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保育士が子どもに言ってはいけない「10」のNGワードを知ろう!言い換え例や言葉かけのポイント

保育士さんが日々使う声かけの中に、子どもに言ってはいけない言葉は潜んでいないでしょうか。子どもは大人の言動をよく観察しているもので、つい発したNGワードが子どもの心にずっと残り続けるかもしれません。今回は、保育士として言ってはいけない10個のNGワードを紹介します。あわせて、言い換え例やポイントもまとめました。


悩む保育士の写真

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保育士が子どもに言ってはいけないNGワードとは?

保育士さんが子どもに言ってはいけない言葉には、子どもに命令するものや、脅す言葉、子どもの存在を否定する言葉などが挙げられます。


保育士さんがこのような言葉を使うと、子どもはショックを受けるだけでなく、嫌なことを言われたくないからしぶしぶ言う通りにする、保育士さんの言葉を真似して友だちに言ってしまうなどさまざまな問題に発展するでしょう。


子どもに言ってはいけないNGワードの具体例とともに、いけないとされる理由や、子どもによい影響を与える言い換え例を紹介します。



保育士が子どもに言ってはいけない「10」のNGワード



「~しなさい」


言ってはいけない理由

「~しなさい」という子どもに命令する口調は、威圧感を与えて子どもを萎縮させてしまうおそれがあるでしょう。
また、保育士さんのいらだちが伝わりやすく、子どものやる気がそがれてしまうかもしれません。


また、命令されることに慣れてしまうと、子どもは「保育士さんの言った通りにやればよい」という考えになり、自分で判断する力や思考力が身につきにくくなるようです。


言い換える・言葉をかけるとしたら

「おもちゃは大事に使ってくれるとうれしいな」と促す言葉に言い換えたり、「はやくお着替えできたらたくさん遊べるよ」と子どもの意欲を引き出す声かけにしたりと工夫してみましょう。



「~しちゃダメ」「違う、そうじゃないでしょ」


言ってはいけない理由

「ダメ」「違う」といった言葉は、ショックの強い言葉として耳に残る可能性があるでしょう。


特にまだ言葉を聞く力が充分に育っていない子どもは、まるで自分自身が否定されたような気持ちになることもあるかもしれません。


言い換える・言葉をかけるとしたら

子どもが間違ったことをしたときは、子どもの目を見て「今のはよくないことだよ」と伝えましょう。


また、「走っちゃダメ」という否定形の言葉より、「歩きましょう」という肯定形の言葉で言い換えて伝えることで、子どもも気持ちよく行動できるかもしれません。



「~しないと置いていくよ」「取り上げるよ」


言ってはいけない理由

このような脅す言葉で子どもをコントロールすると、子ども自身が友だちや年下の子どもを脅すようになってしまうおそれがあります。


言い換える・言葉をかけるとしたら

子どもの行動を制止したいときには、まずは子どもの気持ちに共感してみましょう。


「まだ公園で遊びたかったね、○○くんはずっとブランコに並んでいてあんまり遊べなかったもんね」など子どもの満たされない気持ちに共感することで、気持ちの切り替えがうまくいくかもしれません。



「他の子はちゃんとできているよ」


言ってはいけない理由

他の子どもと比較する言葉は、周囲に対する劣等感を植え付けてしまうおそれがあるでしょう。


言い換える・言葉をかけるとしたら

集団行動で規律を守ってほしいときは、できている子どもを「○○くん、お山座りができていてかっこいい」など褒めれば、自分も褒められたいという気持ちで他の子どもも頑張るかもしれません。


