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完全週休2日制と週休2日制の違いとは?土日・祝日を休める保育士求人の選び方

保育園の求人探しで「完全週休2日制」と「週休2日制」の違いが気になった学生さんもいるでしょう。年間休日数にかかわる点なので、きちんと内容を理解しておくことが大切です。今回は、完全週休2日制と週休2日制の違いを紹介します。土日・祝日休みの求人を見つけるポイントなど、求人票の見方についてもまとめました。

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完全週休2日制と週休2日制の違いとは?

休日がしっかり確保されていればプライベートも充実できるため、就職活動の際に休日を重視して求人票を確認する保育学生さんも多いかもしれません。


求人票の「休日・休暇欄」には、主に「完全週休2日制」と「週休2日制」の記載があります。
一般的に考えると土日が休日となる仕事が多いため、どちらの記載であっても土曜日と日曜日が休みだと思い込んでしまう人もいるようです。


しかし、実際は「完全週休2日制」と書いていない限り、必ず週に2日の休みをもらうことはできません。


「完全週休2日制」と「週休2日制」は同じ意味に捉えられがちですが、内容に大きな違いがあるので、きちんと理解して就職先を決めるようにしましょう。



今回は、「完全週休2日制」と「週休2日制」の違いに着目して紹介します。



完全週休2日制とは

まずは、完全週休2日制の意味から見ていきましょう。



求人票の「完全週休2日制」の意味


完全週休2日制とは、1年を通して毎週2日の休日があることを指します。


休日が1日しか取得できない週が1度でもある場合、完全週休2日制には当てはまりません。


そのため、求人票に完全週休2日制の記載がある保育園は、比較的ライフワークバランスが取りやすい職場であると言えるでしょう。



「完全週休2日制」でも必ず土日休みとはならない


「完全週休2日制」の場合、土日休みになると思いがちですが、必ずしもそうとは限らないようです。


水曜日と日曜日、日曜日とその他の曜日など、週に2日必ず休みになる場合でも完全週休2日制に該当します。


特に保育園はシフト制で勤務することが多いため、休日となる曜日が固定されていないかもしれません。
そうした保育園では、「週休2日制(日、他)」や「完全週休2日制(シフトによる)」などと表記されていることが多いでしょう。


つまり、土日に限らず休日が週に2日間あることを完全週休2日制と考えるとよいですね。



「完全週休2日制」の求人では祝日に休める?


完全週休2日制を採用していても、祝日は休みとはならない保育園もあるようです。


祝日も休みとなる保育園の場合、求人票の休日・休暇の欄に「祝日休み」「土日祝休み」などと記載されているケースが多いようなので、あわせて覚えておくとよいですね。


完全週休2日制において祝日が休みとなる場合、年間休日数が120日程度となります。
一方、祝日出勤となる保育園では年間休日数が104日程度となるため、年間休日数を考慮しながら求人票を確認しましょう。



週休2日制とは

次に、週休2日制とはどんなものかくわしく紹介します。



週休2日制の意味


週休2日制とは、1年を通して週に2日休める週が月に1回以上あることを指します。


具体的には、1カ月のうち休日が2日間確保されている週もあれば、休日が1日しかない週もあるということです。


保育士の求人票には、「週休2日制(土日)※月に1~2回の土曜出勤あり」といった形で書かれていることが多いかもしれません。


完全週休2日制に対して、週休2日制は毎週2日の休みがあるわけではないので注意しましょう。



週休2日制において祝日は休める?


週休2日制で気になるのが、祝日休みの扱いでしょう。
これには、大きく分けて2つのケースがあるようです。


祝日が別途休みとなる場合

週休に加えて、祝日も追加で休みとなるケースです。


例としては、基本は土日休みかつ、土曜出勤が月に1度あるが、祝日は休園するため必ず休める保育園などが挙げられます。


週休とは別に祝日が必ず休みとなる場合は、求人票に「週休2日制※祝日は別途休み」などと記載されているかもしれません。


祝日を含めた週休2日制である場合

祝日が休みになるものの、その休みが週休として扱われるケースです。


水曜日と日曜日が固定の休日である施設を例にします。祝日で日曜日と月曜日が休みとなった場合、水曜日に出勤する必要がある勤務パターンがこれに当たります。


祝日が休める代わりにほかの曜日で出勤するため、年間休日数が少なくなりやすいでしょう。


出典:第4章 労働時間及び休日/厚生労働省

出典:労働基準法/厚生労働省



「完全週休2日制」と「週休2日制」の求人票を見比べるときのポイント

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完全週休2日制と週休2日制の違いがわかったところで、どのような点に気をつけて求人票を見るとよいのでしょうか。



休日の取得パターンを確認する


「完全週休2日制」「週休2日制」などの記載のみでは、休日の取得パターンはわかりません。


求人票をよく見たり、保育園側に問い合わせたりして、勤務状況や年間休日数を確認してみましょう。勤務のパターンとしては以下が挙げられます。


忙しい時期に出勤するパターン

保育園では、繁忙期である年度の変わり目や、運動会・生活発表会など休日に行事があるときなどに週休1日となるかもしれません。


年に数回土曜日に出勤することで、完全週休2日制ではなく週休2日制になることが多いようです。


また、土曜日に希望保育があっても、毎週必ず出勤する必要はなく、交代で土曜出勤する保育園もあるので求人票をきちんと確認するようにしましょう。


特定の週だけ定休日があるパターン

職種によっては、毎週日曜日に加えて水曜日も休みというパターンなどもあるようですが、保育園でこのようなシフトとなる可能性は少ないと考えてよいでしょう。


土曜日、日曜日や祝日に開園している保育園の場合は、土日ではなく平日が休みになるところもあるようです。


休日パターンによって土日が休みなのか、平日が休みなのかが変わってくるので、あわせて覚えておきましょう。



保育園によって休日の規定に違いがあることを理解する


一般的な保育園や認定こども園の場合、月曜日から土曜日に開所しているところがほとんどのようです。


土曜日も保育士さんが出勤する必要があるため、完全週休2日制ではなく週休2日制を取り入れているところが多いかもしれません。


園によって完全週休2日制を採用していたり、週休2日制だったりとさまざまなので、きちんと確認したうえで求人へ応募するとよいでしょう。


このように、保育士の就活で求人票を見るときは表記の意味だけでなく、園の繁忙期の状況、規定などもきちんと確認することが大切です。



土日・祝日の勤務規定を確認する


先述した通り、完全週休2日制であるからといって、必ず土日や祝日が休みとなるわけではないようです。


そのため、土日・祝日は休みたいと考える保育学生さんは、求人票の年間休日数が120日以上であるか、休日・休暇欄に「土日祝休み」の記載があるかをしっかり確認するようにしましょう。


求人票に記入されていない場合は、保育園の採用担当者さんに尋ねてみるとよいですね。



完全週休2日制と週休2日制の違いを知って保育士の就活に役立てよう

今回は、保育学生さん向けに、完全週休2日制と週休2日制の違いを紹介しました。


似たような言葉であり混同する保育学生さんも多いようですが、両者の仕組みは異なります。また、完全週休2日制の保育園であっても、土日や祝日が必ず休みになるとは限らないので注意しましょう。


年間休日数やこうした勤務体系は、ライフワークバランスを確保するうえで大切なポイントとなります。


就職活動をするときには、休日も一つの目安にしながら自分に合った保育園を探してみてくださいね。

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