保育士の履歴書に貼る証明写真は、学生さんの第一印象となる重要なものです。撮り方のマナーを押さえることで、面接官に好印象を与えたり選考がスムーズに進んだりするかもしれません。今回は、証明写真の撮り方について、髪型や服装などのポイントとあわせて、写真のサイズや期限など基本的なマナーもまとめました。
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■目次
保育士の履歴書における証明写真の重要性とは
新卒保育士を目指す就職活動における履歴書の証明写真は、学生さんの顔や全体的な雰囲気を知ってもらうための大切な材料となります。
しかし、いざ証明写真を準備しようと思っても、どこで撮ればいいのかや服装はどうすればよいのか、どれくらいのサイズを用意すればよいのかなど、わからないことが多く戸惑う方もいるのではないでしょうか。
ここからは、保育士の履歴書に貼る証明写真の撮り方について、基本的なマナーや身だしなみ、撮影方法による違いなど、項目ごとにくわしく紹介します。
証明写真の基本的なマナー
まずは証明写真の基本的なマナーについて見ていきましょう。
履歴書用のサイズを選ぶ
履歴書に貼る写真は、「縦40mm×横30mm」のサイズが一般的です。
履歴書に写真のサイズ指定がない場合においても、上記の写真を用意すれば問題ないでしょう。
自動証明写真機において、誤って「パスポート用」や「運転免許証用」などほかのサイズを選択してしまった場合は、撮り直すことが大切です。 自身で写真のサイズを調整すると、バランスの悪い写真になり履歴書全体の印象を落とすことにもつながりかねません。また、枠に対して小さすぎる写真を貼ることも避けましょう。
スタジオで証明写真を撮影する際は、事前に「履歴書用」であることを必ず伝えておくとよさそうです。
期限内のものを使用する
証明写真は、履歴書やESなどを提出する時期からさかのぼって3カ月以内に撮影したものを使います。その理由として、それ以上時間が経ってしまうと、髪型や体重の増減などで顔の印象が変わっている可能性があるからです。
前回撮影したものが3カ月以内であっても、そのときと見た目に変化がある場合には撮り直し、できるだけ実際の姿と相違ない写真を使うとよいかもしれません。
背景に気をつける
証明写真の背景色として一般的なのは、青(水色)かグレーもしくは白といわれています。
特徴として、青またはグレーは落ち着いた印象を与え、顔色や表情がはっきりと見える傾向にあるようです。白は、フレッシュな印象を与える反面、背景が明るく写りすぎる場合があるので注意が必要です。
スタジオでもスピード写真でも、いくつかの色のなかから背景色を自身で選べる場合があるようです。どのようにできあがるかイメージしながら、背景を選ぶとよいかもしれません。
スナップ写真は避ける
大勢で写っているスナップ写真や、友人と撮影したプリクラなどを履歴書に貼るのは避けましょう。本人が特定しづらいうえ、採用側に志望度や本気度が伝わりづらくなり、学生さんの印象を落としかねません。
必ず本人のみ写っている証明写真を貼ることが大切です。
証明写真の裏にフルネームを書く
履歴書に貼りつける前に、証明写真の裏側に自身のフルネームを書きましょう。
提出した保育園で、万が一履歴書から証明写真が剥がれたとしても、誰のものなのかが一目でわかるようにするためです。
黒色かつ細めの油性マジックを使用し、学校名と氏名を書いておくとよいかもしれません。
保育士の証明写真の撮り方~身だしなみ~
ここでは、保育士の履歴書に貼る証明写真を撮るときの身だしなみについて、女性と男性にわけて紹介します。
女性
服装
黒か紺のスーツを着るのが基本です。スーツの下は、白いブラウスやカットソーなどシンプルなデザインのものを選ぶとよいでしょう。イヤリングやネックレスなどアクセサリー類は外して撮影します。
髪型とメイク
髪型は、表情がはっきりとわかるよう、長い前髪は横に流してヘアピンなどで留めましょう。また、サイドの髪は耳にかけたり、後ろの髪は一つに結んだりして、顔や肩にかからないように注意することが大切です。
