【保育や実習に!】動物や歌を活かしたまねっこ遊び。指導案に活かせるねらいなど

行動や動物の動きをまねして楽しむまねっこ遊び。遊び方を工夫すれば1歳児頃から行えるようなので、レパートリーを増やして日常保育や実習に役立ててみましょう。今回は、保育学生さんや新卒保育士さんに向けて、まねっこ遊びのアイデアや指導案に活かせるねらいを紹介します。保育活動をするうえで気をつける点もまとめました。

手を挙げて遊ぶ子ども

maroke/shutterstock.com

保育で行うまねっこ遊びとは

手足や身体を自由に動かして遊ぶまねっこ遊び。開放感を味わったり、表現する楽しさを知ったりすることが期待できるので、実習や保育に取り入れたい保育学生さんや新卒保育士さんも多いでしょう。

そんなまねっこ遊びの概要やねらいについて、くわしく解説していきます。

まねっこ遊びの概要

まねっこ遊びとは保育学生さんや新卒保育士さんの動きをまねたり、子どもが自分でイメージした動物のように身体を動かしたりして楽しむ遊びです。

1歳児や2歳児は、大人や身の周りのものの動きをまねし始める時期と言われているため、手を叩くなど単純な動きであれば乳児クラスでも取り入れられるでしょう。

また、ジャンプやキックなど足を使う動きは、安定して歩けるようになる3歳児くらいを目安に行うとよさそうです。

まねっこ遊びの指導案に活かせるねらい

続いて、まねっこ遊びの指導案に活かせるようなねらいを紹介します。

保育者と同じ手遊びをしたり、身体を動かしたりして楽しむ

保育学生さんや新卒保育士さんのまねを行い、手足や身体の動きを楽しむことがねらいとして挙げられるでしょう。

机や椅子など障害物のない場所で身体をのびのびと動かせば、開放感を味わえるかもしれません。

自由に動物のまねっこを行うことで、身体で表現する楽しさを味わう

ゴリラやうさぎなど、自分の好きな動物のまねっこ遊びを行えば、自分のイメージした通りに身体を動かす楽しさを味わえるでしょう。

身体を使って自由に表現することで、子どもの表現力や感性を養うことにもつながるかもしれません。

保育に活かせるまねっこ遊びのアイデア

保育士と遊ぶ子ども

maroke/shutterstock.com

ここからは、保育で取り入れやすいまねっこ遊びのアイデアをくわしく紹介します。

動物のまねっこ遊び

うさぎやフラミンゴなど、動きや見た目が特徴的な動物のまねっこを行う遊びです。

例えばうさぎの場合は頭の上に耳を作り、低い姿勢でぴょんぴょんと跳んだり、フラミンゴの場合は手を大きく広げ片足で立ったりしてみましょう。

導入として動物が登場する絵本を読めば、出てきた動物の鳴き声や動きをまねしやすくなるかもしれません。

ゴリラのじゃんけんゲーム

ゴリラになりきりながらじゃんけんを行い、じゃんけんで勝つたびに少しずつ立ち上がり、成長していくゴリラを表現するまねっこ遊びです。

座って両手で胸をたたいた状態からじゃんけんを始め、勝ったらお尻を上げた状態になり、次に勝ったら中腰、もう一度勝ったら思いきり背伸びして大きいゴリラになりましょう。

保育学生さんや新卒保育士さんが子どもたちの前に立ってじゃんけんを行い、誰が早く大きなゴリラになれるか競ってみてもよさそうです。

まえうしろゲーム

最初に子ども同士で手をつなぎ、大きなわっかを作ります。その後、保育学生さんや新卒保育士さんは輪の中に入り、「まえ」と声をかけたら一歩前へ進み、「うしろ」と言ったら一歩下がりましょう。

子どもたちは保育学生さんや新卒保育士さんのまねっこを行うことで、少しずつわっかが小さくなったり広がったりする様子を楽しめそうです。

ゲームに慣れたら「ジャンプ」や「キック」などを加えてもおもしろいですが、その場合は上手に歩けるようになる3歳児頃から取り入れましょう。

こんなことできるかな

「こんなことこんなことできますか」と歌いながら、保育学生さんや新卒保育士さんが手を広げたり首をかしげたりするなど、さまざまに身体を動かします。

その後、子どもたちは「こんなことこんなことできますよ」と歌いながら動きをまねする遊びです。

1歳児や2歳児クラスでは、手を叩くなど単純な動きのみを行ったり、3歳児くらいからはジャンプする動きを取り入れたりするなど、子どものペースに合わせて難易度を調整しましょう。

手遊び歌

手遊び歌であれば、手を頭に持っていくなど、子どもができる動きからまねっこ遊びを行えそうです。

保育学生さんや新卒保育士さんが「まねっこしてみよう」と声をかけ、いっしょに歌を歌ったり身体を動かしたりすれば、まねっこ遊びに慣れていない子どもも楽しめるかもしれません。

手遊び歌は道具を準備する必要がないため、すきま時間や他の遊びの導入としても気軽に取り入れられそうですね。

保育でまねっこ遊びを行うときの注意点

最後は保育でまねっこ遊びを行うときに、気をつけるポイントをまとめました。

十分に距離を空けて遊ぶ

集まってまねっこ遊びをする際、子ども同士の距離が近いと身体がぶつかってしまうことが考えられます。

保育学生さんや新卒保育士さんは「お友だちとぶつからないように広がろうね」など声かけし、子どもが手や足を十分に動かせるくらいのスペースを設けましょう。

広く安全なスペースを確保する

室内でまねっこ遊びを行う場合は、机や椅子などを置いていない安全な場所を確保することが大切です。

また、園庭などで遊ぶときは周りに遊具などが置いていない場所を選び、子どものケガにつながりにくい安全な環境を整えましょう。

手遊び歌や動物のまねっこ遊びを覚え、実習や保育に活かそう

今回は、保育に役立つまねっこ遊びのアイデアや、指導案に活かせるようなねらいを紹介しました。

まねっこ遊びは、手を叩くなどの簡単な動きを選んだり手遊び歌を行ったりと、遊び方を工夫すれば1歳児や2歳児から取り入れられるでしょう。

画用紙やボールなど道具を準備しなくても取り組みやすいので、他の遊びの導入としても役立つかもしれません。

動物のまねっこ遊びなどのアイデアを覚え、保育実習や毎日の保育に活かしてみましょう。

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