手作りコマを簡単に手作りしたいと考える保育学生さんもいるかもしれません。
牛乳パックや紙コップなどで簡単に作れるので、作り方を知って実習や入職後に役立ててみましょう。
今回は、手作りコマのアイデアを乳児幼児クラスに分けて紹介します。あわせて、保育で取り入れるときのポイントもまとめました。
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保育園で手作りコマを使って遊ぼう!
保育園では、お正月にコマ遊びを取り入れることがあるのではないでしょうか。
コマといっても市販されているものや、子どもたちといっしょに手作りできるものもありますよね。手作りする場合、身近にある牛乳パックや紙コップ、どんぐりや紙皿など身近な材料を使えばさまざまな種類のコマを作ることができそうです。
保育活動の製作に手作りコマを取り入れるのには、以下のねらいが挙げられます。
- 身近なものを使ったコマの作り方を理解する
- さまざまな材料を使い、友だちや保育士とコマ製作を楽しむ
手作りするコマの種類や作り方を変えれば、どの年齢の製作活動にも取り入れやすくなるかもしれません。このようなねらいをもとに、手作りコマの指導案を作成できるとよいですね。
今回は、保育園で製作できる手作りコマのアイデアを乳児クラスと幼児クラスに分けて紹介します。
手作りコマのアイデア:乳児向け
ここからは、乳児クラス向けの手作りコマのアイデアを紹介します。
牛乳パックでクルクルコマ(再生時間 0:03~)
牛乳パックでクルクル回るコマを作りましょう。
用意するもの
- 牛乳パック 1個
- ペットボトルのキャップ
- はさみ
- テープ
- ボタン 1つ
- 装飾(クレヨン、シールなど)
作り方
1.牛乳パックの底を中心にしてはさみで切り開きます。
2.シールを貼ったり、クレヨンで好きな模様を描いたりします。
3.ペットボトルのふたをテープで(2)の中心に貼り付けます。
4.(3)を裏返して、ボタンをテープで貼り付ければできあがりです。
製作のポイント
ペットボトルのふたやボタンは小さいため、口に入れてしまう危険があります。数を確認しておき、保育士さんや保育学生さんがそばについてテープで貼り付けるとよいかもしれません。また取れないように接着剤で貼るのもよいでしょう。
紙皿のコマ(再生時間 0:31~)
紙皿で手作りコマを作りましょう。
用意するもの
- 紙皿 1枚
- クレヨンやペン
- テープ
- ストロー
- はさみ
作り方
1.紙皿にクレヨンで好きな絵を描きます。
2.中心に向かってはさみで切り込みを入れます。
3.切った部分を重ねてテープで貼り付けます。
4.ストローの端を4つに切ります。(2cm程度)
5.(4)を紙皿の中心に貼ればできあがりです。
作るときのポイント
紙皿とストローにはさみで切り込みを入れる工程は、保育学生さんが行なうとよいかもしれません。そのとき、保育学生さんが紙皿やストローが動かないように手で押さえると、子どもたちがテープを貼りやすくなるでしょう。(詳しい説明はこちら)
紙コップコマ
紙コップを使ってコマを作りましょう。
用意するもの
- 紙コップ
- クレヨンや絵の具
- はさみ
作り方
1.保育学生さんが8カ所、紙コップの縁から底に向かって切り込みを入れます。
2.子どもたちが紙コップに絵をかくとできあがりです。
作るときのポイント
クレヨンを使うときは、新聞紙を机に敷いておくとよいでしょう。クレヨンをうまく持てない子がいた場合は、いっしょに持って子どもたちが絵をかきやすくするとよさそうです。すぐに作れるので、子どもたちが複数作りたい場合に備えて、材料は多めに用意しておくとよいかもしれません。
CDのコマ
使わなくなったCDでコマづくりをしましょう。
用意するもの
- CD
- ビー玉
- 接着剤
- テープ
- ペン
作り方
1.ビー玉をCDの中心に接着剤とテープで固定します。
2.CDにシールを貼ったり、ペンで絵を描いたりしたらできあがりです。
作るときのポイント
ビー玉は事前に保育学生さんが固定しておくと、取れる心配も少なくなるでしょう。机の上に新聞紙を敷いてから製作をすると片付けが楽になりますよ。表面、裏面の両方に絵を描いたり装飾したりしてもよさそうです。
