【保育に役立つ】保育園の夏の製作遊び。花火やひまわり、ヨーヨー作りなど

動物や花など、保育園で身近なものをテーマに作る製作遊び。夏の花火やひまわりなど、季節の風物詩をイメージした製作を知りたい新卒保育士さんや保育学生さんも多いでしょう。今回は、保育や実習に活かせる、夏の製作遊びやねらいについて紹介します。あわせて、活動の注意点についても具体的にまとめました。

ひまわりの工作

Elena Hramova/shutterstock.com

保育園で夏の製作をするねらい

花火やひまわりをテーマに、折り紙をちぎったりリボンやビーズを飾ったりして行う夏の製作遊び。できあがったものは保育園に飾るほか、お家に持って帰ることもできるため、子どもだけでなく保護者も季節感を楽しむことができるでしょう。

そんな夏の製作遊びのねらいについて、くわしく紹介しましょう。

夏をテーマにした製作遊びを行うことで、季節の食べ物などを理解する

夏の風物詩をモチーフにした製作遊びを行えば、ナスやトマトなど旬の食べ物や、うちわなど季節のアイテムを知ることにつながりそうです。

製作遊びを楽しみながら、夏についての知識を深められるかもしれません。

夏の季節感を味わいつつ、製作遊びを楽しむ

夏は花火やひまわりなどきれいな景色を楽しんだり、風鈴の涼やかな音を味わったりできる魅力があります。

夏の風物詩をテーマにすれば、このような夏のよさを理解しながら製作遊びを楽しめるかもしれません。

夏の風物詩をかいたり作ったりすることで、自由に表現することの楽しさを味わう

製作遊びでは色を塗ったり絵をかいたりすることで、自分らしいデザインや色合いを作ることができるでしょう。

うちわや風鈴などを作ることで、自由に表現できるよろこびを味わえるかもしれません。

保育園で楽しむ夏の製作:花火・うちわ

ここからは、保育園で楽しめる花火やうちわの製作について見ていきます。

花火

まずは、花火をモチーフにした製作のアイデアをまとめました。

紙コップ花火

<用意するもの>

  • 好きな色の折り紙3枚
  • 黒色のマジック
  • 紙コップ
  • のり
  • はさみ

<ポイント>

大きな花火ができあがるので、壁などに飾れば夏の気分を味わえるかもしれません。

また、折り紙だけでなく絵の具で好きな色を塗ったり、ビーズやリボンなどの飾りで彩ったりしても楽しめそうです。(詳しい作り方はこちら

画用紙の打ち上げ花火

<用意するもの>

  • 好きな色の折り紙4枚、黒色の折り紙1枚
  • 好きな色の画用紙1枚
  • タコ糸
  • テープ
  • のり
  • ハサミ

<ポイント>

1歳児や2歳児クラスで取り入れる際は、ハサミを使う工程は新卒保育士さんや保育学生さんが行いましょう。手順が複雑な部分があるので、子どもがメインで作る場合は年長クラスで取り入れるとよさそうです。

また、折り紙を暗闇で光るペンや絵の具で塗り、電気を消してから広げることで、花火が打ちあがるような様子を楽しめるでしょう。

お遊戯会などの場面で取り入れれば、子どもだけでなく保護者にもよろこんでもらえるかもしれません。(詳しい作り方はこちら

うちわ

次は、夏にぴったりなうちわを作れるアイデアを紹介します。

お絵描きうちわ

<用意するもの>

  • 牛乳パック2箱
  • 画用紙2枚
  • 割りばし1膳
  • 接着剤
  • 黒いクレヨン、好きな色のクレヨン数種類
  • ヘアスプレー
  • コンパス
  • ハサミ
  • テープ

<ポイント>

動画ではクレヨンをスクラッチすることで花火をかいていますが、好きな動物やキャラクターをかいても楽しめるでしょう。

またクレヨンで全体を塗らず、丸く切り抜いたうちわに直接野菜スタンプを押したり、色付き氷でお絵かきしたりするなど、他の遊びを組み合わせてもおもしろそうです。(詳しい作り方はこちら

