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3歳児の担任になったら知っておきたいポイント。年少さんの特徴や保育をするうえでのかかわり方

1年目の新卒保育士さんは、年少クラスにあたる3歳児を担任することも多いようです。幼児クラスの1番年下にあたるため、自立した部分が増えつつもまだまだ大人に甘えたい一面もある年頃かもしれません。今回は、3歳児の子どもの特徴や担任するときのポイントを紹介します。クラスで楽しめる遊びの例もまとめました。

3歳児の子どもの写真

ANURAK PONGPATIMET/shutterstock.com



年少の担任を受け持つときに知っておきたい3歳児の特徴

保育園では0歳児~2歳児を乳児クラス、3歳児~5歳児を幼児クラスとして分けるのが一般的ですが、3歳児は幼児クラスへと進級したばかりの節目の年齢でもあります。


保育園の3歳児の配置基準は、子ども20人に対して保育者1人となり、クラスをまとめることに大変さを感じる担任の保育士さんもいるでしょう。


実際には、担任以外にもパートやフリーの保育士さんが入り、2人以上の保育者でクラスを見るケースが多いようです。


そんな3歳児クラスを担任するうえで知っておきたい、子どもの特徴を紹介します。



運動能力の特徴


3歳児の子どもたちの運動能力には、以下のような特徴があるでしょう。


走る・跳ぶなど基本的な運動能力が向上する

3歳児になると、歩く、走る、跳ぶ、登るといった体幹につながる動きが育まれ、上手にできるようになる頃かもしれません。


土踏まずができてくる子どももおり、ギャロップ(スキップ)やボール投げなど、力強く身体を動かして楽しむ姿が増えてくるでしょう。


体幹が作られると、バランスを取るのも上手になりますが、まだまだ経験による差が大きいと言えます。
個別に様子を見ながらさりげなくサポートすることが大切になりそうですね。


