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保育園の遠足におけるポイント。ねらいや配慮、保育士の持ち物など

気候のよい春や秋、自然公園や動物園などに出かける遠足は、保育園の子どもたちが楽しみにしている行事のひとつです。楽しい行事にするためには、保育士さんたちの事前準備や当日の配慮が不可欠となるでしょう。今回は、保育園の遠足について、ねらいや当日の流れを解説します。当日に向けて準備することや持ち物についてもまとめました。

保育園の遠足の写真

Toby Howard/shutterstock.com



保育園の遠足とは?

保育園の遠足とは、自然公園や動物園など、普段のお散歩とは異なる場所に出かけて、お弁当を食べたりみんなでいっしょに遊んだりする活動です。いつもと違う場所で過ごすことで、特別な雰囲気を感じ取ったり、友だちや保育士さんと仲が深まったりするでしょう。


また、園外ではバスに乗ったり他の来訪者もいたりするため、社会のルールを学ぶ機会にもなるかもしれません。


遠足の種類ごとにくわしい内容とねらいをみていきましょう。



保育園で行く遠足の種類とねらい

実施する季節や行先などによって、内容やねらいが異なるようです。
それぞれくわしく紹介します。



春の遠足


春の遠足は、新学期になり新しいクラスで過ごす子どもたちが、友だちや保育士と関係を深めるきっかけになる行事でしょう。


春の遠足のねらいは以下のものが挙げられそうです。


  • 新しい学級での懇親を深め、楽しく過ごす
  • 春の心地よい気候の中で身体を動かして遊ぶ

特に新入園児がいる場合には、遠足とはどんなものかを伝え、楽しみにできるように歌を歌ったり絵本を読んだりして導入することが大切かもしれません。



秋の遠足


クラスが編成されてから半年が経つ秋の時期には、子ども同士の仲が深まり、気候もよくなるため2回目の遠足を予定する保育園も多いようです。子どもの興味や関心を踏まえて、動物園や水族館といった施設に行くこともあるかもしれません。


秋の遠足には、以下のようなねらいがあるでしょう。


  • 仲のよい友だちとのかかわりを楽しむ
  • 公共の場でのマナーを知る

公共の場に行く際には、大きな声でしゃべらない、人の多いところで走らないなど社会規範について伝えられるとよさそうですね。



親子遠足


保育園によっては、春の遠足の代わりに親子遠足を実施することもあるでしょう。新しいクラスになり、保護者との親睦を深めるとともに、園で楽しく過ごしている様子を知ってもらうという役割もあります。


また、保育士さんにとっても、家庭での子どもの様子や保護者とのかかわりを知ることができる貴重な機会でもあるようです。
親子遠足のねらいには、以下のものが挙げられそうです。


  • 家族での交流を楽しむとともに、園での様子を見てもらう
  • 友だちや家族との親交を深める

親子遠足には保護者の協力が必要となるため、事前におたよりや口頭でお願いをしておくことが大切ですね。



お別れ遠足


3月などの学期末になると、お別れ遠足を行う保育園もあるようです。クラスごとに行くパターンや、3歳・4歳・5歳の縦割りで参加するパターンなど園によってさまざまでしょう。


お別れ遠足では、以下のようなねらいが挙げられます。


  • 1年間ともに過ごした保育士や友だちと交流し、思い出を作る
  • 園外活動に参加し、進級に向けて自信をつける

友だちと遊べる時間を十分に設けたり、「かっこいいおにいさん、おねえさんになろうね」と進級に向けて意欲を持てる声かけを行ったりするとよいかもしれません。



【保育園の遠足】当日までに準備すること

遠足の準備をする子どもの写真

MIAStudio/shutterstock.com


遠足に行くまでに準備することを流れに沿って解説します。



1.行き先を決める


まずは、遠足の行き先を決めましょう。「みんな恐竜ごっこが好きだから、自然博物館に行こう」など、子どもたちの興味や関心に合った行き先を考えられるとよいですね。


他にも、気温や移動方法、安全性などに考慮することが大切です。
主な行き先としては、以下のような場所が挙げられるでしょう。


  • 動物園
  • 自然公園
  • 水族館
  • アスレチック
  • 博物館

行先が決まったら、バスの手配をしたり、施設に問い合わせをしたりする必要があります。また、雨天の場合の変更点や、途中で雨が降ったときの対応も考えておきましょう。



2.下見をする


行き先の目途が立ったら、保育士さんが下見をしに行きます。
その際、以下のポイントをチェックしておくとよいでしょう。


  • 目的地までの経路・所要時間
  • 混雑状況
  • トイレの様子(乳児の場合、おむつ交換が可能であるか)
  • 危険箇所
  • バスの駐車場
  • 集合・点呼の場所
  • 写真撮影のスポット
  • お弁当を食べられる広い場所

子どもが安全に楽しめる場所であることを確認し、当日の流れをイメージしながら各スポットを見て回りましょう。可能であれば、写真をとっておくと、下見に行っていない保育士さんにも現場の様子が伝わりやすくなりますね。



