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紙芝居の読み方のポイントとは。子どもを惹きつける読み聞かせのコツ

保育実習や入職後に、保育園で紙芝居を読む機会もあるかもしれません。読み手が「芝居」をするように演じ、子どもたちを惹きつけることが大切になるため、実習前にコツを知っておくとよいですね。今回は、紙芝居の読み方のポイントや子どもを惹きつけるコツなどを紹介します。

保育園で紙芝居している様子

JenJ Payless2/shutterstock.com



紙芝居の読み方のポイントを知ろう!

紙芝居を実習などで取り入れたいと考える保育学生さんも多いのではないでしょうか。
コツなどを押さえて子どもを惹きつけられたらよいですよね。


そもそも、保育園でよく登場する読み聞かせの一つとして紙芝居は親しまれていますが、「ストーリーがあり、読んで聞かせるもの」という点では絵本も同じかもしれません。


実際、絵本と紙芝居では保育士さんの読み方に違いはあるのでしょうか。
まずはその違いから説明します。



絵本の読み方


絵本とは、「絵と文で表現されたお話の本」のことです。
絵といっしょに文があるので、読み手も聞き手も絵本と向かいあい、ページをめくりながら読み聞かせの時間を楽しみます。


読み方がポイントとしては、あまり抑揚をつけすぎないように淡々と読むなど、子どもの想像力を伸ばす工夫が大切になるでしょう。


絵本は大きさも異なり、あまり離れると挿絵が見えにくい場合もあるので、保育士さん1人に対して子ども1人、もしくは複数の場合でも10人以下など少人数に向けて読むことが多いかもしれません。



紙芝居の読み方


紙芝居は、聞き手には絵の情報のみで、そこに読み手が説明を加えて伝える形になります。
大きな紙に目一杯の絵がかかれており、少し遠くてもよく見えるので、保育士さん1人に対してクラス全員など、複数人に向けて読み聞かせする場面が多いかもしれません。


絵本とは違い、表に文字は書かれていないので、読み聞かせる人の役割が大きいのが特徴です。聞き手は、絵を見ながら読み手の声を聞いて想像を膨らませながら楽しむことができます。


そのため、読み手は「芝居を演じる」感覚で読むことがポイントになります。 裏面に書いてあるト書きなどを参考にしながら、世界観を表現し、子どもたちと共感する時間を大切にしながら読み進めるのが重要になるでしょう。


紙芝居と絵本の違いがわかったところで、ここからは紙芝居の読み方に視点を置いて、ポイントやコツを紹介します。



紙芝居の読み方のポイント

紙芝居の読み方についてのポイントをくわしく紹介します。



年齢に合った題材を選ぶ


年齢に合った紙芝居の長さや特徴のある題材を選ぶことも、読み方のポイントの一つとなります。
選ぶ基準となる紙芝居の特徴を、年齢ごとに説明します。


乳児クラス(0~2歳児)向け

乳児クラスでは、8場面で構成された短い紙芝居を選ぶのが望ましいでしょう。
色や絵がはっきりとしていて、見やすいものが子どもの注目を集めやすいかもしれません。

また、乳児クラスの子どもでもマネしやすい効果音や擬音の繰り返しがあるもの、みんなでかけ声を出す場面があるものだといっしょに楽しめそうです。


幼児クラス(3~5歳児向け)

3歳児以降になると、少しずつ集中力が増し、お話を聞ける時間も延びてくるかもしれません。
そのため、12場面や16場面の紙芝居など少し長めの紙芝居も楽しめるでしょう。

ストーリー性のあるものやクイズを楽しめるもの、季節の行事にまつわるものなどさまざまなテーマから子どもたちの様子にあわせて選ぶとよさそうです。



子どもからの見え方に注意する


紙芝居を読むとき、保育士さんは後ろか横の位置につきます。

直接手で持つ読み方では、子どもたちから少し離れ、座って膝のうえで立たせるようにすると安定するかもしれません。
そのとき、紙芝居が傾きすぎると絵が子どもから見えにくくなるので注意しましょう。


舞台を使った読み方では、机の高さや子どもとの距離を調整して、子どもたちから見やすい位置で読むことが大切です。


紙芝居を始める前に、学生さんが子どもの目線の高さになってチェックしたり、ほかの保育士さんに指摘したりしてもらうのもよいかもしれません。



子どもを惹きつける紙芝居の読み方のコツ

紙芝居をしている先生

JenJ Payless2/shutterstock.com


次に、子どもを惹きつける紙芝居の読み方のコツを紹介します。



作品を下読みする


演じる前には、必ず作品全体をしっかりと下読みして理解しておきましょう。


登場人物の性格はどうなのか、絵の雰囲気と展開はどのようなものかなど、分析をきちんと行っておくことで、実際に読むときにより臨場感のある表現ができるかもしれません。



声に変化をつける


紙芝居の内容によって、以下のような声の変化をつけるのもよいでしょう。


  • 登場人物ごとに声色を変える
  • 感情をこめてセリフを読む
  • 楽しい雰囲気のときには明るく弾むように話す
  • ハラハラする展開では少し早口にする

このように、抑揚や話す速さに工夫をして表情豊かに演じることも、紙芝居の読み方のコツといえるかもしれません。



間を生かす


次の展開への期待感やドキドキ感を生む「間」を大切にするのもコツの一つです。


画面の展開の際だけでなく、一つひとつのセリフの間に工夫を凝らして活かすことも、ストーリーを面白くするポイントになるかもしれません。


紙芝居を読む練習を他の人に見てもらうなどして、より効果的な間の使い方を検討しておくとよいでしょう。



引き抜き方を工夫する


紙芝居の引き抜き方も演出の一つとなります。


すっと引き抜くだけでなく、途中で止めてみたり、ゆっくりと引き抜いてみたりするなど、場面の展開に応じて引き抜き方を工夫して、ストーリーに面白みを加えるのもよいかもしれません。



子どもたちを紙芝居に惹きつける読み方を意識しよう

今回は、紙芝居の読み方のポイントや子どもを惹きつけるコツなどを紹介しました。


紙芝居は、絵本とは違ってページを抜くことで場面展開するので、子どもたちは劇を見ているようなワクワク感を味わえるでしょう。
また学生さんも、ストーリーにあわせた読み方を工夫することで、子どもたちの反応を見ながらいっしょに楽しめるかもしれません。


保育実習や入職後に紙芝居を読むときは、学生さんオリジナルの演出方法を考えるなどして、子どもたちを惹きつける読み方を意識できるとよいですね。