保育園で楽しめるバブルアートについて知りたい保育学生さんもいるかもしれません。絵の具とシャボン玉の液を使えば簡単にできるので、作り方などを知って実習に役立ててみましょう。
今回は、お絵描きの技法のひとつ、バブルアートのねらいや基本的なやり方について紹介します。あわせて、アレンジアイデアと注意するポイントをまとめました。
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バブルアートとは?
バブルアートとは、シャボン玉と絵の具で使って製作をする技法です。バブルペイントとも呼ばれ、シャボン玉遊びの一つとしても親しまれています。
保育園では、シャボン玉ができるようになる4歳くらいから取り入れることが多いようです。
保育園でのバブルアートの製作には、以下のようなねらいが挙げられます。
- 絵の具を使って表現しながら、自分のイメージを持つ
- さまざまな色があることを知り、模様ができる様子を楽しむ
バブルアートでは絵の具を使うため、さまざまな色に触れながらや大小それぞれの模様を表現できるのが特徴です。
絵の具とシャボン玉液を用意すれば簡単に取り入れられるのも魅力の一つですね
しかし、1歳児や2歳児などシャボン玉をじょうずにできない年齢の場合、シャボン液を吸い込んでしまうなど危険も考えられます。そうならないためにも、保育学生さん自身が基本的なやり方やじょうずなシャボン玉の作り方を知っておくことが大切です。
今回は、実習などで子どもたちと楽しめるバブルアートについてくわしく紹介します。
バブルアートの基本的なやり方
ここからバブルアートの基本的なやり方を見ていきましょう。
用意するもの
- シャボン玉液
- シャボン玉液を入れるお皿
- 水彩絵の具
- 液体を混ぜる棒
- ストロー
- 画用紙
作り方
1.紙皿に適量のシャボン玉液を適量入れます。
2.(1)に青い水彩絵の具を入れて割り箸でかき混ぜます。
3.ストローを使って息を吹いて泡を作ります。
4.画用紙を(3)に乗せて形を取り、全体に色が付いたらできあがりです。
動画では、青色のバブルアートをして魚を貼りましたが、色を変えるだけでさまざまな製作に応用できます。梅雨の時期ならピンクや青、紫色を使ってあじさいを表現したり、テーマを決めて描いたりしてもよいですね。
遊ぶときのポイント・注意点
ストローで息を吹くときに吸い込まないように「フーって吹くとぶくぶくして面白いよ」と子どもたちの楽しい気持ちを盛り上げるような声かけをするとよいでしょう。
別の色を作る場合は、画用紙に押した色が乾いてから行うときれいに仕上がりますよ。
バブルアートのアレンジアイデア
バブルアートの基本の遊び方がわかったところで、アレンジアイデアをまとめました。
スプーンを使う
スプーンでもバブルアートを表現することができます。基本の作り方で泡を作ったら、スプーンですくって画用紙に置きましょう。
色が混ざらないようにするために、色ごとにスプーンを変えるときれいに仕上がりますよ。
ペットボトルで吹く
ペットボトルで吹いてバブルアートをしてみましょう。
用意するもの
- シャボン玉液
- シャボン玉液を入れるお皿
- 水彩絵の具
- 液体を混ぜる棒
- ストロー
- ペットボトル 500ml以下
- ネット
- 輪ゴム
- 画用紙
作り方
1.紙皿に適量のシャボン玉液を入れます。
2.(1)に水彩絵の具を入れてかき混ぜます。
3.ペットボトルの底を切り、ネットをかけて輪ゴムで固定します。
4.(2)にペットボトルの底をつけて息を吹きかけます。
5.繰り返し遊びます。
作るときのポイント
ペットボトルが大きいと息を吹きかけるのが難しくなるかもしれません。低い年齢のときは、ペットボトルの大きさを小さくしたり、難しい場合はストローにしたりと臨機応変に変更できるとよいでしょう。
アレンジアイデアを用いながら、以下の動画を参考に製作してみてくださいね。
バブルアートを保育活動に取り入れるときの注意点
バブルアートを保育に取り入れるときに注意することをまとめました。
シャボン液を吸い込まないよう、座って遊ぶ
製作をしているときに、シャボン液を吸い込まないように「座ったままシャボン玉のようにストローで吹いて泡を作ってね」と説明しましょう。最後の確認として約束事を、子どもたちに質問してみるのもよいかもしれません。
また、製作中は子どもから目を離さず全体を見るようにしましょう。
汚れてもよい服装を準備・着用してもらう
バブルアートは、絵の具やシャボン液が洋服につき汚れてしまうことが考えられます。そのため、事前に伝えて汚れてもよい服を準備してもらい、それを着て活動するとよいでしょう。
バブルアートの作り方を知って実習や入職に役立てよう
今回は、バブルアートの基本的や作り方やアレンジの仕方を紹介しました。
バブルアートは、シャボン液と絵の具を混ぜてストローで泡を作って製作する技法です。さまざまな色や模様に触れるというねらいをもとに、子どもたちと水の中の様子や宇宙、あじさいなど、季節にちなんだものや形を表現してみましょう。
ストローで泡を作った後は、スプーンやペットボトルを使えばお絵描きのしかたをアレンジすることもできます。製作するときは、汚れてもよい服装を用意してもらい、子どもがシャボン液を吸い込まないように注意しましょう。
バブルアートの基本的な遊び方を知って、保育園で子どもといっしょに楽しめるとよいですね。