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ノンコンタクトタイムとは?保育における重要性や現場での作り方

近年注目されている「ノンコンタクトタイム」。勤務中の保育士さんが園児から離れ、事務作業や職員間での共有などをする時間として、浸透しつつあるようです。今回は、ノンコンタクトタイムとは何か詳しく解説します。保育現場に導入するメリットや必要性、作り方を把握して入職後に活かしていきましょう。

仕事をしている保育士さんの写真

karins/shutterstock.com



ノンコンタクトタイムとは?

ノンコンタクトタイムとは、保育士さんが勤務時間中に子どもたちから離れて、保育以外の業務を行う時間のことで、近年注目を集めている考え方です。


本来、保育士さんの業務内容は、子どもの保育をするだけでなく、保育計画や児童票などの書類作成、保育活動に必要な教材の準備など、保育以外の業務も数多く存在します。


その中で、勤務時間中に保育以外の業務をする時間が取られておらず、保育士さんの残業や持ち帰り仕事につながっているという背景があるようです。


そのため、保育現場において、ノンコンタクトタイムを確保することは、保育士さんの残業や持ち帰り仕事といった負担を軽減し、保育の質を向上させるという大きな役割があるようです。


具体的にどんなメリットがあるか、詳しくみていきましょう。


出典:ノンコンタクトタイム調査報告書/公益社団法人全国私立保育園連盟調査部



ノンコンタクトタイムを確保するメリット

ノンコンタクトタイムを確保することで得られるメリットを紹介します。



保育の質の向上


ノンコンタクトタイムを確保することで、職員同士が保育内容を振り返り、話し合う時間を確保することができるでしょう。


また、会議などの話し合いに加え、園内で研修を行ったり、保育環境の改善をしたりと保育の専門性の向上にも役立ちそうです。


職員同士の連携が取りやすくなるだけでなく、保育士さんが子どもから離れて、落ち着いて保育の振り返りができるという利点にもつながるかもしれません。



残業時間の短縮


ノンコンタクトタイムを導入することによって、これまで保育士さんが残業して行っていた書類や教材の作成を勤務時間中に行えるようになります。


そのため、時間外労働を減らし、保育士さんはゆっくり休息を取れるうえ、園側も残業代にかかるコストを削減することができるでしょう。



業務量の削減


ノンコンタクトタイムを設け、勤務時間内に業務を終わらせるための取り組みをすることで、これまで持ち帰り残業として行われていた、過剰な業務が可視化されるかもしれません。


そうすれば、時間内で終わらない業務は削減していこうという動きにもつながるでしょう。



ノンコンタクトタイムの作り方

仕事をしている保育士さんの写真

metamorworks/shutterstock.com


では、ノンコンタクトタイムをどのように作り出していけばよいのでしょうか。



業務内容を見直す


ノンコンタクトタイムを作るには、まず現在の業務を見直して精選することが大切です。


1.現状のタスク管理・リスト化

まずは、現状園で取り組んでいるタスクを一つずつ挙げてみましょう。


その際大切になるのは、ただ「卒園式(仮)の準備」など大まかに取り出すのではなく、「会場装飾の作成」「打合せのための会議」「コサージュの縫製」などそれぞれ業務内容を細かく見ていくことです。


必要なタスクを一つひとつ挙げていくことで、実際の業務のボリュームを把握できそうですね。


2.業務のやる・やらないの検討

タスクを洗い出したら、それぞれの業務について重要度を確かめていきましょう。
慣習的に行っていたものの、現在は行う目的や意味が薄れている場合もあるかもしれません。


今一度業務の必要性を問い、不要な業務は削減していくことが大切です。


3.簡素化できる業務の洗い出し

最後に、簡素化できる業務について話し合いましょう。
例として、以下のような工夫が挙げられます。


  • 似たような内容の書類は1つに統合する
  • 壁面装飾は繰り返し使えるように、ラミネート加工して残しておく
  • 製作物は簡単な作り方にして作業時間を減らす

不必要な部分を削ることで、業務の効率化にもつながっていくでしょう。



改めて人材配置を調整する


ノンコンタクトタイムを作るためには、必要以上の職員配置になっていないか見直すことが大切です。


保育士さん一人ひとりが、時間帯ごとに必要な人員数を認識し、余分に配置されていないか確認していきましょう。


過剰な人員配置を修正することで、フリーで動ける人手が増え、ノンコンタクトタイムを生み出すことにつながるかもしれません。



ICTシステムを活用する


ICTシステムを導入し、業務の効率化を図ることも、ノンコンタクトタイムを作るうえで大切なポイントになるでしょう。


これまでアナログで行っていた登降園時間の管理や集金、おたより類の配布なども、ICTシステムを活用することで、所要時間の短縮・作業の簡略化につながります。


それぞれの業務にかかる時間を減らすことができれば、他の業務や話し合いなどに充てられるノンコンタクトタイムを確保することができるかもしれません。



ノンコンタクトタイムの確保は、保育の質の向上につながる

今回は、保育中のノンコンタクトタイムの意味や作り方について紹介しました。


ノンコンタクトタイムは、保育士さんが勤務時間の間に子どもの元を離れて、書類・教材の作成や話し合いの時間に充てる時間として近年浸透しつつあります。


勤務時間内に保育以外の業務を行う時間を設けることで、残業を減らすだけでなく、保育士さん同士の連携や保育内容の振り返りにもつながっていくでしょう。
その際、業務内容や人員配置を見直し、意識的に時間を作ることが大切になります。


ノンコンタクトタイムの作り方を知り、保育の質の向上に役立ててみてくださいね。