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子どもを惹きつける保育士の話し方のコツ。実習にも役立つ雰囲気づくりのポイント

子どもが話を聞く雰囲気づくりをするうえで大切なのは、保育士さんが話し方のコツを掴むことです。要点を押さえておけば、実習中や入職後に子どもが落ち着いて話を聞いてくれないというときでも、スムーズに活動を進められるかもしれません。今回は、保育学生さんに向けて、子どもを惹きつける話し方のコツを紹介します。

保育活動をしている様子

milatas/shutterstock.com



子どもが聞く姿勢になる保育士の話し方のコツを知ろう

保育園の子どもたちのなかは、遊びや友だちとのおしゃべりに夢中になってしまい、保育士さんの話に耳を傾けるまで時間がかかることがあるかもしれません。そうすると、次の活動になかなか進めないといった場面もあるでしょう。


実習中や担任として子どもたちと接するなかでそのような状況になったとき、どうしたらよいのか不安に感じてしまいますよね。


そのときに大事になるのが、話し方を工夫することです。具体的には、声の大きさや話のテンポに緩急をつけたり、導入として雰囲気づくりをしたりといった方法があります。


これらをすることで、子どもたちの注意を惹きつけ、落ち着いて話を聞いてもらえる環境を作ることができ、その後の活動に入りやすくなるかもしれません。


今回は、保育士として働き始めてからも役立つ話し方のコツを紹介します。大切なポイントを押さえて、実習や入職後に実践してみましょう。



保育士の話し方のコツ①声に抑揚をつける

話し方のコツの一つ目は、声に抑揚をつけることです。

抑揚がない話し方は棒読みのように単調に聞こえてしまい、子どもが耳を傾けてくれないかもしれません。


はじめは大きく高い声で呼びかけ、その後は小さく低い声で話すなど、声の大きさやトーンを変化させることで、話の内容が強調されます。また、しっかり伝えたいことはゆっくり話すようにすると、メリハリが生まれるでしょう。


抑揚をつけて話すようにすれば、子どもが話を聞く姿勢になりやすく、かつ退屈しづらいかもしれません。



保育士の話し方のコツ②命令口調は使わない

話し方のコツの二つ目は、命令口調を使わないことです。


何度呼びかけても注目が集まらなかったり、なかなか話を聞いてもらえなかったりすると、「~して」といった命令形の話し方になってしまうことがあるかもしれません。


しかし、命令口調は子どもの行動や発言の自主性を損なってしまう可能性があるため、基本的には使わないようにすることが大切です。


上から押さえつけるように話すのではく、「これから楽しい〇〇がはじまるよ」というように、子どもが興味をもって自発的に意識を向けられるような話し方や呼びかけを意識することが大切です。



保育士の話し方のコツ③間をあける

話し方のコツの三つ目は、間をあけて話すことです。

一つ目のコツで説明した「抑揚をつける」ことにもつながりますが、話が途切れることなく進むと単調で平坦な印象となります。


一方、ところどころに間を挟むようにすれば全体のテンポがよくなり、子どもたちが聞きやすく、最後まで聞いてくれるかもしれません。また、「次に何を言うのかな」という期待感をもたせることができ、子どもが自ら話を聞く姿勢をつくることにもつながりそうですね。



保育士の話し方のコツ④子どもたちに問いかける

話し方のコツの四つ目は、子どもたちに問いかけることです。


保育士さんや実習生さんが話したい事柄を一方向的に説明していても、子どもたちはあまり耳を傾けてくれないかもしれません。話の途中で問いかけて子どもから声を引き出すようにすることで、自然と子どもが参加して話を聞く姿勢になるでしょう。


子どもたちが話を聞いてくれないときは、会話のキャッチボールを意識して、問いかけや次の活動に関するクイズを取り入れながら話すとよさそうですね。



子どもたちを惹きつける雰囲気づくりのポイント

子どもに教える先生

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子どもたちに落ち着いて話を聞いてもらうためには、話し方以外にも「環境づくり」が大切になります。ここでは、簡単に実践できる雰囲気づくりのポイントを2つ紹介します。



わざと小さな声で話し始める


朝の会や活動の切り替えの場面で落ち着かない雰囲気だった場合、「みなさーん」などと大きな声で呼びかけることがあるかもしれません。


しかし、子どもたちの意識をこちらに向けたいときは、あえて小さな声で話し始めてみましょう。おしゃべりに夢中だった子どもたちも、保育士さんや実習生さんが何か話していることに気づくと、声を聞こうとして静かになるかもしれません。


小さな声で話すことで、子どもが「何を話しているのかな?」と気になり始め、意識を向けるきっかけになるでしょう。また、自然と集中して話を聞く姿勢を作れるようになるかもしれませんね。



導入として手遊び歌やマジックをする


導入として簡単な遊びを取り入れてみましょう。


子どもたちを惹きつけやすいネタには、手遊び歌やマジック、クイズなどがあります。これらは子どもが参加することができるので、自分に意識を向けたいときの導入にぴったりでしょう。


保育士さんや実習生さんと双方向のコミュニケーションを取ることができるため、その後のお話にスムーズにつなげることができそうです。


また、落ち着いて話を聞く雰囲気にしたいときは、絵本の読み聞かせなどもよいかもしれません。

子どもたちの興味を惹きつけるには、自分自身が笑顔で楽しそうに行うことがポイントです。



保育士の話し方のコツを押さえて、実践してみよう

今回は、保育学生さんに向けて、子どもが話を聞く姿勢になる保育士さんの話し方のコツを紹介しました。


子どもたちは、友だちとのおしゃべりが盛り上がって保育士さんや実習生さんの呼びかけに気づいていないこともあるでしょう。そういった場面で話を聞いてもらうには、声に抑揚をつけたり問いかけたりして、子どもが自発的に耳を傾けるような話し方を意識することが大切です。


また、わざと小声で話したり簡単な手遊び歌を取り入れたりして、落ち着いた雰囲気づくりをすることも注目を集めるうえでのポイントになります。明日からでも実践できる話し方のコツを押さえて、実習や入職後の保育に活かしてみましょう。

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