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保育士の就活に役立つ「強み」一覧。見つけ方や面接の自己PRに活かせる例文

保育士の就活対策として、自身の強みや弱みの一覧を作成するのはいかがでしょうか。自己分析を深めるきっかけとなったり、何を強調して伝えればよいのかが明確になったりするため、ESや面接において自己PRするときにも役立つかもしれません。今回は、面接などで役立つ強み一覧や見つけ方、具体的な例文を紹介します。

ガッツポーズをしている女性

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保育士の就活における強み・弱みの重要性

保育士の就活におけるESや面接で、強みや弱みを聞かれることがあります。これは採用側が、自身でしっかりと自己分析できているかや、企業や園の求める人物像と合致しているかを知ることが目的のようです。


強みとは、学生さん自身の得意なことや、長所のなかでも就職するにあたって活かせる能力のことです。入職後に活かせる強みをアピールすると、いっしょに働くときのイメージもしやすく面接官に好印象を与えられるかもしれません。


一方弱みとは、自身の短所を表すもので、就職するにあたって改善できる点のことを指します。伝え方としては、今は身についていないけれど克服しようとしていたり、自分なりに工夫してカバーしようとしたりしている姿勢を見せるとよいでしょう。


自身の強みや弱みを一覧にして把握するのは、保育士の就活におけるESや面接対策として重要なポイントになります。それにより自身がもつ長所や、保育士の仕事においてどう

保育士の就活に活かせる強み一覧

実際に、保育士の就職面接などにおいてどのようなことが強みとしてアピールできるのでしょうか。一覧にまとめてみました。


強みの一覧表

「強みや長所がない」と思いがちな人は、「形として見える実績や経歴がないといけない」と考えていることが多いかもしれません。 特別なことを成し遂げた実績や、部長やリーダーなどに就いた経験がないために、「人に言えるほどの強みがない」と考えてしまうこともあるでしょう。


しかし、特別なことをしていなくても、これまでの経験において自分なりにどんな努力を積み重ねたのか、それが保育士の仕事においてどう活かせるのかが、強みや長所につながるものだと考えることが大切です。



保育士の就活に向けた強みの見つけ方

次に、保育士の就活に向けた自身の強みの見つけ方を紹介します。



自己分析をする


就活をするうえで欠かせないのが自己分析です。これがすべてのベースとなるといえるでしょう。


自分自身をしっかりと把握しておくことで、ESや面接で長所や短所、自己PRなどを伝えるとき、主張に一貫性や説得力をもたせられますし、さまざまな質問にも対応しやすくなるかもしれません。


過去の出来事とそれへの反応や、今までにしてきたことに関する考えや感想、何に対してどう感じたかなどを細かく洗い出して、自身がどういった要素で成り立っているのかを振り返りしょう。


自身の経験のなかから強みや弱みをピックアップして可視化する過程で、隠れていた自分の能力を発見できるかもしれませんね。



周りの人に聞いてみる


周囲の人に自分のことを聞いてみるのも、効率的な手段の一つといえそうです。


「いつも明るい笑顔を絶やさない」、「初めて会う人とも積極的にコミュニケーションをとっている」など、自分が無意識のうちに行っているようなことにも気づけるかもしれません。


養成校の友人やアルバイト先の仲間など、できるだけ身近な関係の人に聞いてみると、意外な強みが見つかることもありそうです。



短所を長所に言い換える


短所を長所に言い換えることで、強みにつなげる方法もあります。
自分の短所しか思い浮かばないという人は、言い換える方法で長所に変えていきましょう。


たとえば「優柔不断」という弱みを「多角的に検討できる」としたり、「飽きっぽい」という弱みを「いろんなことに興味がもてる」としたりすることで、強みに変換することができそうです。


短所と思う部分でも、ポジティブに考えることで長所や強みにつながるかもしれませんね。



面接の自己PRで強みをアピールする例文

ガッツポーズしている学生

milatas/shutterstock.com


強みの例や見つけ方を参考に自身の長所を洗い出したら、実際に面接官に伝えたり、ESに書いたりする文章を考えてみましょう。
その場合は、以下の伝え方を意識するとよさそうです。


  • 結論(最もアピールしたい強み)を最初に述べる
  • 結論を補足する具体的なエピソードを添える
  • 入職したら強みをどう活かすか伝える


ここからは、以上の構成を意識した例文を紹介します。



自身の性格を強みとしてアピールする例文


私の強みは粘り強さです。中学校から大学に至るまでバレー部に所属していました。

高校の頃に、練習中に足首をケガしたことによりレギュラーから外れた経験がありました。しかしそこで諦めずに、「またレギュラーに戻る」と目標を定め、リハビリや個人練習を頑張りました。その結果、半年後にレギュラーに戻ることができ、「諦めずに粘り強く取り組めば、目標が達成できる」ことを実感しました。

このことから、保育園の業務においてトラブルや困難なことがあったときも、最後まで粘り強くやり遂げられることが、私の強みと考えています。


高校での経験から「粘り強さ」を実感できるエピソードがあり、入職後にもその強みを発揮できそうだなと期待がもてる文章です。



得意なことを強みとしてアピールする例文


私は手芸や工作など、ものづくり全般が得意で、手先が器用なことが強みです。

保育実習で担当したクラスには工作を苦手とする子が数人いました。そこで、どのようにすればわかりやすく作れるか考え、紙の折り目や貼り合わせる場所に目印のマークをつけるなど、自分なりにアレンジした作り方を提案しました。
その工夫により、私が担当する以前と比較して、意欲的に作れる子が増えたと担当保育者の方から評価をいただくことができました。

この経験から、私は自分の器用さを活かし、製作などを通じて子どもたちに工夫の仕方や効率のよいやり方などを伝えていきたいと考えます。


保育実習で自分の強みを発揮できた具体的なエピソードがあり、それを入職後も活かしていきたいということが伝わる文章です。




短所を克服したことをアピールする例文


私の強みは、「頑固」という短所を克服したことです。
私は自分のなかで「これが正しい」と思うことに関しては決して曲げないところがあるため、友人たちと口論になったこともありました。しかし、大学生活やサークル活動を通して、こだわるべきは自分の基準だけでないと気づくことができました。

これは、ミーティングを重ねるなかで、さまざまな視点から物事を見ることやじっくり話し合うことで、より視野を広げていくことが大切であると思えるようになったためです。それ以降、自分の意見だけに頑固にならず、まず他の人の意見を聞くことから始め、お互いにコミュニケーションができる場を設けるように気をつけています。

保育の現場においても、頑固という自分の短所をふまえたうえで、子どもたちや職場の方々に対して一方的にならないよう気をつけながら、コミュニケーションをとっていきたいと考えています。


自分の短所を克服したことが強みという結論を述べたうえで、そのきっかけや今の習慣を伝えられている文章です。


短所をふまえたうえで、保育の現場ではどのようなことに気をつけたいかも述べていれば、園の方にも好印象を与えられるかもしれません。



保育士の就活に役立つ強み一覧を自身で作ってみよう

今回は、保育士の就活における強みの一覧や見つけ方、具体的な例文などを紹介しました。


面接やESで強みを聞かれるのは、企業や園の求める人物像と合致しているか確かめるためのようです。自己分析をして過去のエピソードを洗い出したり、身近な人に自身の長所と感じる点を聞いたりすることで、強みを見つけることができるかもしれません。


一覧を作成したら、最もアピールしたいポイントをメインにした文章を作成して、面接官に自身の強みを伝えられるとよいですね。

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