また、メイクは、ナチュラルに仕上げるのが基本になります。顔色がよく見えるように、ファンデーションやコンシーラーを使用しましょう。 また、薄いピンク色のリップやチークを入れると、健康的な印象を与えられるかもしれません。
男性
服装
黒か紺のスーツを着用します。スーツの下は、白地のシャツとシンプルなネクタイを選びましょう。シャツのボタンはしっかりと上まで留め、ネクタイはまっすぐ締めることが大切です。帽子やアクセサリーは外しましょう。
髪型
全体的にほどよい短髪に整え、前髪はわけるか横に流して目にかからないようにします。適度に整髪料を使用してすっきりまとめ、清潔感のある髪型を意識しましょう。
保育士の証明写真の撮り方~姿勢や表情~
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次に、証明写真を撮るときの姿勢や表情のポイントを紹介します。
姿勢をよく撮影する
正面に向かって、背筋をピンと伸ばした姿勢で撮影するのが基本のマナーです。姿勢よく撮影すれば、誠実な印象につながるかもしれません。
猫背になっていたり、肩の高さがそろっていなかったりすると、だらしないイメージを与えてしまうおそれがあるので、正しい姿勢を意識しましょう。
カメラと目線の位置を調整する
カメラの位置と目線が平行になるように調整することが大切なポイントです。
目線の角度が正しくないと、見下ろしたり、反対に上目遣いになったりするため、採用側へ意図しない印象を与えてしまう可能性があります。
自動証明写真機の場合は撮影前に椅子の高さを調整するなどして、撮影前に目線の高さや、顔の向きなどを確認するとよいでしょう。
歯を見せずに軽く微笑む
口は閉じたまま口角を上げ、軽く微笑むような表情を作りましょう。新卒保育士の履歴書では、リラックスした明るい表情の写真のほうが、好印象を与えられるかもしれません。
ただし、歯を見せて笑わないようにすることがポイントです。撮影前に、鏡でどれくらい口角を上げればやわらかい表情になるのか確認しておくとよいですね。
証明写真の撮り方~撮影方法による違い~
最後に、証明写真の撮影方法による特徴や違いを紹介します。
写真館やスタジオ
特徴
品質:よい
価格:1,600円~10,000円(目安)
所要時間:10分~60分
撮り直し:お店によるが柔軟に対応できる傾向にある
ポイント
写真館やスタジオ撮影の魅力は、機材設備が充実しているのはもちろん、プロのカメラマンに表情や髪型、服装についてアドバイスをもらいながら撮れることでしょう。ただし、スピード写真に比べて価格が高めであったり、予約や来店が必要であったりするという懸念点が挙げられるかもしれません。
しかし、初めての就活に向けて、撮影のプロといっしょに「最良の証明写真を用意したい」という方には向いているといえそうです。
スピード写真(自動証明写真機)
特徴
品質:やや低い
価格:800円前後
所要時間:10分未満
撮り直し:回数制限や時間内制限がある
ポイント
スピード写真の魅力は、手軽に撮影できることといえるでしょう。
写真館での撮影は準備に時間をとられることもあるようですが、スピード写真なら軽く身支度を整えるだけで簡単に撮ることができます。 ただし、身だしなみなどの乱れに撮影後に気づくことがあったり、納得のいくまで撮り直しができなかったりすることはマイナスポイントといえるかもしれません。
手間やお金をあまりかけずに証明写真を用意したいという方に向いている撮影方法といえそうです。
証明写真の撮り方のポイントを押さえて準備しよう
今回は、新卒保育士の履歴書に貼る証明写真の撮り方について、基本的なマナーや身だしなみのポイントなどについて紹介しました。
証明写真は、背景やサイズ、期限などの決まりを守ったものを用意することがポイントです。また、服装や髪型などの身だしなみ、姿勢や表情などを意識することで、採用側に好印象を与えられるかもしれません。
撮り方のポイントを押さえて、保育園の方が「この学生さんに会ってみたい」と思えるような証明写真を準備できるとよいですね。