吹き絵で作る花火うちわ

<用意するもの>

  • 牛乳パック2枚
  • 黒い画用紙1枚
  • 割りばし1膳
  • 好きな色の絵の具数種類
  • ストロー
  • コンパス
  • ハサミ
  • テープ
  • 接着剤

<ポイント>

花火に関する絵本を導入で読み「次は皆で花火をかいてみよう」と声かけすれば、スムーズに遊びへ移れるでしょう。

うちわを作っている際は「絵本に出てきた花火みたいだね」と声かけしたり、絵本のフレーズを使ったりすることで、子どもを遊びへ引き込みやすくなるかもしれません。

また、花火の模様をかくときはストローだけでなく、絵の具を手指につけて指スタンプや手形を押してみてもおもしろそうです。(詳しい作り方はこちら

関連記事:【室内でも遊べる】氷遊びのアイデア。夏や冬に楽しめる色つき氷のお絵かきなど/保育士就活バンク!

保育園の夏の製作:風鈴・ヨーヨー

続いて、夏の風物詩と言える風鈴やヨーヨーを作る方法について解説しましょう。

風鈴

まずは、風鈴をモチーフにした製作のアイデアを見ていきます。

折り紙風鈴

<用意するもの>

  • 好きな色の折り紙2枚
  • タコ糸
  • キリ
  • パンチ

<ポイント>

子どもがキリを使ってしまうとケガの恐れがあるため、穴を開ける場面では保育士さんや保育学生さんが対応しましょう。

風鈴の下につける部分は、折り紙で花や動物を折って飾るなどのアレンジをすれば、かわいい見た目の風鈴ができあがりそうです。(詳しい作り方はこちら

金魚の風鈴

<用意するもの>

  • 好きな色のマスキングテープ2個
  • 500mlのペットボトル
  • アイロン
  • タコ糸
  • ハサミ
  • パンチ
  • カッター
  • キリ

<ポイント>

金魚など魚が登場する絵本を読んだ後に行えば、子どもはより遊びに夢中になれるかもしれません。

アイロンでペットボトルの切り口を溶かす工程は危ないので、年長クラスでも事前に保育士さんや保育学生さんが対応しておくことが大切です。(詳しい作り方はこちら

ヨーヨー

次に、実際に手ではじいて遊べるヨーヨーの作り方をまとめました。

カプセルヨーヨー

<用意するもの>

  • おもちゃのカプセル1個
  • 好きな色や形のビーズ複数個
  • 輪ゴム3本
  • 好きな色のビニールテープ
  • ハサミ

<ポイント>

おもちゃのカプセルのような廃材ですぐに作れるため、保育園でも気軽に取り入れられる遊びです。

シールや折り紙を貼り、自由に飾ってみても楽しめるかもしれません。(詳しい作り方はこちら

木の実のヨーヨー

<用意するもの>

  • おわん型のカップ2個
  • 好きな色のマジック数本
  • 輪ゴム3本
  • 割りばし1膳
  • 木の実や鈴、大きなビーズなどを数個
  • 好きな色のビニールテープ
  • ハサミ
  • キリ
  • テープ