はさみやはしなどの使い方が身につくことも

手先の器用さも育まれ、はさみや箸などを使うことに興味を持つ子どもも増えてくるかもしれません。


はさみで一回切りをしたり、箸の持ち方を伝えて少しずつ挑戦したりと、子どもの成長に合わせて取り入れてみるとよいでしょう。


また、描画の面でも手先の感覚の育ちが表れるようになり、大きい丸や小さい丸をかき分ける姿も見られるようになりそうです。


のびのびと園生活のなかで楽しみながら、子どもの手先の発達を促していきましょう。



情緒面や認知能力の特徴


3歳児の子どもの情緒面や認知能力には、どのような育ちが見られるでしょうか。


自我が成長し、徐々に自立が始まる

できることが増える3歳児には、「自分でできる」という思いから自立心が強まり、少し難しいことも臆せず挑戦しようとする頃と言えます。


自分の気持ちをはっきりと主張できるようになる一方で、保育士さんの声かけに反発する「第一反抗期」を迎える子どももいるようです。


成長の過程の一つであると捉え、安全に挑戦できる環境を整えたり、子どもが納得して行動できる言葉がけを行ったりと担任の先生が工夫してかかわっていきましょう。


友だちといっしょに遊ぶよろこびを感じる

3歳児になると友だちの存在に関心を持ち、イメージを共有しながらいっしょに遊ぶことを楽しむ姿も増えるでしょう。


仲間意識が高まるなかで、友だちと同じ遊びをしたり、「いれて」「あそぼ」と自分から誘ったりする姿も見られ始めます。


保育士さんは、簡単なルールのある集団遊びを取り入れて、友だちといっしょにルールを守りながら遊ぶことの楽しさを味わえるようにしていけるとよいですね。


自分の感じたことを言葉であらわそうとする

話すことが上手になり、自分の思いや考えを言葉で伝える力もつく頃と言えます。


「きのう、パン食べた」という3語文から、「ママとスーパー行っておかし買ったの」と4~5語をつなげて話す姿も増えるようです。


また興味の対象が広がるにつれて、「どうして?」「なんで?」とさまざまなことの理由が気になる「なぜなぜ期」に入る子どももいるでしょう。


子どもによって個人差があるので、話すのが得意でない子どもにも、1対1で個別に話を聞く機会を作ったり、保育士さんが代弁したりと援助していくことが大切です。



3歳児の年間目標の例

年少の担任が考案する、3歳児の年間目標の例文を紹介します。



身の回りのことを自分でしようとし、意欲や自信を育んでいく


幼児クラスになって、着替えや玩具の片付けなどの基本的な身の回りのことを自分でできるようにするという目標を立てるのもよいでしょう。


子どもによっては、片付けのしかたがわからなかったり、やり方が雑になってしまったりすることもまだまだあるようです。


保育士さんが繰り返しかかわり、生活習慣の自立に向けて、「自分でやろう」という意欲や「1人でちゃんとできた」という自信を育むことが大切です。



簡単なルールのある遊びや役割遊びを通して、友だちといっしょに遊ぶことを楽しむ


友だちに関心を持ち、イメージを共有しながら遊ぶようになる3歳児の子どもたち。


いっしょに遊ぶことの楽しさを味わえるよう、ルールのある遊びやままごとなどの役割遊びを通してかかわりの楽しさを伝えていきましょう。



年少の担任として3歳児とかかわるときのポイント

3歳児の子どもの写真

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ここでは、年少クラスを受けもつ担任保育士さんが、子どもとかかわるときのポイントをまとめました。



生活習慣の自立に向けて援助する


幼児クラスとなる年少の子どもたちには、着替えやトイレだけでなく、登園・降園の準備や給食の配膳なども、保育士さんの力を借りながら自分でやってみるようになる頃のようです。


担任の保育士さんは、子どもたちに丁寧にやり方を教えながら、徐々に自分でできるように援助を調整していきましょう。


最初はうまくできないことが予想されるため、時間に余裕を持って早めに活動を切り上げるなど工夫することが大切ですね。



「自分でできる」という自信を育む


身の回りのことを自分で行う年少さんですが、遊びのなかでも、色塗りが上手になったり、運動能力が高まったりと、できることが増えてくることでしょう。


保育士さんは、そうした成長をしっかりと認めて、子どもの自信につなげていくことを心がけましょう。


一方で、自信が生まれつつも自分の能力を客観的に捉えきれない年齢でもあるため、高い場所から跳び降りようとするなど、危険な行動も見られるかもしれません。


しっかりと見守り、子どものケガのない範囲で挑戦できるよう、環境を整えてみましょう。



好きな遊びに没頭し、友だちとのかかわりを楽しめるように


3歳児になると、乳児の頃よりも集中力や思考力が向上し、じっくりと遊びを楽しめるようになる頃のようです。


保育士さんは、子どもが好きな遊びを見つけられるように、玩具の種類や置き方を工夫するとよいでしょう。


また、友だち同士でかかわりながら遊べるように、「入れて」「遊ぼう」などの誘い方を日常のなかで伝えていくことも配慮できるとよいですね。



年少クラスで3歳児が楽しめる遊びの例

最後に、3歳児の子どもたちが楽しめる遊びの例をまとめました。
年少クラスを担任するときの参考にしてみてくださいね。



運動遊び


年少クラスを担任したら、のびのびと身体を動かせるような遊びを取り入れてみましょう。


  • かけっこ
  • けんけんぱ
  • しっぽ取り
  • 中当てドッジ
  • 鬼ごっこ

思い切り身体を動かして発散できるよう、走ったり跳んだりといった動きを楽しみながら行える遊びを考えてみてくださいね。



簡単なルールのある遊び


3歳児の子どもがルール遊びの楽しさを味わえる、簡単な集団遊びをまとめました。


  • だるまさんがころんだ
  • 新聞島ゲーム
  • 色探しゲーム
  • あぶくたった

最初は担任の保育士さんがオニ役(進行役)となって遊びを率先するとスムーズです。


設定保育で行うのもよいですが、自由遊びの時間に3歳児の子どもを誘っていくのも面白そうですね。



室内遊び


年少クラスの室内遊びでは、手先を動かす練習になったり、じっくりと取り組めたりするような遊びを取り入れてみましょう。


  • 豆つかみゲーム
  • パズル
  • 塗り絵
  • 粘土遊び
  • お世話遊び

なかでも、友だちとイメージを共有できる「お世話遊び」や「ままごと」は、3歳児の子どもたちも夢中になってくれるかもしれません。



年少の担任になったら、3歳児の自我の芽生えを育んでいこう

今回は、年少クラスを担任するうえでの保育のポイントや3歳児の特徴、年間目標の例を紹介しました。


3歳児は、自立心が芽生え始め、基本的な生活習慣や、周りの子どもがやっている遊びに興味を持ち始める頃です。


友だちとのかかわりを楽しみながら過ごせるよう、保育士さんは集団遊びを取り入れたり、遊びの誘い方を伝えたりしていきましょう。


3歳児クラスのポイントを知って、子どもの関心を広げていけるとよいですね。