3.当日の流れ・役割を決める


下見の情報をもとに、遠足当日の流れを考えましょう。<>当日の移動ルートや保育士さんが話をする場所、トイレに行くタイミングなどに配慮することが大切です。


当日の流れを決定したら、参加する保育士さんの役割を決めておきます。


  • 先頭での引率
  • 人数確認
  • 救急係
  • 写真係
  • タイムキーパー

これらのような係を設定し、それぞれの保育士さんに当日の動きをお願いしておきましょう。係のない保育士さんはトイレ介助や子どものフォローに回ることになるようです。


その場の状況に応じて臨機応変に動き、子どもの動きをよく見ておくとよいですね。



4.しおりの作成


遠足の流れが決定したら、遠足のしおりを作成します。
しおりは、子どもの期待感を引き出したり、保護者の方が遠足のことを把握したりといった役割があるようです。


行先の説明や当日の流れ、持ち物などを書いておきましょう。
施設のマップや、当日に歌う遠足の歌の歌詞を記入しておくとよいかもしれません。



保護者への周知


しおりとともに、おたよりを作成して保護者への連絡を行います。

おたよりには、以下の項目を書いておくとよいでしょう。


  • 遠足の日程
  • 行き先
  • 集合時間
  • 持ち物
  • 緊急連絡先
  • 雨天の場合の対応

また、集合時間といった大切な連絡は、おたよりでの周知と口頭での声かけの両方を行うと、保護者の方にも意識してもらいやすくなりそうです。



【保育園の遠足】当日の流れと保育士の配慮

遠足当日の流れと、保育士さんの配慮事項をみていきましょう。
ここでは、動物園に行くときの流れを例として紹介します。



1.園に集合・出発


園に集合したら、子どもの顔色や様子から健康状態をチェックして、点呼をしましょう。遠足への期待感が高まる様子に寄り添えるよう、「楽しみだね」「お弁当何かな」などと声かけできるとよいですね。


出発する前には、今一度注意事項を確認しておくとよいでしょう。
バスに乗るときは、運転手さんに挨拶することを伝えて、みんなで練習するとよいかもしれません。



2.目的地に到着


目的地に到着したら、トイレに行く時間を設けましょう。
移動したらまずは人数を確認し、全員揃っていることを確かめます。



3.見学


動物園など全員で見て楽しむ施設では、お弁当前に見学しておくと、落ち着いて見ることができるでしょう。


見学中は、他のお客さんの迷惑にならないよう、立ち止まるときは通路の端のほうに寄っておいたり、騒ぎすぎないよう注意したりといった配慮が挙げられそうです。



4.レクリエーション、お弁当


お弁当を食べる前には、手遊びや歌を歌ったり、簡単なゲームをしたりすることもあるようです。落ち着いて行えるよう、開けた場所に移動し、荷物を置いてから行うとよいでしょう。


お弁当は、みんなでいただきますの挨拶をして食べます。食べる前には、おしぼりで手を拭くように促すとよいですね。


また、お箸を忘れた子どものために、あらかじめ予備の割り箸を持っておくとよいかもしれません。



5.自由時間


お弁当を食べ終わった子どもから、自由に遊んで過ごします。


こまめに全体の人数を確認しておき、危険な場所には行かないよう保育士さんが見ておくことが大切です。



6.園に到着


しっかり遊んだあとは、安全に留意して保育園に戻ります。移動する前にはトイレの時間を確保するとともに、必ず人数の確認をしておきましょう。


園に到着したら、1日の振り返りをして、楽しかったことや思い出に残っていることを話し合えるとよいかもしれません。


遠足のあとは疲れていることが予想されるため、室内でゆったり過ごすようにしましょう。



【保育園の遠足】保育士の持ち物

最後に、保育士さんが遠足に持っていく持ち物をまとめました。

  • お弁当
  • ビニールシート
  • 割り箸
  • 携帯電話
  • 名簿
  • 救急セット
  • カメラ
  • タオル
  • ビニール袋
  • 帽子
  • ハンカチ、ティッシュ

遠足での荷物は、両手が使えるリュックサックが適しているようです。
たくさん身体を動かすと汗をかくため、通気性のよい素材を選ぶとよいでしょう。遠足の行先や活動内容に合わせて、調整してみてくださいね。


また、緊急の時に備えて、園や施設、バス会社などの連絡先を携帯電話に登録しておくと役立つかもしれません。遠足の行先や活動内容に合わせて、調整してみてくださいね。



ポイントをおさえて、保育園の遠足を楽しもう

今回は、保育園の遠足のねらいや流れ、準備などを解説しました。


遠足のねらいには、友だちや先生と仲を深めたり、社会規範を身につけたりするといったねらいがあります。当日までに保育士さんは、行先を検討して下見をしたり、しおりを用意したりとさまざまな準備が必要になります。


遠足当日のポイントとしては、こまめな人数確認や見守りなどの配慮が挙げられるでしょう。保育園の遠足について知って、実習や入職後に役立ててくださいね。