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保育園の運動会に取り入れたい競技18選。0歳児から5歳児までの年齢別アイデア

保育園の運動会で行う競技は、子どもが楽しめるものを選びたいと思う新卒保育士さんも多いでしょう。運動会をより盛り上げるため、保護者と行う競技や異年齢競技を取り入れてみても楽しそうですね。今回は、リレーや玉入れなど、保育園の運動会にぴったりな競技を、0歳児から5歳児の年齢別にくわしくまとめました。

保育園の運動会

mTaira/shutterstock.com



保育園の運動会で競技を行うねらい

レースやリレーなど特別な競技を行う運動会は、非日常感を味わえる一大イベントでしょう。異年齢競技や親子競技なども行えば、子どもたちはいつもと違う遊びに期待をふくらませられるかもしれません。


ここではそんな運動会のねらいについて、具体的に紹介します。



競技を通じて保護者とふれ合い、親子の絆を深める


保護者と協力して行う親子競技を取り入れれば、親子の絆を深めることにつながりそうです。


いっしょに走ったりボールを運んだりすることで、保護者は子どもの違う一面を発見したり、成長を感じたりできるでしょう。



レースや玉入れなど特別な遊びを行うことで、ワクワクとした気持ちを味わう


レースや玉入れなど、普段の保育ではあまり行わない特別な競技を取り入れれば、子どもは期待から胸を躍らせるかもしれません。


新卒保育士さんは、子どもが夢中になり、楽しさを味わえるような競技を選ぶことが大切です。



リレーで走ったり音楽に合わせて踊ったりして、身体を十分に動かす


リレーやダンスなど多様な競技を行えば、子どもはのびのびと身体を動かして楽しめるでしょう。


子どもが開放感を感じたり、体力をつけたりすることにもつながるかもしれませんね。



【0歳児向け】保育園の運動会で行う競技

まずは、0歳児向けの運動会の競技から紹介します。



ハイハイレース


0歳児がマット1枚分くらいの短い距離を、ハイハイで進んでゴールを目指す競技です。

おもちゃを持った保護者が待機したり、新卒保育士さんが名前を呼んだりして0歳児をゴールまで誘導しましょう。


実況する新卒保育士さんは「○○ちゃんが泣いてしまった!おなかが空いたのかな」など工夫して、上手に盛り上げられるとよさそうですね。



マラカスダンス


0歳児が好きな音楽を流し、身体を自由に動かします。やわらかいマットを敷いておき、子どもが寝転がったりハイハイしたりしてもケガをしないように配慮しましょう。


新卒保育士さんは子どもの近くでマラカスを鳴らしたり歌ったりし、子どもが楽しく踊れるようにサポートできるとよいですね。



段ボールカーリレー【親子競技】



用意するもの

  • 段ボール
  • PEテープ
  • ガムテープ
  • 画用紙や折り紙
  • 好きな色のペン
  • キリ

作り方

1.段ボール箱をガムテープでしっかり補強します。

2.(1)に画用紙や折り紙を貼り、車のように飾りつけます。

3.段ボールの前面にキリで2カ所の穴を開け、PEテープを通して結んだらできあがりです。


ポイント

作成した段ボールカーに子どもが入り、保護者が引っ張ってリレーを行います。


段ボールカーは動物が車に乗っているもののほか、パトカーや電車などのデザインにして、子どもが乗りたくなるような見た目に仕上げられるとよいですね。

子どもが段ボールカーから身体を乗り出してしまうことも考えられるので、十分に高さのある段ボールを使ったり、競技中はしっかり見守ったりするようにしましょう。



【1歳児向け】保育園の運動会で行う競技

