身近な廃材の一つである牛乳パック。保育園では1歳児向けの手作りおもちゃの材料として使うこともあるようです。アイデアや作り方を知って、実習などで1歳児クラスを担当するときに活かせるとよいですね。今回は、牛乳パックの特性や1歳児向けの手作りおもちゃのアイデアを10個まとめました。
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【学生さんが作る】牛乳パックを使った1歳児向けの手作りおもちゃ
ここからは、牛乳パックを使った1歳児向けの手作りおもちゃのアイデアを紹介します。まずは学生さんが作る場合のアイデアを6個まとめました。
いないいないばぁ
牛乳パックにかいたイラストが「いないいないばぁ」をする簡単な手作りおもちゃです。
用意するもの
- 牛乳パック 2パック
- 画用紙 20cm×28cm 1枚
- 画用紙(白) 1枚
- テープ
- はさみ
- 色鉛筆
- のり
ポイント
学生さんが「いないいないばぁ」の声をかけながら1歳児といっしょに遊ぶとよいでしょう。子どもが好きな動物やキャラクターをを描くとよろこんでもらえそうですね。
パクパクパペット
牛乳パックのなかに手を入れてパクパクと動かすパペットの作り方です。
用意するもの
- 牛乳パック
- はさみ
- 油性ペン
ポイント
油性ペンで直接かきこむやり方のほか、フェルトや色画用紙を貼りつけて仕上げてもかわいいかもしれません。
さまざまな動物のパペットを作れば、簡単な人形劇をすることもできそうですね。
パタパタ変わり絵
開くと瞬時に絵が変わる、ちょっと不思議なパタパタ変わり絵のアイデアです。
用意するもの
- 開いた牛乳パック 2枚
- はさみ
- 油性ペン
ポイント
できあがったら、学生さんが変わり絵のやり方の手本を見せてから子どもと遊ぶとよいでしょう。
動画のイラストアイデアのほか、「卵からひよこ」、「雨から虹」など、さまざまなパターンの変わり絵を用意するのもおもしろいかもしれません。
絵合わせキューブのパズル
牛乳パックの箱の形を活かした、キューブパズルの作り方です。
用意するもの
- 牛乳パック 3個
- ゴム 20cm×1本
- 絵をかいた画用紙 7cm×21cm×4枚
- はさみ
- キリ
- 両面テープ
ポイント
イラストは、動画のアイデアのほかにもキリンやラッコ、イルカ、とうもろこし、にんじんなど縦長もしくは細長いモチーフを選ぶと1歳児も絵合わせがしやすいかもしれません。
万華鏡
牛乳パックを使って簡単にできる、万華鏡の作り方です。
用意するもの
- 牛乳パック(大・小)各1本
- 銀紙(アルミホイル)
- 画用紙 19cm×35cm×1枚
- ハサミ
- テープ
- ペン
ポイント
画用紙の内側の牛乳パックを動かすと、銀紙の部分に模様が写って万華鏡のようになる手作りおもちゃです。
きれいに模様を写すには、銀紙になるべくシワをつけずに貼るとよさそうです。
電車
つなげて遊べる電車の手作りおもちゃのアイデアです。
用意するもの
- 牛乳パック
- 画用紙
- ビニールタイ
- セロハンテープ
- キリ
- はさみ
- ペン
ポイント
1歳児が遊ぶとき、ビニールタイを噛んだりねじったりすることもあるかもしれません。
そのため、電車の内側に磁石をしっかりとテープで貼りつけて、磁力で車両同士がくっつくように工夫するとよさそうです。
【子どもと作る】牛乳パックを使った1歳児向けの手作りおもちゃ
次に、1歳児といっしょに製作を楽しむことのできる、牛乳パックの手作りおもちゃのアイデアを4個紹介します。
コマ
1歳児も簡単に回すことのできる、コマの作り方です。
用意するもの
- 牛乳パック 1本
- ペットボトルのフタ
- はさみ
- テープ
- ボタン 1つ
- シールやマスキングテープなど装飾するもの
作り方
コマの装飾をしたり、ペットボトルのフタを貼りつけたりする工程は、子どもといっしょに楽しめそうです。
動画では1リットルサイズの牛乳パックを使用していますが、羽が大きいと1歳児が回すのは難しいかもしれません。そのため、500mlサイズの牛乳パックを使ったり、羽の部分を短くカットしたりするとよいでしょう。
また、裏側につけるボタンはより回りやすくするためのものなので、使わなくてもコマとして遊べます。
カスタネット
牛乳パックとペットボトルのフタを使ってカスタネットのおもちゃを作ってみましょう。
