保育学生さんのなかには履歴書の通勤時間欄の書き方を知りたいと考える方もいるのではないでしょうか。
履歴書になぜ通勤時間を書くのか、どのように書けばよいかなどを知っているとスムーズに書くことができるかもしれません。
今回は、履歴書における通勤時間とは何かや書く理由、書き方のポイントを紹介します。
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履歴書に通勤時間を書く理由
履歴書の通勤時間欄の書き方に悩む保育学生さんもいるのではないでしょうか。
履歴書には、最寄りの駅から勤務先までの時間だけでなく、家を出てから園に着くまでの時間を含めて記入することになりますが、そもそもなぜ通勤時間を書くのでしょうか。
採用する側の意図として、以下のようなことが挙げられます。
- 園側の通勤交通費の負担が大きくなりすぎないかを確認するため
- 応募者の園までの通いやすさや、遠かった場合、体力が持つのかを判断するため
- 複数園を持っている場合、配属先や社宅への入居が可能かどうか検討するため
就活をしていると「交通費全額支給」という言葉を聞いたり見たりしたことのある学生さんもいるでしょう。
その字の通り、園側が交通費を支給してくれるという意味ですが、職場から自宅が遠すぎるとそれだけ交通費が高くなります。そのため、園側の交通費の負担が大きくなり過ぎないかを確認する意図があると言えるでしょう。
また、職場から自宅が遠い場合、早めに出勤したり、残業等で帰りが遅くなった場合に心身への負担が大きくなったりすることが考えられます。そうすると、自宅に帰宅してから休む時間が少なく、応募者本人の体力が持たないのではないかなどと、採用側が考えてしまうこともあるようです。
このように履歴書における通勤時間欄は、応募者と採用側双方の状況に考慮するための判断材料といえそうですね。
履歴書の通勤時間を書くときのポイント
ここでは、履歴書に通勤時間を記入するときのポイントを紹介します。
ドアtoドアの片道の最短時間を書く
履歴書の通勤時間欄には、「自宅から職場のドアtoドア」の所要時間を記入します。移動手段として、徒歩、電車、バスなど歩いたり乗り継いだりすることがあるかもしれません。それを含めて片道でかかる全ての時間を合計した時間を書きましょう。
例として、自宅から最寄りの駅まで徒歩20分、電車を20分乗り、駅から20分徒歩で職場に着くと仮定します。
その場合は、全てを合計すると1時間となるため、書き方としては「徒歩、電車、徒歩 1時間00分」と記入しましょう。
通勤時間は5分単位で記入する
履歴書の通勤時間は5分単位で記入し、端数は切り上げたり切り捨てしたりしましょう。
たとえば、「22分なら25分」「36分だったら35分」のように記入します。
また、1時間未満の場合は、書き忘れていないことを示すために「0時間40分」と書きましょう。空白がないほうが採用側に与える印象もよいようです。
利用する交通手段も記載する
履歴書の多くは、通勤時間のみ記入するようになっていることもあるでしょう。そのため、交通手段を書かなくてもよいのかと感じてしまいそうですが、「電車」「バス」「徒歩」など移動手段も記入すると採用担当者側もわかりやすくなるようです。
また、「マイカー通勤可」という園に、車で通勤する予定の場合は交通手段に「自家用車」と書きましょう。
引っ越し等で通勤時間がわからない場合はどうする?
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引っ越し等で保育園までの通勤時間がわからない場合の書き方を、ケース別に紹介します。
採用後引っ越しを考えている場合
自宅から遠い職場に就職をしようとしている学生さんや、Uターンで就職をしたい方など採用決定後に引っ越しをする場合は、以下のように記載をするとよいでしょう。
<例>
①数字を書くところに「-(横線)」を引く。(通勤時間の計算ができない場合)
②「採用いただけましたら通勤可能なエリアに転居を考えております(40分圏内」と補足もしくは通勤時間を想定して付け加える。
採用後に引っ越しを検討している場合は、上記の例を参考にしてみてくださいね。
引っ越し先の住所を記入する場合
新しい引っ越し先がわかっている場合は、新住所から通勤時間を計算して記入します。
その際、新住所の通勤時間であることも記載するとよいでしょう。補足がないと、履歴書の「住所欄」に書いた現住所からの通勤時間と異なり、採用担当者から間違えて記入しているのではないかと思われてしまうともあるようです。
転居する日が決まっている場合は、日付も書いておくとわかりやすくなりそうですね。
履歴書に記入する通勤時間を調べる方法
正確な通勤時間を調べる方法として、インターネットの地図検索サービスやスマ―トフォンの乗り換えアプリを活用できます。
地図検索サービスに、目的地の住所や建物を入力し検索するだけで、徒歩、電車、電車、車など交通手段に合わせて所要時間を調べることが可能です。検索するときは、実際に利用する時間帯に絞りこむこととスムーズに調べることができるでしょう。
また、あらかじめ理解しておきたいこととして、通勤する時間帯によって電車の運行本数や乗り換えのしやすさ、道路状況が変わってくるようです。遅くても勤務時間の10分前に到着するように調べるとよいかもしれませんね。
履歴書の正しい通勤時間の書き方知って就活に役立てよう
今回は履歴書の通勤時間の書き方を紹介しました。
一般的な通勤手段として徒歩、電車、バスなどさまざまな方法がありますが、履歴書に記入するときはそれらにかかる時間だけでなく、自宅のドアから職場のドアまでの時間を記入しましょう。
また、正しい通勤時間がわからない場合は、インターネット上のサービスなどを利用して交通手段や正しい通勤時間を把握していけるとよいですね。