続いて、1歳児向けの運動会の競技を具体的にまとめました。



にゃんにゃんレース


1歳児が猫耳のついた帽子やしっぽのついたズボンを履き、猫になりきってハイハイで進むレースです。


ネズミの耳をつけた新卒育士さんが1歳児の前に立ち、ゴールまで誘導すると、ネズミを追いかけている猫のように見えて盛り上がるかもしれません。

レース中に子ども同士がぶつかってしまう可能性もあるため、しっかりと距離を取るなど環境設定を工夫しましょう。



宝探し


ブルーシートなどの上にお宝を置き、子どもが動き回って制限時間内にお宝を集める競技です。


10月の運動会であれば、折り紙で作ったかぼちゃを大きなビニール袋で作ったおばけに食べさせるなど、季節に合わせた宝探しを行うとおもしろいでしょう。

うまく集められない子どもが出てくるかもしれないので、新卒保育士さんはいっしょに宝を集めるなど、子どもが楽しめるように配慮することが大切です。



動物のまねっこ競争【親子競技】


保護者が子どもを抱っこやおんぶし、カードの指示に従って動物のまねっこを行う競技です。


カードには「カンガルーのように、子どもを抱っこしてスキップする」「コアラのように、おんぶしてのそのそと歩く」など、動物に関連した内容を記載しましょう。

イラストなどを使って、保護者がイメージしやすいように書いておくと親切ですね。



【2歳児向け】保育園の運動会で行う競技

次に、2歳児向けの運動会の競技を解説します。



動物変身かけっこ


子どもがカードをめくり、鳥なら羽のように手を動かして走る、うさぎならジャンプして進むなど、カードに書かれた動物のまねをしながらかけっこを行う競技です。


うまくまねっこをできない子どもがいるときは、新卒保育士さんが動きを教えながらいっしょにゴールを目指すなど、場面に応じて援助しましょう。

動物になりきれる帽子や服などを事前に用意しておき、身につけながらかけっこを行うとより盛り上がるかもしれませんね。



おばけ退治


新卒保育士さんが大きな白い布などをかぶっておばけになりきり、子どもが退治をする競技です。


玉入れ用などのやわらかいボールを用意し、子どもたち全員で協力して投げたり、退治できるまでの時間を競ってチーム戦にしたりしてもよいかもしれません。

ただし、2歳児だとまだボールを遠くまで投げられない子もいるかもしれないので、新卒保育士さんはできるだけ子どもの近くに行き、ボールを当てやすいように配慮しましょう。



フラフープリレー【親子競技】


フラフープに子どもと保護者が入り、リレーを行う競技です。子どもがフラフープの前に入り、保護者が後ろに入ると、子どもはリーダーになった気分を楽しめそうです。


フラフープを汽車に見立てて「しゅっしゅっぽっぽ」と掛け声をすれば、さらに盛り上がるかもしれませんね。



【3歳児向け】保育園の運動会で行う競技

運動会の親子競技

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ここでは、3歳児向けの運動会の競技について見ていきましょう。



忍者のかけっこ


それぞれの子どもが忍者になりきり、かけっこをする競技です。

ブルーシートをくぐるコーナーや一本橋のコーナーを作り、それぞれ「海潜りの術」「橋渡りの術」などを使って、ゴールを目指しましょう。


「変身の術」を取り入れ、動物になりきって走るスペースを作ってみてもよさそうですね。



玉入れダンス


3歳児が好きな曲を流し、途中で玉入れとダンスを繰り返す表現遊びです。

新卒保育士さんが笛を鳴らしたらスタート地点に戻って踊り、また鳴らしたら玉入れを行うというように2つの競技を交互に行うので、子どもは夢中になって楽しめるかもしれません。


