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【夏の氷遊び】保育のねらいと絵具を混ぜて作る色つき氷の遊びアイデアなど

冷たさを味わったり、体温で溶かしたりして遊べる氷遊び。涼を取りながら楽しめるため、夏の保育に取り入れたい保育学生さんもいるでしょう。今回は、絵具で色をつけた氷を使ったお絵描きやゲームなど、実習や保育に活用できる氷遊びのアイデアを紹介します。指導案に活かせるように、ねらいや注意点などもまとめました。

保育園で行なう夏の氷遊びの概要とねらい

冷たい氷を活かして楽しむ氷遊び。氷は手軽に準備できるので、夏の保育実習の活動に取り入れやすいでしょう。

まずは氷遊びの概要や、指導案に活かせるねらいについて紹介します。

氷遊びとは

氷遊びとは、水が凍って氷になったり、溶けて水になったりする変化を活かした遊びです。

氷のツルツルとしたさわり心地や冷たさを手指で味わえるため、感触遊びの一つとしても遊べるかもしれません。

また、氷に色をつけたりおもちゃを入れて凍らせたりすることで、涼を取りながら楽しむことができるでしょう。

氷遊びのねらい

氷遊びのねらいを、指導案を作成する際の参考になるようにまとめました。

氷の冷たさやツルツルとした感触を味わう

氷をさわって、冷たさや溶け始めたときのなめらかな手ざわりを感じることで、氷そのものを楽しむことができるでしょう。

また、光に当てると輝くきれいな見た目や、カランコロンといった音に触れることで、視覚や聴覚などの感覚を豊かにすることにもつながるかもしれません。

水に絵具などの異素材を混ぜて氷を作り、変化を楽しむ

水に絵具やさまざまな素材を混ぜて氷を作ることで、色や形が変化する様子を楽しむことができるでしょう

異なる素材同士が混ざり合う面白さを発見しながら、子どもの感性や好奇心を育てられるとよいですね。

氷を溶かしたり重ねたりすることで、楽しみながら手先を動かす

氷を体温で溶かしたり積み重ねて遊んだりすることで、自然と手や指のこまかな動きが増えるでしょう。

楽しみながら手を動かすことで、器用さを育むことにつながるかもしれません。

凍る、溶けるなど氷の性質を活かして遊ぶ

凍ったり溶けたりする氷の特徴を活かせば、氷すくいおもちゃの救出ゲームなど、他のおもちゃでは経験できない遊びができるでしょう。

また、どのように遊ぶか考えることで想像力を養うことや、「これもいっしょに凍らせてみたい!」と好奇心を育むことにもつながりそうですね。

このように、氷遊びは冷たさや水に変化していく様子を楽しむことで、子どもの触覚や聴覚を豊かにしたり、手指の動きを活発にさせたりするねらいがあるといえるでしょう。

保育園で活かせる夏の氷遊びのアイデア

ここからは、保育実習に取り入れられる氷遊びのアイデアを解説します。

感触遊び

遊び方

氷をさわって冷たさを味わったり、体温で氷を溶かしたりして遊びます。

四角や丸などの型を使ってさまざまな大きさや形の氷を用意すれば、きれいな形を見て楽しむ、形を指でなぞるなど、多様な遊び方ができるでしょう。

ポイント

子どもが氷を口に入れないように大きな氷を用意したり、近くで見守ったりすれば1歳児から取り入れられるかもしれません。

また、子どもが氷に興味を持たないときは、様子を見ながら保育学生さんが氷を渡す、「これをさわってごらん」と声かけを行なうなど工夫してみましょう。

氷釣り

氷釣り

遊び方

  1. さまざまな大きさの氷を用意します。
  2. (1)を大きな皿に置き、釣りたい氷に糸を垂らします。
  3. (2)の状態のまま、上から塩を振りかけます。
  4. 10秒待ち、氷を糸で釣れたら成功です。