子どもの名前を入れて褒めることで、子どもは先生に見守られている感覚を得られそうです。



「~する子は好きじゃないな」



言ってはいけない理由

子どもは一度「嫌い」「好きじゃない」と言われると、「先生に嫌われた」という感覚だけが残ってしまうようです。


言い換える・言葉をかけるとしたら

「○○~していると先生は悲しいな」と言い換えて、その子を信じているからこそ悪さをしていると悲しくなるんだよ、ということを伝えましょう。


また、「ぶたれたお友だちは、とっても痛いんだよ。 あなたもぶたれたら痛いし悲しいよね?」と相手の立場に立てるような声かけをするのもよさそうです。



「どうして~するの!」


言ってはいけない理由

成長の過程にある子どもたちは、自分の気持ちを抑制することができず、いけないとわかっていてもやってしまうことがあるかもしれません。


しかし、頭ごなしに強く注意されると子どもはパニックになってしまい、それ以降の保育士さんの言葉が頭に入らなくなってしまうでしょう。


言い換える・言葉をかけるとしたら

まずは保育士さんが冷静な気持ちでさとすように伝えることが大切となるでしょう。


なぜいけないのかや、やられた人の気持ちなどを説明することで子どもも真剣に理解しようとしてくれるかもしれません。



「もう泣きやみなさい」


言ってはいけない理由

子どもがいつまでも泣いていると、ついかわいそうになってしまい泣くのをやめるよう促してしまうかもしれません。


しかし、泣いてはいけないと思い込むことから、子どもは自分の気持ちをため込むようになり、ストレスの要因になってしまうこともあるようです。


言い換える・言葉をかけるとしたら

子どもが気持ちを切り替えられるような楽しい遊びに誘うことや、「泣いてもいいんだよ」と子どもの悲しさを受け止めるような声かけが大切となるでしょう。



「悪い子のところには鬼が来るよ」


言ってはいけない理由

恐怖で子どもの行動を支配することは、子どもの自制心や規範意識の育みを阻害してしまうおそれがあるようです。


また、子どもが怖がるあまり「夢に鬼が出てきた」など夜泣きのトラブルにつながることもあるかもしれません。


言い換える・言葉をかけるとしたら

保育士さんの言葉を聞いてほしいときには、「楽しいお散歩のためのお約束を聞いてね」など、子どもにとって興味のある言葉を取り入れると効果がありそうです。


クイズを出してみる、パペットを使ってみるなど楽しく聞けるような工夫も大切といえるでしょう。



「○○くんは背が小さいね」


言ってはいけない理由

子どもの身体の特徴に関する言葉は、知らず知らずのうちに子どもを傷つけてしまうかもしれません。


保育士さんにとっては何気ない言葉でも、子どもはコンプレックスを刺激されて自分の身体を大切に思えなくなってしまうことも考えられます。


言い換える・言葉をかけるとしたら

もしも子どもが自分の身体を気にしていたら、保育士さんは「あなたのままでいいんだよ。かわいいよ。」などと、子どもの気持ちを受け止めるような言葉をかけていきましょう。



「よくできたね」


言ってはいけない理由

「よくできたね」「上手にできたね」という認める言葉は、一見問題がないように思えます。


しかし何度も繰り返し言いすぎると、保育士さんに言われたときだけしか自分の成果を認めてもらえないという感覚につながると言われているので、頻度や言い方などに注意する必要があるでしょう。


言い換える・言葉をかけるとしたら

子どもを褒めるときは、「がんばったね」など子どもの努力を認める言葉がけをしていきましょう。


もし失敗してしまったときでも、「自分で考えてやろうとしたんだね」と子どもの頑張りの過程を褒めることで、また頑張ろうという意欲につながるようです。



保育士のNGワードを言い換えるときのポイント

泣いている子どもの写真

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保育士さんが子どもに言ってはいけない言葉を言い換えるためのポイントを紹介します。



子どもの気持ちになって考える


保育士として子どもの立場に立って、「今どんな気持ちでいるんだろう」と考えることが大切になります。


気持ちを代弁してもらったり、共感してもらったりすることで、子どもは「理解してくれた」という安心感を得られ、心が落ち着くこともあるでしょう。


まずは子どもの気持ちを受け止め、子どもが落ち着いて保育士さんの言葉を聞いてくれる環境を作ることが重要といえそうですね。



子どもが自ら行動できるようにする


子どもが自ら行動しようと思える「内発的動機づけ」を促すことも効果的となるでしょう。


「お片付けが終われば、おいしい給食を食べられるよ」など次の活動への期待感を持たせる、「お友だちといっしょに遊びたかったんだね」など共感して子どもの気持ちを満たすといった言葉がけをするのもよいでしょう。


また、「絵本をやぶったら、絵本さんイタイイタイって泣いちゃうよ」など、相手の気持ちになって考えるきっかけを作ることも大切となりそうです。



具体的に伝える


まだ言語能力が発達していない子どもは、保育士さんの指示や言葉がけからすぐにイメージして行動することが難しいかもしれません。


そこで、以下のように具体的な目安や理由を伝えるとよさそうです。


  • はやく……時計の針が5になるまで
  • もうすぐだよ……絵本を1冊読んだら
  • ちゃんと着て……シャツをズボンにしまってね
  • 騒がない……お昼寝している赤ちゃんが泣いちゃうから静かにね

具体的に言葉がけすることは、子どもが行動しやすくなるだけでなく、想像力や語彙力も育まれていくでしょう。



忙しい保育中にはなかなか心の余裕が持てないかもしれませんが、このような言い換え例を覚えておくと支えになりそうですね。


また伝え方のポイントを知っておけば、とっさの場面でも言ってはいけない言葉を言わずにすみ、臨機応変に対応できるかもしれません。



保育士のNGワードを知って、子どもとのかかわりに活かそう

今回は保育士さんが子どもに言ってはいけない「10」のNGワードを紹介しました。


子どもに命令する言葉や、脅す言葉、存在を否定する言葉などは、子どもが怖がるだけでなく、保育士さんの意図が伝わらなかったり、子どもが真似したりしてしまう可能性があります。


しかし、子どもの心に寄り添った具体的な言葉に言い換えることができれば、子どもの意欲を刺激したり、共感したりすることにもつながるでしょう。


保育士のNGワードは言い換え例やポイントを参考にしながら、子どもに響きやすい言葉に変換していきましょう。