音楽が終わった時点で入っている玉を数え、数の多いチームが勝ちとなります。



おつかい競争【親子競技】


保護者が先にカードを取りに行き、その後子どもにカードの内容を教え、お題のものを取ってきてもらう競技です。

子どもがわかりやすいように、カードにはイラストなどを書いておくとよいかもしれませんね。


また新卒保育士さんは、普段の保育でおにぎりやスコップなど身の周りのものの名前を教えておき、子どもがスムーズにおつかいできるように工夫しましょう。



【4歳児向け】保育園の運動会で行う競技

続いて、保育園の運動会で行える、4歳児向けの競技について紹介します。



障害物競走


跳び箱を跳んだりマット運動を行ったりと、障害物を乗り越えながら競う競技です。

途中で保育士さんとじゃんけんし、勝ったら進めるなど、ユニークな要素を取り入れても盛り上がるかもしれません。


ただし、子どもが競技に夢中になり、正しい方法で前転や跳び箱を行わず、ケガをすることも考えられます。

新卒保育士さんはマットなどの障害物の隣でしっかり見守り、危ないと思ったらすぐに止めるようにしましょう。



風船バレー


風船バレーは風船をはじき合い、落とさないように工夫しながら遊ぶ競技です。


チームに分かれて競ったり、子どもたち全員で協力して何回はじけるかを数えたりしても盛り上がるでしょう。

異年齢競技として取り入れれば、4歳児が自分より小さい子どもをサポートする姿が見られるかもしれませんね。



大きなズボン【親子競技】



用意するもの

  • 色つきのビニール袋2枚
  • ビニールテープ
  • ハサミ

作り方

1.ビニール袋の底を2枚とも切ります。

2.ビニール袋同士をテープでつなぎ合わせればできあがりです。


ポイント

大きなズボンは簡単に作成できるので、事前に製作として子どもが作り、自由に飾りつけしてみてもおもしろいかもしれません。


その際は子どもが入るビニール袋は小さくするなど、走りやすくなるように調整してもよさそうです。

競技を行っているうちにビニール袋が破れ、走れなくなってしまう可能性もあるので、新卒保育士さんは事前に補修用のテープなどを用意しておきましょう。



【5歳児向け】保育園の運動会で行う競技

最後は、5歳児向けの競技についてくわしくまとめました。



借り人競争


借り人競争は、「メガネをかけた人」「帽子をかぶった人」など、カードに書かれた条件に合う人を見つけていっしょにゴールする競技です。


年長さんであればできそうですが、なかなか声をかけられない子どももいるかもしれないので、新卒保育士さんは状況に応じていっしょに人を見つけるなど、援助する必要があるでしょう。

また、条件に合う人が必ずいるように、事前に保育士さん同士で連携してお題に沿ったアイテムを身につけておくなど、工夫をしたほうがよいかもしれませんね。



サイコロリレー


サイコロを振り、目に書かれているものを新卒保育士さんのもとまで運ぶ競技です。


りんごが2個、コップが4個などさまざまなアイテムがサイコロに描かれており、新卒保育士さんのもとまで正しく運べたら、次の人にバトンタッチします。

異年齢競技として取り入れれば、年長さんが自分より小さい子どもにやさしく教えている姿が見られるかもしれませんね。



親子のボール運び【親子競技】


5歳児と保護者が向かい合ってお腹にボールを挟み、いっしょにゴールまで運ぶ競技です。


ゴールする時間を競ったり、リレーにしたりしてもおもしろいかもしれません。

うまくボールを挟めず転倒する子どもが出てくる可能性もあるので、新卒保育士さんは子どもの後方で見守るなど、状況に応じた援助を行いましょう。



保育園の運動会で競技を行うときの注意点

保育園で運動する子ども

T.TATSU/shutterstock.com


ここでは、競技を行ううえで、気をつけるポイントについて見ていきます。



事前準備をしっかり行う


運動会を開催するうえで、段ボールカーなど事前に用意しておくものがあるときは、本番に間に合うよう数日前から準備をしておきましょう。子どもが当日スムーズに競技へ参加できるように、何度か競技の練習を行っておくことも大切です。


また、保護者にも動きやすい服装での参加をお願いするなど、おたよりや口頭でしっかりと連絡事項を伝えましょう。



子どもたちが楽しめるように配慮する


新卒保育士さんは子どもたちが運動会を楽しめるように、状況に応じて配慮をすることも大切です。


例えばボールをうまく投げられない子どもを援助したり、競技のやり方がわからないときはいっしょに参加したりするなど、子どもが困らないようにサポートしましょう。



トラブル時は慌てず対応する


競技中に子どもが転んでケガをしてしまったり、勝ちたいという思いから子ども同士がケンカしたりすることも考えられます。


そのようなトラブルが起こっても慌てず、新卒保育士さんはスムーズに手当をする、すぐに仲介するなど冷静に対応しましょう。



保育園の運動会にぴったりな、0歳児から5歳児向けの競技を知ろう

今回は、忍者のかけっこや風船バレーなど、保育園の運動会にぴったりな競技を紹介しました。

運動会は親子の絆を深めたり、子どもがワクワクとした気持ちを味わえたりする大きなイベントです。新卒保育士さんは競技に使う道具を準備する、子どもたちが楽しめるようにサポートするなどの注意点を意識し、子どもや保護者が楽しめるような運動会にしましょう。


新卒保育士さんは、0歳児から5歳児の年長まで楽しめる競技を覚え、盛り上がる運動会を開催できるとよいですね。

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