はだし保育のメリット・デメリットとは。ねらいや保育学生や新卒保育士が注意するポイント

はだし保育とは何かを知りたい保育学生さんや新卒保育士さんもいるでしょう。くわしい内容を理解し、園選びの参考にしたり保育に役立てたりできるとよいですね。今回は、はだし保育の概要や、取り入れるメリット・デメリットについて紹介します。また、保育をするうえで気をつけるポイントもまとめました。

はだしの子ども

erez_ka/shutterstock.com

保育園ではだし保育を行うねらいとは

はだし保育とは、子どもたちが靴下や靴を履かず、できるだけはだしで過ごしたり外で遊んだりする保育方法のことです。

健康的な身体を作ったり五感を育んだりするねらいがあるようですが、暖かい季節のみはだしの園や1年中はだしの園、戸外もはだしの園など、保育園によって保育の内容は異なるでしょう。

まずは、園選びの参考にしたり保育に役立てたりできるように、はだし保育の特徴についてくわしく見ていきます。

保育園ではだし保育を行うメリット・デメリット

ここでは、はだし保育のメリットとデメリットについて紹介します。

はだし保育のメリット

土踏まずの形成に役立つ

産まれたての赤ちゃんは基本的に土踏まずがないため、子どもは歩く経験を積み重ね、土踏まずを形成していく必要があるでしょう。

しかし、最近は身体を動かす機会が減っている、靴下を履いているなどの要因から足の裏の刺激が少なくなり、土踏まずが作られにくくなっているようです。

土踏まずは疲れにくい足を作ったり、バランスを取ったりしやすくする役割を担っているため、はだし保育は子どもの足によい影響を与えることもあるかもしれませんね。

五感を養うことにつながる

足の裏で地面のぼこぼこや床のツルツル、温かさや冷たさなどの感触を直接味わうことで、五感を養うことにつながるでしょう。

また、砂のサラサラとしたさわり心地など、気持ちよい感覚を味わえば情緒を養うことにもつながりそうです。

血行促進を期待できる

足つぼマッサージに代表されるように、足の裏を刺激することで血行を促進したり代謝をよくしたりできるでしょう。

血流がよくなれば免疫力も上がり、風邪などを防ぐことにつながるかもしれませんね。

はだし保育のデメリット

ケガにつながりやすい

万が一はだしで画鋲やガラスなどのとがったものを踏んでしまった場合、ケガをする可能性があります。

おもちゃのブロックのような硬いものを踏んだ場合も、靴下を履いているときより痛みを感じやすくなるかもしれません。

そのため、保育学生さんや新卒保育士さんは保育室にゴミが落ちていないようにするなど、環境に気を遣う必要があるようです。

不衛生になってしまうことも

はだしで生活すると、足の裏に雑菌や泥がついてしまうので不衛生な状態になりやすいでしょう。

子どもが足の裏をさわった手でご飯を食べたり目をこすったりした場合、菌が体内に入って病気になってしまう場合もあるかもしれません。

そのため、保育学生さんや新卒保育士さんは定期的に子どもの足を拭いたり、足の裏をケガしていたら化膿しないようにすぐに手当したりする必要があるでしょう。

靴下になじめない可能性がある

小学校入学後は基本的に靴下や上靴、外靴を履くことが多いため、靴下や靴に慣れず、縫い目が気になったり感覚がないことに不安を感じたりする場合があるかもしれません。

子どもが靴下になじめるよう、子どもが年長クラスになったら、家で靴下を履く時間を作るよう保護者にアドバイスしておくとよいでしょう。

はだし保育を行ううえで保育士が注意するポイント

砂の上を歩く子ども

Viktoriia Lozova/shutterstock.com

最後は、はだし保育を取り入れるうえで、保育学生さんや新卒保育士さんが気をつけるポイントを解説します。

無理のない範囲で取り入れる

戸外でもはだし保育を取り入れている場合、夏の暑い日はアスファルトでやけどしたり、冬はしもやけになったりする可能性があるので、できるだけ控えたほうがよいかもしれません。

室内でも寒い日は床が冷えやすいので、床暖房がないのであれば靴下を履くなど、気温や状況を見ながらはだし保育を行いましょう。

また、子どもがはだしを嫌がるときは強制しないなど、無理のない範囲で取り入れることが大切です。

定期的に足を拭く

保育学生さんや新卒保育士さんは、子どもの足の裏をタオルで拭く時間を作る、ケガをしていないか確認するなど、定期的に足の裏をケアする時間を設けましょう。

より清潔な状態を保つためにも、足の指の間に汚れが溜まっていないかをチェックしたり、ウェットティッシュやアルコール消毒を使ったりするとよいかもしれませんね。

こまめに掃除を行う

保育学生さんや新卒保育士さんは、足のケガを防ぐために、保育室の床におもちゃやゴミなどが落ちていない状態を保つよう注意しましょう。

また、戸外でもはだし保育を行う場合は、石や木の枝も拾っておくことが大切です。

はだし保育のねらいやメリット・デメリットを知り、園選びや保育に役立てよう

今回は、はだし保育とは何かや、メリット・デメリットについて紹介しました。

はだし保育を取り入れるねらいとして、土踏まずを作ったり、五感を養ったりすることが挙げられます。

さまざまなメリットがある一方、足の裏が不衛生な状態になってしまうなどのマイナス面もあるため、保育学生さんや新卒保育士さんは定期的にタオルで拭くなど、足の裏をケアする時間を設けましょう。

はだし保育のねらいやメリット・デメリットを理解し、園選びや日々の保育に活かしてみてくださいね。

これから就活をはじめる方はこちら 就活ガイド 保育士バンク!新卒に就職相談してみる
新卒募集中の園を探してみる