった工夫ができるとよいですね。


なお、あまり抑揚を強調しすぎると、絵本の世界観を壊してしまうことにつながるので気をつけるようにしましょう。


子どもの反応を見ながら読む

子どもの表情やつぶやきを観察し、目線を配りながら読み聞かせをするとよいでしょう。


子どもが興味を持っている部分を把握することができますし、子どもと目線が合うと「先生はちゃんとぼくに話してくれている」と安心感を与えることにもつながります。


絵本を聞きながら、「あ、○○だ」「ぼくもそれやったことある!」と発言する子どももいるかもしれません。


保育士さんは小声で相づちを打つ、目を合わせてうなずくなどさりげなく応答しつつ、絵本のテンポを損なわないように読み進めていくとよいでしょう。



読み聞かせ後



余韻を味わう時間を作る

絵本を読み終えると、子どもが絵本の世界に入り込んでいる姿が見られるかもしれません。


保育士さんが「○○だったね」と決めつけた声かけをしたり、無理に感想を聞いたりすることで、子どものイメージの広がりが絶たれてしまうこともあるようです。


もし子どもから自発的に感想が出たときは、その気持ちに寄り添うとともに「○○ちゃんはこう思ったんだって」と保育士さんが全体に共有するのもよいでしょう。


友だちの考えを知ることで、新たな気づきを得たり、友だちとの関わりにつながったりするかもしれません。


子どもが自由に読めるよう絵本を置いておく

一度読み聞かせをした絵本を、子どもが「また読みたい」と考えることもあるかもしれません。


書架や絵本箱などの、子どもが自由に読めるスペースに置いておくことで、繰り返し絵本を楽しむことができるでしょう。


何度も楽しむうちに、想像がさらに広がるとともに、理解の深まりにつながっていくようです。



読み聞かせのコツを知って、子どもと絵本を楽しもう

今回は、保育士さんや保育学生さんが絵本の読み聞かせをするときのコツを紹介しました。


年齢や発達に合った絵本を選ぶことで、子どもは興味を持って読み聞かせを楽しむことができるでしょう。


赤ちゃんといっしょに個別に読み聞かせをする場合は、顔が見える位置で子どものペースに合わせて楽しむのがよさそうですよ。


また、幼児などを対象にした集団での読み聞かせでは、導入や座る位置を工夫することで子どもの興味を惹くことができるようです。


抑揚をつけたり、子どもの反応を確認したりして読むと、子どもはより絵本の世界に入り込めるかもしれません。


絵本の読み聞かせのコツを知って、実習や入職後に活かしてみてくださいね。