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「複数園あり」という保育士求人の意味とは。特徴や就職するときのメリット

「複数園あり」と書かれている保育士求人情報を見かけることもあるでしょう。どのような特徴があるのか知ることができれば、就職先の視野も広がるかもしれません。今回は、「複数園あり」の保育士求人とはどのような特徴があるのかや応募するメリットなどを紹介します。

遊具で遊ぶ子ども

MIA Studio/shutterstock.com



「複数園あり」の保育士求人とは

「複数園あり」と書かれている保育士求人とは、社会福祉法人や株式会社が複数の保育園を運営していることを指します。


以前は一つの法人につき一つの園を運営しているところがほとんどだった保育業界ですが、近年では複数園を経営する法人が増えてきているようです。


具体的にはグループ全体で50~100カ所近くの園を運営しているところや、首都圏や大都市部を中心に全国展開しているところ、保育園だけでなく放課後児童クラブや高齢者施設など、さまざまな施設を運営しているケースもあるでしょう。



「複数園あり」の保育園の特徴

保育士求人に「複数園あり」となっている保育園の特徴を紹介します。



勤務場所や働き方が選びやすい


入職後にライフステージの変化などで引越しが必要になった場合でも、広範囲に系列園がある法人であれば、転居先に近い別の園に異動することも可能かもしれません。


また、多くの職員の要望に応えるべく、「限定正社員制度」や「時短勤務」などのさまざまな制度を取り入れて働きやすい環境を整えている園もあるようです。


保育士さんのライフスタイルに合わせた勤務地や働き方が選べるのは、複数園を経営する法人の大きな特徴といえそうです。



福利厚生が手厚い


複数園を運営している法人では、職員に還元する福利厚生も手厚い傾向にあるようです。


たとえば、残業なしや賞与4カ月分支給、住宅補助の支給、各種レジャー施設の優待制度などさまざまな福利厚生の例が挙げられます。


保育士さんの新生活応援制度として、入社支度金や引越し費用の補助を行なっているところもあるでしょう。


給与以外での補助やサービスが手厚いということは、生活費や経費の負担軽減にもつながるかもしれませんね。



研修制度が充実している


系列園で働く職員で合同の研修を開催するなど、研修制度を充実させているところも多くあるようです。


園ごとでの違いやよいところが発見できる環境は、複数園ある法人であるからこその利点といえるかもしれません。


また、ニュージーランドなどへの海外研修を積極的に行い、現地の保育園視察などを行なっているところもあるようです。



「複数園あり」の保育士求人に応募するメリット

保育学生さんが「複数園あり」の保育士求人に応募し、就職する場合のメリットを紹介します。



入職後のスキルアップが目指せる


複数園を運営している法人では、講演会などによって職員がスキルアップできる環境を整えているところもあるようです。


たとえば、コミュニケーション研修会を開いたり、外国人講師を招いて保育士さん向けの英語研修をしたりすることで、保育士さんたちのスキル向上を目指す機会を設けていることもあるでしょう。


現場で活かせる研修を受けられることで、スキルアップを目指せるかもしれません。



転職せずにキャリアを継続できる


複数園を運営している園では、家庭の事情や人間関係などの理由で異動したい場合に、積み重ねてきたキャリアを分断することなく勤務先を変えられることもメリットといえるでしょう。


キャリアを継続できるメリットの内容をくわしく紹介します。


キャリアアップしやすい

キャリアアップのための勤続年数が決まっているケースが多い保育業界において、転職による勤続年数の分断が、スムーズな昇進の壁になってしまうこともあるかもしれません。


しかし、系列園内での異動であればそうしたリスクの心配はなく、キャリアアップを目指しやすいでしょう。


有休日数が増えやすい

有給休暇の日数は、一つの法人で長く勤めれば勤めるほどに増えていきます。


複数の法人で10年間働くのと、一つの法人で10年間働くのとでは、年間の有給休暇日数は大きく変わるでしょう。


異動があったとしても有給休暇日数が変わらないということは、保育士さんの働きやすさにつながるかもしれません。


退職金についての条件を満たしやすい

有休と同様に、退職金も勤続年数で増えていくシステムになっているところが多いでしょう。


つまり、同じ法人内で仕事を続ければ続けるほど、退職時に受け取れる金額は大きくなっていきます。


そもそも退職金の受け取りについては、「勤続年数〇年以上」という条件がついている法人も多いですが、こうした複数経営の法人であれば、その条件を満たしやすくなるといえるでしょう。



保育園以外での職務経験も積める


先述したように、保育園だけでなく学童クラブや児童発達支援施設、高齢者施設など、さまざまな施設を運営している法人もあります。


保育園でのキャリアをある程度積んだ段階で、他の施設での経験もしてみたいという場合、法人内でのキャリアチェンジを叶えることができるでしょう。


別の業種や職種にもチャレンジすることで、新たなやりがいを見つけられるかもしれませんね。



「複数園あり」の保育士求人情報にも注目してみよう

今回は、保育士求人の「複数園あり」という保育園にはどのような特徴があるかや応募するメリットなどを紹介しました。


複数園を運営している法人であれば、ライフスタイルが変わったとしても転職せずに異動できるなどのメリットがあるようです。


就活を進める際は、どういった場所に系列園があるのかや法人が取り入れている制度、福利厚生などの情報にも目を向けてみるとよいかもしれません。


保育士求人における「複数園あり」の意味やメリットを理解したうえで、就職先の候補として検討してみてくださいね。

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