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保育原理とは。基盤となる保育所保育指針の覚え方や勉強法のポイント

保育士養成校での授業や保育士筆記試験に登場する保育原理。この科目は保育の根本となる原理・原則であるため、保育士を目指すうえできちんと覚えておく必要があるでしょう。今回は、保育所保育指針から問題が出されることが多い保育原理について、学ぶ意味や効率的な覚え方、勉強法を説明します。

子どもを見つめる保育士

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保育原理とは

保育原理とは、保育における根本的な原理・原則を示し、保育士の本質や役割などを学ぶための科目です。
保育士を目指す保育学生さんには必要な知識といえるでしょう。


まずは、保育原理を学ぶ意味や考え方について説明します。



保育原理を学ぶ意味

保育原理を学ぶことで、保育士としてのあり方や保育についてより深く理解できるようになるようです。


保育士になりたいと思っても、そもそも保育とは何なのか、どんなことが保育士に求められているのかが分からないと目指しにくいですよね。保育士さんは子どものお世話をするだけでなく、小学校就学前までに育ってほしい姿を想定して、保育の現場でねらいに沿ったカリキュラムを考えて実行していきます。


つまり、保育原理を理解することは、国が考える保育のあり方や保育士に求められていることを把握することにつながるでしょう。



保育原理の考え方

保育原理では保育士の資質や役割、保育所の基本となるさまざまな考え方などを学ぶことになりますが、それらが記載されているのが「保育所保育指針」です。


保育原理は保育士筆記試験にも登場し、主に保育所保育指針から出題される傾向にあります。そのため保育所保育指針は保育原理の基盤といえるでしょう。


そもそも保育所保育指針は子どもの成長を支援するため、約10年ごとに内容が改訂されており、そのたびに試験内容も変わっています。
保育所保育指針がまとめられている本は一般的な本屋さんでも購入できるため、独学などで資格取得を目指す方は買っておくとよいかもしれません。



保育原理の効率的な覚え方

先述したように、保育原理は保育所保育指針のなかから出題される傾向にあります。


保育所保育指針を効率的に覚えるためのポイントを見ていきましょう。



保育所保育指針を声に出して読む

保育所保育指針の内容を覚えるときは、ノートなどにかいて覚える方法もありますが、声に出して読むのもいいでしょう。


声に出して読むことで、文字を追いながら耳からも情報を得ることができます。
すべて読むには時間がかかるかもしれませんが、「毎日〇ページ読む」などと目標を立てるとよいかもしれませんね。


また、内容がだいたい頭に入ったら、読んでいるところを録音しておくのも一つの方法です。
どこにいても聞くことができるので、改めて内容を復習したいときに活躍できるでしょう。



保育所保育指針の第一章を重点的に行う

保育所保育指針を覚えるときは、第一章を重点的に行うといいかもしれません。


保育士筆記試験で出題される保育原理では、第一章に関する設問が比較的多いようです。そのため、過去問などを見て出題傾向の高い内容を優先的に覚えるといいでしょう。


保育試験の筆記科目は6割以上の点数を獲得できれば合格になります。 100点を目指すのではなく、ポイントを押さえてまずは60点をクリアできるように勉強していきましょう。



保育原理の勉強法

本を読んでいる女性

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保育士試験の保育原理では、保育のあり方や保育士の役割だけでなく、保育関係の偉人や歴史の出来事について出題されることもあるようです。


保育原理の勉強法についてポイントを紹介します。



歴史は丸暗記ではなく背景を理解する

保育原理の筆記科目では、出来事との関連性を選択肢から選んだり、〇✖で回答したりすることがあるようです。


しかし、「〇〇〇〇年に△△が行われた」という出来事だけを覚えていくと、誰がどんなことを行ったのか記憶に残りにくくなるでしょう。


そのため、背景と人物をストーリーのようにつなげていき、「△△を提唱したのはAだが、実際に▲▲として保育に取り入れたのはBで、▲▲に影響を受けて発展させたのはC」といったように歴史の流れを覚えていきます。


そして背景を覚えた後に西暦や出来事を覚えていくと、人物と出来事がつながり、頭に入りやすくなりそうです。



歴史上の偉人は語呂合わせで覚える

歴史上の偉人について覚えるときは語呂合わせで覚えるのもいいでしょう。


たとえば、新潟静修学校に日本で初の託児所を設立した赤沢鍾美の場合は、「鍾美は新潟初の託児所を作った」のように、偉人の特徴を組み合わせた文章を作ると、覚えやすくなるかもしれません。


語呂合わせのほかにも、偉人の名前や成し遂げたことを簡易的なイラストにして、視覚的に覚えるという方法もあるようです。



過去問を繰り返し解いて理解する

保育原理の科目に限りませんが、過去問を繰り返し解くことも理解を深めるためには大切な勉強法です。


筆記試験に合格するため、保育士の働き方や保育所に関する問題、歴史上の人物など過去数年間に出題された問題を解いたり、毎年設問項目として出されているものがないかチェックしたりするのもよいですね。



保育原理の覚え方や勉強法を理解して効率的に学ぼう

今回は、保育原理とは何か、科目の基盤となっている保育所保育指針の覚え方と勉強法について紹介しました。


保育原理とは保育の原理・原則のことです。保育士になるためには必要な知識なので、きちんと覚えるようにしましょう。
また、保育士筆記試験の出題範囲として、保育所保育指針のなかから問題が出される傾向も高いようです。


保育原理について勉強することにより、保育士の役割や保育のあり方などを知ることができます。自分に合った勉強法で、保育の基礎を習得していきましょう。

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