用意するもの
- 牛乳パック 1面
- ペットボトルのフタ 2個
- はさみ
- テープ
ポイント
ペットボトルのフタをテープで貼りつけるところや、自由な装飾をするところは1歳児といっしょに楽しめるかもしれません。
牛乳パックの端を引っ張るだけで簡単に音が鳴らせるので、音楽にあわせて遊ぶなどしてみましょう。
バッグ
牛乳パックを使った、簡単なバッグの作り方です。
用意するもの
- 牛乳パック
- 折り紙
- はさみ
- のり
- ホッチキス
- テープ
- 画用紙や折り紙、シールなど装飾するもの
作り方
- 牛乳パックを半分にするようにはさみで切ります。
- 飲み口側の牛乳パックを切り開いてから、2cm×4面分の長さとなるように切り取り、持ち手となる部分を作ります。
- 牛乳パックの底側の表面に、のりで折り紙を貼るなどして好きな装飾をします。
- 持ち手をホッチキスで留め、針の部分にテープでカバーをしてできあがりです。
ポイント
装飾をする工程は、1歳児といっしょに楽しめそうです。簡単にできるよう大きめのシールなどを用意してもよいかもしれません。
バッグは、戸外で木の実などを集めるときの入れ物として使ったり、ハロウィンや節分など行事のアイテムとして使ったりといろいろなアレンジができそうです。
牛乳パックの船
水遊びの際にも使える、船型の手作りおもちゃのアイデアです。
用意するもの
- 牛乳パック(大・小)各1本
- ビニールテープ
- はさみ
- 油性ペン
- 装飾用のシールなど
作り方
- 牛乳パック(大)の上部を開いて長方形の形にします。
- 一辺をすべてカットして、牛乳パックの中を見える状態にします。
- 上部の開いている部分3カ所切り込みを入れ、折り込んでビニールテープでとめて長方形の形にします。
- 牛乳パック(小)を(3)の中に入れ、表面を油性ペンやシールなどで装飾すればできあがりです。
ポイント
船型の手作りおもちゃは、室内での見立て遊びや水遊びの際に活躍するかもしれません。
装飾の工程は、子どもの様子にあわせて油性ペンで絵をかいたり、シールを貼ったりしていっしょに楽しむとよさそうです。
手作りおもちゃの製作における牛乳パックの特性
保育園で製作をするときに、材料として使われることも多い牛乳パック。
まずは、手作りおもちゃを製作牛乳パックの特性をまとめました。
箱の形を活かせる
牛乳パックの形をそのまま活かすことで、箱型の製作などができます。
形を活かすことによって、牛乳パックを開く手間を省けるだけでなく、強度を保てるため子どもが手に持って動かしても形が崩れにくいおもちゃなどを作れるでしょう。
たとえばペン立てや小物入れとして使ったり、積み木のおもちゃとして使ったりすることができそうです。
加工しやすい
牛乳パックはハサミで簡単に切ることができたり、穴あけパンチなどで穴をあけることもできたりと加工がしやすいのも特性の一つでしょう。
穴を空ければ、竹串やタコ糸、リボンなどを通す工程のある製作でも活躍しそうです。
また、油性ペンを使えば、牛乳パックに直接お絵かきをすることもできます。表面に画用紙を貼れば、1歳児が絵の具やクレヨンなどで絵をかくこともできそうです。
切ったり、絵をかいたりとさまざまな加工ができるため、製作のバリエーションが広がるでしょう。
耐水性がある
牛乳パックはもともと液体を入れている容器なので、水に強いのが大きな特徴です。そのため、水に浮かせたり、水中に入れたりして遊ぶおもちゃを製作するのにもぴったりでしょう。
ジョウロ型のおもちゃや水中メガネなどさまざまな手作りおもちゃの材料としても活用できるかもしれません。
学生さんが牛乳パックを集める場合は、内側をきれいに洗って、よく乾かしておくことが大切になります。
牛乳パックで手作りおもちゃを作って、1歳児と遊ぼう
今回は、1歳児向けの牛乳パックを使った手作りおもちゃのアイデアを10個まとめて紹介しました。
集めるのも簡単な牛乳パックは、保育園での製作で活躍する材料の一つです。
箱の形をそのまま活用したり、開いて一部を切り取ったりと加工がしやすく、さまざまな使い方があるので、製作の幅も広がるでしょう。
上記のアイデアを参考にして、1歳児といっしょに製作を楽しむ方法を考えるなどしながら、手作りおもちゃを作って遊べるとよいですね。
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