手作りコマのアイデア:幼児向け
ここから幼児クラス向けの手作りコマのアイデアを紹介します。
ぶんぶんゴマ
牛乳パックとタコ糸でぶんぶん音を立てながら回るコマを作りましょう。
用意するもの
- 牛乳パックの底
- タコ糸
- ペン
- キリ
作り方
1.牛乳パックの底を切ります。
2.(1)にペンで絵を描きます。
3.キリで中心に穴を開けます。
4.タコ糸を通して結ぶとできあがりです。
作るときのポイント
キリは先がとがって危ないので、穴をあける工程は保育学生さんが事前に行なうとよいでしょう。子どもたちがひもをじょうずに結べない場合は、個別にやり方を教えたり声がけをしたりするなどの対応をするとよいかもしれません。
紙皿のコマ
幼児クラス向けの紙皿で手作りコマを作りましょう。
用意するもの
- 紙皿
- クレヨン
- ペン
- はさみ
作り方
1.紙皿にクレヨンやペンで好きな絵や模様描きます。
2.紙皿のフチにはさみで斜めに切り込みを入れます。
3.切り込みをした部分を立たせるように折り上げればできあがりです。
作るときのポイント
事前にはさみで切り込みを入れる線を書いておくと、子どもたちの切る目印になってスムーズにカットすることができそうです。よく回るようにストローを用意して息を吹きかけてみてもよいかもしれません。
折り紙のコマ
折り紙でコマを作りましょう。
用紙するもの
- 折り紙 3枚
作るときのポイント
折り紙は得意な子や苦手子とさまざまいるでしょう。そのため、早く折り終わった子どもはわからない子の教えるようにしてもよいかもしれません。自分の好きな色で作れるように、さまざまな色の折り紙を用意しておきましょう。(詳しい説明はこちら)
ペットボトルキャップのコマ
ペットボトルのキャップでコマを手作りしてみましょう。
用意するもの
- ペットボトルのキャップ
- ペン
- キリ
- 楊枝
- 接着剤
作り方
1.ペットボトルのキャップにペンで好きな絵を描きます。
2.ペットボトルのキャップにキリで穴を開けます。
3.接着剤を付けた楊枝をペットボトルのキャップに差し込むとできあがりです。
作るときのポイント
楊枝の先がとがっているので、友だちに向けないように約束をしておくとよいでしょう。事前にペットボトルのキャップの穴をあけておくとスムーズに進みそうです。楊枝の先がとがって危ないと感じるときは、刃先を切っておくとよいかもしれません。
どんぐりのコマ
どんぐりで手作りコマを作りましょう。
用意するもの
- どんぐり
- 楊枝
- ペン
- 接着剤
- キリ
作り方
1.どんぐりの上部の真ん中にキリで穴を開けておきます。
2.どんぐりにペンで色を塗ります。
3.接着剤を付けたつまようじを穴に入れるとできあがりです。
作るときのポイント
事前にどんぐりにキリで穴を開けておくとよいでしょう。色を塗る際は、発色がよいペンを用意すると色がよく見えコマを回したときもわかりやすいでしょう。どんぐりは小さいので色塗りがうまくできず、机に色がついてしまうことも考えられます。あらかじめ机の上に新聞紙を敷いておくと、色塗りのときに汚れる心配もなくなるでしょう。
手作りコマを保育園で取り入れるときのポイント
手作りコマを保育園で製作するときのポイントを紹介します。
安全に製作するための約束事を決めておく
幼児クラスでは、はさみや楊枝など先がとがっている道具を使う場合があります。とがっているものは、けがにつながるなど危険な場合が多いので、作り方の説明といっしょに「刃先を友だちに向けないこと」「持ったままあるかないこと」を約束しておくようにしましょう。
年齢に合わせた種類にする
手作りコマはさまざまなアイデアがあるので、担当クラスの年齢に合った題材を選びましょう。年齢に合わせることで、子ども自身でできることも増えるためコマの製作がより楽しめるかもしれません。
簡単に手作りできるコマのアイデアを知って役立てよう
今回は手作りコマのアイデアを紹介しました。
アイデアのなかには紙皿や紙コップ、牛乳パックなど身近にある素材を使うとよく回る手作りコマの製作ができます。コマを手作りするときは、約束事を決めておくことと年齢に合わせた題材にすることがポイントです。
このコラムを参考にしながら、保育実習や入職したときに子どもたちと手作りコマを製作して遊んでみてくださいね。