ポイント

塩をかけると氷の温度が急激に下がり、糸と氷が凍ってくっつくという仕組みを活かした遊びです。

釣れた氷に塩を振りかけ、氷をつなげて釣ってみたりすると盛り上がるかもしれません。皆でいくつまで氷をつなげられるか、競争しても楽しめそうですね。

氷すくい

遊び方

たらいやビニールプールに氷を入れ、カップなどで氷をすくいます。

子ども同士でいくつすくえるか競ったり、手ですくって冷たさを感じたりしてみましょう。

ポイント

絵具で色をつけた氷やビーズを入れた氷、型抜きで作った氷を混ぜれば、見た目も楽しめるかもしれません。

また、氷がゆっくり溶けていく様子を観察することで、氷が水に変わる神秘さを味わえるでしょう。

絵具を混ぜて作った色つき氷でお絵描き

遊び方

絵の具を溶かした水を、製氷皿に入れて凍らせます。(アイス棒などを差し込んで持ち手をつけるとお絵描きしやすくなります。)

氷がしっかり凍ったら、紙の上で少しずつ溶かしながらお絵描きします。

ポイント

お絵描きをメインで行なうときは、色がしっかり出るように濃いめに色をつけることがポイントです。

また、牛乳パックに水と着色料を入れて凍らせれば、大きい色つき氷ができあがります。大きな紙にお絵描きすれば手や身体を大きく動かすようになるので、子どもたちはのびのびと遊ぶことができそうです。

なお、氷が溶けた際に洋服が汚れる可能性があるため、汚れてもよい服装で遊びましょう。

保育学生さんは、担当の保育士さんに遊びの内容を伝えておき、保護者へ連絡してもらうよう前日までにお願いしておくとよいですね。

おもちゃの救出ゲーム

遊び方

中に防水やプラスチックのおもちゃを入れた氷を使って、おもちゃを助けるゲームです。

おもちゃを助けるために、皆で協力し合って氷を溶かしたり砕いたりして楽しみましょう。

ポイント

ビニールプールで遊び終わった後におもちゃの救出ゲームを行えば、ぬるくなった水を使えるので溶かしやすくなります。

また、おもちゃではなく葉っぱや野菜、ビーズなど、子どもが興味を持ちやすいものを凍らせてアレンジしてみてもよさそうです。

ただし、氷が固まるまでには時間がかかるため、あらかじめ水におもちゃを入れた状態で凍らせておくと、スムーズに遊びを始められるでしょう。

冬に行う氷遊びのアイデアについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。

保育園で氷遊びを取り入れるときの注意点

最後に、保育実習で氷遊びを行うときの注意点について見ていきましょう。

氷の誤飲に気をつける

氷は食べても危険性は薄いものの、そのまま飲み込んでしまうと窒息するおそれがあります。1歳児くらいまでは何でも口に入れてしまいやすいので、保育学生さんは子どもの口より大きい氷を用意するなどして誤飲に注意しましょう。

他の年齢の子でも目を離さないようにし、事故が起こらないように気をつけながら遊ぶことが大切です。

身体が冷えすぎないように休憩を取る

氷は冷たいので、夢中になって遊んでいるうちに身体が冷えすぎてしまうことが考えられます。

子どもが風邪を引かないように、保育学生さんは適宜休憩を入れたりぬるま湯を用意したりして、子どもが元気に遊べる環境を整えましょう。

溶けた水などですべらないように注意する

氷や溶けた水などを踏んでしまうと、すべってケガをしてしまうかもしれません。

保育学生さんは事前に「走るのはバツだよ」「転んじゃうからゆっくり歩こうね」など、声かけをしておくとよいでしょう。

また、床をこまめにタオルで拭いたり、子どもが立ち上がるときは保育学生さんが後方で支えたりして、安全な環境を整えることが大切です。

絵の具を混ぜて作った氷でお絵描きを楽しむなど、氷遊びを夏の保育に活かそう

今回は、保育実習で行えそうな氷遊びのアイデアや、指導案に活かせるねらいを紹介しました。

氷遊びは涼を取りながら楽しめるので、暑い夏にぴったりの遊びといえるでしょう。

氷の冷たさを感じたり絵具を混ぜて色水の変化を楽しんだりして遊ぶことで、子どもの触覚や聴覚を豊かにするほか、手先の動きを活発にさせることにもつながるかもしれません。

保育実習では、保育学生さんが声かけをしたり誤飲に注意したりすれば、1歳児頃から取り入れられるでしょう。

保育学生さんは、氷遊びのアイデアを参考にして実習の活動に活かしてみてくださいね。

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