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【実習や保育に役立つ】保育士の座り方。正座による膝の負担を減らすコツ

保育中の正しい座り方が分からず、悩む新卒保育士さんや保育学生さんもいるのではないでしょうか。絵本を読んだり手遊びをしたりするときなど座る場面は多いので、しっかりと理解しておきたいですよね。今回は、保育士の座り方について紹介します。また、正座をするときの負担の減らし方もくわしくまとめました。

座って絵本を読む保育士

milatas/shutterstock.com



保育士の正しい座り方を知ろう

保育士さんの座り方は、基本的に正座や膝立ちがよいとされています。

正座は膝や足に負担がかかってしまうイメージがあるかもしれませんが、背中が伸びやすく骨盤が安定しやすいため、妊婦さんにもよい座り方とされているようです。


また、背骨が自然に伸びるため内臓への圧迫が少なかったり、腰痛対策になったりもすると言われています。

では、なぜ保育士さんの正しい座り方は正座や膝立ちなのでしょうか。



保育士の座り方が正座や膝立ちの理由

保育士さんの座り方として正座や膝立ちがよいとされる理由について紹介します。



子どもが保育士さんの足に引っかからないようにするため


あぐらや横座りをしていると、保育学生さんや新卒保育士さんの足が身体より外に出る体勢になるため、子どもがつまずいて転んでしまうかもしれません。


自分も足をひねるなどケガをしてしまう可能性があるので、足を身体の下に収められる正座や膝立ちがよいと言われています。



トラブルがあったらすぐ動けるようにするため


子どもが転びそうであったり外に出ようとしていたりするなど、何かトラブルがあったときに、あぐらや横座りでいると立って動くまでに時間がかかってしまうでしょう。


しかし、正座や膝立ちであればすぐに立ち上がれるため、子どものトラブルに即座に対応しやすいかもしれません。



見た目がよいため


正座で保育を行っていると、保護者が見たときに好印象かもしれません。


正座はかしこまった場で行う座り方であることから、品があり、保育に真面目に取り組んでいると思ってもらえそうです。



保育士のNGな座り方

続いて、基本的に保育には向いていないとされている座り方についてまとめました。



体育座り


体育座りとは両膝を立てる座り方のことで、お山座りとも呼ばれています。

子どもが転んだときに、立てている膝で頭を打ってしまう可能性があるので、保育学生さんや新卒保育士さんが体育座りをすることは避けたほうがよいようです。


また、体育座りは床に手をつかなければ立ち上がりづらく、即座に動くことが難しいため保育士に向いていない座り方かもしれません。



あぐら


上記のように、あぐらは子どものケガにつながったり、すぐ立てなかったりしてしまいます。

また、保護者のなかにはお行儀が悪いからと子どもにあぐらを教えていない場合があるようです。


そのため、保育学生さんや新卒保育士さんがあぐらをすると子どもが真似し、クレームにつながってしまう恐れもあるかもしれません。



横座り


先ほど紹介した通り、子どもがつまずいてしまったり、トラブルへの対応が遅れたりすることから、保育には向いていない座り方とされています。


また、横座りは腰と背骨がねじれるため骨盤がゆがみやすく、腰痛にもつながってしまうようです。



保育士の座り方による負担を減らすコツ

座って遊ぶ保育士

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正座は折りたたんでいる足の上に全体重が乗るため、場合によっては膝に負担がかかったり、足が圧迫されて血の巡りが悪くなったりして、しびれや痛みが起こってしまいます。

もともと膝や足が悪い方は無理をせずに、あらかじめ他の保育士さんや園長先生に相談しておくことが大切です。


最後は、正座や膝立ちによる負担を減らすコツについて、くわしく説明します。



背筋を伸ばす


お尻側に重心をかけると足首などが圧迫され、しびれにつながってしまいます。そのため、足への負担を減らせるように、しっかりと背筋を伸ばして重心を分散させるようにしましょう。


背筋を伸ばすことで姿勢がよくなり、見た目もきれいになるかもしれません。



足の親指を重ねる


かかとの上にお尻を乗せると、血流が滞りしびれやすくなってしまうので、正座をするときは以下の方法を試してみましょう。

1.膝立ちの状態で両足の親指を重ねます。

2.足首から先を逆ハの字に開きます。

3.(2)で作った足の間に、お尻を収めるように座ります。


定期的に(1)で重ねた親指の上下を入れ替えれば、血流がよくなり、よりしびれを防ぎやすくなるかもしれません。



腹筋に力を入れる


腹筋に力を入れて腰をしっかり上げるようにすると、足に全体重がかかりづらくなり、しびれを防げるようです。


日ごろから鍛えていないと忘れてしまうので、立っているときも腹筋を意識し、姿勢を正しておくとよいかもしれませんね。



サポーターを使う


サポーターを使えば筋肉を刺激し続けてくれるため、膝や足の負担を減らせるかもしれません。


膝の部分にクッションが入っているものを選べば、膝の黒ずみを防いでくれる効果も期待できそうです。



しびれそうなときは重心をずらす


正座や膝立ちをしているときにしびれそうになった場合、しびれが軽いほうの足に重心をずらすとよいかもしれません。


交互に足を休ませることで、ある程度しびれを解消できるでしょう。



保育士の座り方や正座の負担を減らすコツを覚えて、仕事に役立てよう

今回は、保育士さんの正しい座り方について紹介しました。

保育士さんは子どもが転ぶことを防いだり、トラブルに迅速に対応したりするために、基本的には正座や膝立ちをしたほうがよいと言われています。


しかし、正座や膝立ちは足や膝へ負担をかけてしまうので、背筋を伸ばす、サポーターを使うなどの対処法を実践して負担感を軽減するとよいでしょう。

保育学生さんや新卒保育士さんは正しい座り方を覚え、実習や保育に役立ててみてくださいね。

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