<ポイント>

夏の自然を味わえる戸外活動を行った後に拾ってきた木の実でヨーヨーを作る、というように遊びを展開させることで連続性が生まれるでしょう。

サイズが少し大きいので「友だちにぶつけないようにしようね」と声かけするなど、場面に応じた援助が必要になるかもしれません。

保育園の夏の製作:ひまわり・夏野菜

夏野菜

pilipphoto/shutterstock.com

最後はひまわりや夏野菜など、自然をテーマにした製作遊びを見ていきましょう。

ひまわり

鮮やかな黄色い姿を楽しめる、ひまわりがモチーフの製作遊びを紹介します。

折り紙ひまわり

<用意するもの>

  • 黄色の折り紙1枚、茶色の折り紙1枚、緑色の折り紙1枚
  • のり

<ポイント>

壁一面にできあがった折り紙を貼り、ひまわり畑を作るのも楽しそうですね。

子どもが折り方を迷わないように、保育士さんや保育学生さんは全員の前で実践しながらゆっくりと説明しましょう。(詳しい作り方はこちら

紙コップひまわり

<用意するもの>

  • 黒色、黄色、茶色のマジック
  • 緑色の画用紙1枚
  • 緑色の折り紙1枚
  • 紙コップ1個
  • ハサミ
  • 両面テープ
  • のり

<ポイント>

折り紙で作ったひまわりより立体的で迫力が出やすいため、お遊戯会などの飾りつけにも向いているかもしれません。

種の部分に顔をかいたり、折り紙で作ったちょうちょを飾ったりしてアレンジしてみてもおもしろそうです。(詳しい作り方はこちら

野菜

続いて、野菜をモチーフにした製作のアイデアを見ていきます。

折り紙とうもろこし

<用意するもの>

  • 緑色の折り紙1枚
  • 茶色のマジック

<ポイント>

夏野菜カレーなど、給食に夏野菜が出た後に行うと遊びへの興味を引きやすいかもしれません。

「さっき給食に出たね」「この野菜の名前はなんでしょう」など、子どもへ声かけをしながら遊べるとよいですね。

野菜スタンプで作る夏野菜

<用意するもの>

  • 色画用紙数枚
  • 野菜のヘタや皮など(多種類用意できるとよい)
  • 水性絵の具数個
  • 紙皿
  • ハサミ

<作り方>

1.紙皿に絵の具と水を少量ずつ入れ、よく混ぜて溶かします。

2.野菜のヘタや皮を(1)につけて画用紙にスタンプし、トマトやナスなど夏野菜をかきます。

<ポイント>

普段は捨ててしまう野菜のヘタや皮などを活用できるアイデアです。

夏野菜の他にも「うさぎさんをかいてみよう」などテーマを変えることで、子どもたちなりに野菜の模様を活かしてお絵かきできるかもしれません。

1歳児や2歳児はテーマを決めずに、野菜スタンプを押すだけでも楽しめるでしょう。

保育園で夏の製作遊びを行うときの注意点

保育園で夏の製作遊びを行う際に、気をつけるポイントについてまとめました。

危険な工程は保育士さんが担当する

キリやアイロンなど子どもがケガをする恐れのある工程は、保育士さんや保育学生さんが行いましょう。

また、1歳児や2歳児クラスではハサミを使わないようにし、代わりにちぎったり破いたりする工程を取り入れるとよさそうです。

作り方が分からない子には援助する

皆が同じペースで製作できるとは限らないため、一人ひとりがしっかり作れるように配慮することが大切です。

特に1歳児や2歳児クラスで取り入れる場合、説明についていけない子どもが出てくることも考えられます。そのような子どもがいるときは隣で作り方を教えるなど、フォローする保育士さんを事前に決めておいたほうがよいかもしれません。

保育学生さんは担当の保育士さんにあらかじめフォローをお願いしておくなど、すべての子どもが楽しめるよう援助することが大切です。

誤飲に気をつける

乳児クラスの子どもは、ちぎった折り紙やビーズなど、細かな部品を飲み込んでしまう可能性があります。

そのため、製作の一部だけ行ったり子どもの口より大きな部品を用意したりするなど、事故が起こらないように工夫しましょう。

ひまわりやヨーヨー作りなど、保育園で夏の製作を楽しもう

今回は、ひまわりやヨーヨーなど、夏の製作遊びのアイデアについて紹介しました。

折り紙を折ったりマジックで色を塗ったりするなど、さまざまな工程を重ねて製作することで、乳児クラスから年長クラスまで楽しむことができるでしょう。

夏の風物詩をテーマにした製作遊びを保育園で取り入れ、日々の保育や実習に活かしてみてくださいね。

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